ニコラス・エドワーズ

ニコラス・エドワーズ

【ニコラス・エドワーズ
インタビュー】
日本で大人になった
自分自身の等身大の想いを
歌いたかった

実力派シンガー、ニコラス・エドワーズのニューアルバム『うわノそら』がリリースされる。今作は全曲の作詞作曲を自身が手掛けた新たな一歩。26歳になったニコラスの人間味あふれる曲は、ルックスとのギャップを含めて驚きの連続かも!?

今は自分が外国人であることを
忘れるぐらい日本がホーム

ニコラスさんがアメリカから日本に移り住んで、もう10年ぐらい経ちましたっけ?

今年の6月で9年なので、10年目に入りますね。

住み始めた頃と今を比べたら、日本や東京に対するイメージも変化したのではないかと思いますが。

視点が変わりましたね。自分の意志で来たとはいえ、最初は日本にお邪魔している感覚だったんですが、今は自分が外国人であることを忘れてしまうぐらいで。電車の窓に映った自分の顔を見て“外国人がいる! あ、僕か”と思ったり(笑)。

はははは。すっかり馴染んでますね。

本当に。自分が今喋っている言葉が母国語ではないことも意識しないぐらいです。こんなに自然に日本で生活することが憧れだったし、アメリカにいる頃は叶うなんて夢にも思わなかったことなんです。僕には外国人の友達が少なくて、周りは日本人ばかりなんですけど、ひとりの人間として接してくれる友達やスタッフに感謝しています。

Twitterでも東京駅のホームのプレートの写真をアップして“Home sweet home”って書いているぐらいですものね。

(笑)。そうですね。僕が生まれ育ったのはオレゴン州にある牧場なんですけど、10代後半から20代と大人になる期間をこっちで過ごして、今では東京の街のほうが全然詳しいし、自分の居場所だと思っています。たまにアメリカに帰ると“そう言えば、こんな感じだったな”って遥か遠い記憶のような。逆にカルチャーショックがあったりするんです。

そうなんですか?

地元に帰ると“どこから来たの?”って訊かれるんです(笑)。“ここで生まれ育ちましたけど”って言うと“遠いところから来た空気が漂ってるよ”って。日本で初めて僕に会う人は“何でこんなにスラスラと日本語が喋れるんだろう?”って思うかもしれないですけど、長く一緒にいる友達からしたら僕が誰かに“日本語が上手ですね”って言われているのを見て、改めて“そう言えば、確かに”って思うみたいですよ(笑)。10年近く日本で生活した経験が今回のアルバム『うわノそら』にも出ているんじゃないかと思います。

まさに日本人の感性が染み込んでいないと作れないアルバムだと思ったので、冒頭の質問をしたんです。日本で大人になったという話もありましたが、大変な経験をたくさん乗り越えてきたと思うし、ニコラスさんは見た目は麗しいですけど、心の中に情熱とかガッツや男らしさも秘めている。そのことがとても伝わる作品でもあります。

ありがとうございます。これまで発売した作品も自分にとってすごく大切ですが、『うわノそら』では等身大の自分、リアルな想いを歌にしたかったんです。アメリカで生まれ育って17歳で日本に来た僕は、きっとリスナーのみなさんとは違う人生を歩んできたけど、その経験を踏まえて作った曲に共感してもらえたら最高に嬉しい。文化や言葉は時には壁になるものだけれど、喜怒哀楽の感情や、誰かを愛したいとか愛されたいという人間が求める気持ちは万国共通だと思っているんです。そのことを音楽を通じて伝える活動をしたいし、その第一歩が今回のアルバムだと思っています。

だから、アルバムには《再出発》(「籠鳥雲を恋う」)だったり《これからが始まりだ》(「マイ・エブリシング」)という歌詞が出てくるんですね。

そうですね。去年の11月に事務所もレーベルも新たな環境でスタートしたこともあり、今回のアルバムではボーナストラックのカバー曲以外は初めて自分で全曲の作詞作曲をしたんです。このタイミングでリードをとって活動することが自分の糧になると思いましたし、今まで応援してくれたファンの気持ちにちゃんと応えるためにも自己責任で頑張っていこうと。そういう心境を歌った「マイ・エブリシング」という曲も入っていますが、僕の全てを詰め込んだのが『うわノそら』です。
ニコラス・エドワーズ
アルバム『うわノそら』【初回限定盤(DVD付)】
アルバム『うわノそら』【通常盤SUN】
アルバム『うわノそら』【通常盤MOON】

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。