【SID 15th Anniversary RANKING CO
LLECTION】vol.08/2017年の思い出B
EST3

2018年にバンド結成15周年を迎え、本日、グランドファイナルとして神奈川・横浜アリーナ公演を行うシド。記念すべき節目を祝うべく、スタートした不定期掲載のスペシャル企画!メンバー4人に、2003年の結成から現在に至るまでの活動の思い出をランキング形式で振り返ってもらいます。第8回は、2017年の思い出BEST3!バンドとしては1年7ヶ月ぶりとなったあのライヴから、彼らにとって繋がりの深いあのアニメについてなど語ってもらいました!!

【1位】『シド 日本武道館公演2017 「夜更けと雨と」「夜明けと君と」』にまつわる思い出
ゆうや この東京・日本武道館2Days公演はシドにとって1年7ヶ月ぶりのワンマンだったから、発表したときの反響がものすごく大きくて。その期待に応えるためにもしっかり準備をしたおかげで、2日間ともバシっといいライヴができた。
Shinji 1日目と2日目で、違うオープニングSEをみんなで考えたりして。それまでのライヴの中でもっとも細部までこだわり抜いて、作り上げたライヴだったよね。個人的には、何度かやらせてもらっている武道館ライヴの中で、一番気持ち良くステージに立てたなとも思う。
明希 前年の『VISUAL JAPAN SUMMIT 2016』でのステージがメンバーそれぞれの成長を実感できたものだとしたら、久々の日本武道館公演は、そういう4人が歯車としてガチっと噛み合ったなという手応えを感じられたライヴ。コンセプトや演出に関して話し合う準備段階から本番まで、みんなでちゃんとひとつになれたよね。
マオ そうだね。そして、ファンの人たちとしては復活的な意味合いの強いライヴだっただろうけど、その先の動きもいろいろ決めた上で臨んだ俺たちとしては、その先もちゃんと見据えていたので。またここから始まるぞっていう期待感に胸を膨らませながら歌っていたかな。
ゆうや セットリストに関しては、マオくんが書いてきた歌詞の中の“雨”と“君”というワードに着目して、空気感は繋がっているものの、1日目と2日目で違ったものにしてね。
マオ 長年やってきて曲のストックがたくさんあると、そういうこともできるっていう。セットリストを考えるのも楽しかったな。
ゆうや ライヴやツアーのカラーがはっきりするコンセプトライヴは、シドが得意とするもの。これからもいろいろ考えたいね。
【2位】アルバム『NOMAD』にまつわる思い出
ゆうや “新しいシド”をみんなで作りたかったから、曲ごとに違うエンジニアさんに関わってもらったりとか、それまで試してこなかったことにもチャレンジして。新しい風をどんどん入れていきながらの制作はすごく刺激的で楽しかったし、仕上がりも満足感がすごく高かった。
明希 うん。個人的には、思いつくアイディアをどんどん活かしていくことができたのが『NOMAD』。“次のシドはこう見せたい”という想いから書いた「NOMAD」はバンドとしての意志ともリンクしてリード曲になったし、昔から原曲があった「普通の奇跡」には魂を吹き込むことができたし……いろいろな色彩はありながら、やっぱりシドはメロディと歌詞がいいよねって思ってもらえるようなアルバムにできたなとも思う。
Shinji シドって昔からわりとアダルトな曲があったけど、『NOMAD』には大人っぽさもありつつ、勢いもある曲を入れることができて。詰め込みがちになってしまう難しい曲もみんなで力み過ぎない絶妙なアレンジができたと思うし、バンドとしての成長、進化をちゃんと見せられた作品なのかなって。
ゆうや それまでは全部セルフでやっていたけど、ギターやベースはテックの人についてもらって、ドラムもチューナーの人に力を借りて……音作りにもこだわって、めちゃめちゃ凝ったしね。
マオ そうだね。それから、シドってずっとファンの人たちや、世の中にどう響くかを考えて“狙って”曲を作っていたけど、一度足を止めて原点に返ったことで、自分たちがやりたいことをやろうと思うようになって。『NOMAD』という作品は、シドにとって大きな転機になったと思う。
【3位】シングル「硝子の瞳」にまつわる思い出
ゆうや 劇場版『黒執事Book of the Atlantic』のタイアップのお話は、実は前々からいただいていて。2016年時点で制作に入っていたから、原作をきっちり読み込んで曲を書くことができたっていう。シングルとしては、だいぶ余裕を持って作れたよね。
明希 そうだね。そして、『黒執事』初のテレビアニメ化のタイミングでメジャーデビュー曲「モノクロのキス」を主題歌に起用していただいたシドが、再スタートを切るにあたって、初めて映画化される『黒執事』の主題歌を担当させていただくっていうことに、運命的なリンクを勝手に感じて。思い入れがすごくある。
Shinji ギター的には、綺麗なアルペジオがあったり、鋭いカッティングがあったり、いろんな奏法が詰まっていて弾くのがすごく楽しい曲で。初心者には難しいかもしれないけど、ギターキッズにぜひともチャレンジしてもらいたいな、っていう想いもある。
マオ 主人公であるシエル・ファントムハイヴの瞳をイメージした「硝子の瞳」の歌詞は、これまで幾度か『黒執事』のタイアップで曲を制作してきた経験値もあってか、気付けばすらすらと書けていて。劇場版『黒執事Book of the Atlantic』の完成パーティーに呼んでいただいたときには……。
ゆうや 俺が風邪で行けなかったやつね。
明希 そうだ。作品に愛をもって関わっている方がたくさんいらっしゃって、その一部になれていると思ったらすごく嬉しかった。
Shinji そうそう、原作者の枢やな先生もいらっしゃってね。
マオ 枢やな先生と「また一緒に何かできたらいいね」というお話もできたし、この先にまた繋がっていったらいいな。
文/杉江優花

アーティスト

ランキングBOX

“気になる人の気になるランキング”をテーマに、様々な分野の著名人へ直撃した「MY BEST3」を紹介!オリジナルのランキングインタビュー記事をはじめグルメなどのトレンド情報やエンタメなどのストレートニュースなども毎日配信中です。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」