【ライブレポート】有村竜太朗、全国
ツアー最終日にバースデーサプライズ
も「ちょっと動揺しました」

Plastic Tree有村竜太朗(Vo)が3月6日、マイナビBLITZ赤坂にて全国18公演ソロツアー<有村竜太朗 TOUR 2019「デも/demo #2-Road Show-」>のファイナルを開催した。同公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。
自身の音楽性をさらに深く掘り下げるべくソロ活動をスタートさせたのが2016年のこと。以降、『個人作品集1996-2013「デも/demo」』(2016年発表)、『個人作品集1992-2017「デも/demo#2」』(2018年発表)といった2つの音源を発表してきた。それと並行して定期的に行ってきたライブ活動だが、1月5日の恵比寿リキッドルーム公演からスタートしたライブハウスツアー<有村竜太朗 TOUR2019 「デも/demo #2」-Road Show->は全18公演におよぶもの。ソロとしては初のロングツアーとなる。これまでアコースティック編成とバンド編成の2部構成が多かったステージだが、今ツアーではバンド編成をチョイス。映像を使用した演出と、アグレッシヴな演奏の対比が見どころとなった。各地でバンドメンバーとの一体感に磨きをかけてきたところで迎えた千秋楽が、3月6日のマイナビBLITZ赤坂公演だ。しかもこの日は有村の誕生日だった。
開演時間にゆっくり暗転すると、まずは有村がひとりで登場。アコースティックギター1本でしっとりと「恋ト幻」を弾き語る。このナンバーをオープニングに、ツアーメンバーのhiro(G / te')、鳥石遼太(B)、高垣良介(Dr)、野村慶一郎(Key, Mani)がステージへ登場するとバンドが楽曲に熱を注入していく。

その後、「くるおし花/kuruoshibana」や「猫夢/nekoyume」など郷愁感と繊細さが融合したポップな曲や、「また、堕月さま/mata,otsukisama」「ザジ待ち/zajimachi」といった優しいメロディーで遠赤外線のようにジワジワと心にしみる曲、さらには「19罪/jukyusai」のようにシューゲーザー全開のノイジーなロックナンバーで実に起伏に富んだ数々で本編が終了した。
アンコールは本編で披露した「くるおし花/kuruoshibana」や「猫夢/nekoyume」などをアコースティックバージョンで聴かせ、同一曲を異なる手法で表現。斬新なアプローチで作品を掘り下げてみせた。「猫夢/nekoyume」では、有村が曲を間違えるというハプニングもあったが、逆に緊張感がほぐれ、場内は暖かい空気に。ステージと客席が打ち解けた雰囲気はダブルアンコールを引き起こし、有村もバンドメンバーも再びステージへ。

「まずは今日、千秋楽、お疲れさまでした!」とハイボールをあけた有村竜太朗は、ステージでプチ打ち上げ。観客もグラスをもっている風に腕を上げてエア乾杯した。このあとで演奏に入ると思わせつつ、バンドが“Happy birthday to you”のイントロを演奏し、これを合図に観客がピンクの蛍光ブレスレットを腕につけて、全員で合唱を始めるといサプライズが。これは観客の入場時、スタッフがひそかにブレスレットとサプライズの案内を書いたメモを渡し、サプライズを計画していたもの。何かはあるだろうと予測はしていた有村も、観客を巻き込んでのサプライズは予想外だった様子だ。

「おおっ!ありがとうございます! ちょっと動揺しました。もう1回やってもらっていいですか?」と、2度目の“Happy birthday〜”を要求。大勢のファンにお祝いされるという想定外のプレゼントを堪能した。大ラスはバンドアレンジで「恋ト幻」を熱くプレイしてツアーファイナルを締めくくった。
終演後、今度は有村竜太朗からファンに嬉しいアナウンスがあった。まず、この夜のパフォーマンスを収録したライブDVD&Blu-ray『有村竜太朗 TOUR2019「デも/demo #2」-Road Show-』が6月12日にリリースされることが発表となった。さらに、8月22日には全編「Op.」(オーパス)と呼ばれるアコースティック演奏の楽曲によるライブ公演が開催されることも明らかとなった。会場は古い洋館を彷彿させる東京キネマ倶楽部。有村も日頃から「大好きな箱」だというこの会場でのアコースティックライブは、今までとはまた違ったステージとなることは間違いないだろう。

■ライブDVD&Blu-ray『有村竜太朗 TOUR2019「デも/demo #2」-Road Show-』

2019年6月12日(水)リリース
【初回限定盤 (web受注限定)】ARXB-00003-4 ¥9,800+税
・受注期間:3/6(火)21:00〜5/6(月)23:59
・注文方法 http://www.newbook.co.jp/ryuutaro-a/
・仕様:Blu-ray、特典映像、特殊パッケージ仕様、スペシャルブックレット
※専用サイトからの申し込み、販売となります
【通常盤(全国販売)】IKCB-80019-20 ¥6,400+税
※全国CDショップ等でのお取り扱い


■<ACOUSTIC LIVE「Op.」AT TOKYO KINEMA CLUB>

2019年8月22日(木) 東京キネマ倶楽部

■関連リンク

BARKS

BARKSは2001年から15年以上にわたり旬の音楽情報を届けてきた日本最大級の音楽情報サイトです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」