2月27日@ダイバーシティ東京プラザ・フェスティバル広場

2月27日@ダイバーシティ東京プラザ・フェスティバル広場

SUPER★DRAGON、
ニューアルバムのリリイベにて
毅と洸希の誕生日を
サプライズでお祝い

2月27日に2ndアルバム『2nd Emotion』をリリースした9人組ミクスチャーユニットのSUPER★DRAGONが、発売当日にダイバーシティ東京プラザ・フェスティバル広場にてリリース記念のフリーライブを開催した。同日はメンバーの毅と洸希、2人の誕生日ということもあって、会場には3千人ものファンが集結。彼らへのバースデーサプライズも交えつつ、グループ史上初めて“怒り”などを表現したというアルバムから、進化の著しいアグレッシブなナンバーを次々に投下して、平均年齢16.5歳の若きエモーションを爆発させた。

オーバーチュアから誕生日の2人が先頭を切ってステージに飛び出すと、幕開けを飾ったのは「Untouchable MAX」。メンバー全員がテレビCMに出演したエースコック『スーパーカップMAX』とコラボレーションして、MVが先行発表されていたスパドラ王道のヘヴィチューンに、メンバーがポジションについただけで歓声が湧き起こる。ジャンのラップに彪馬から毅へと瞬時にバトンタッチされるヴォーカル、ヒューマンビートボックスを鳴らす洸希は髪をかき上げ、9人揃ってセクシーに煽動。さらにマシンガンを連射するようなデンジャラスな振りと、彼らの得意技を詰め込んだスペクタクルかつエモーショナルなパフォーマンスがクールな照明を浴び、スモークの中に浮かぶ様は、汚れのない若さと相まっていっそ神々しいほどだ。

さらにジャンが“今日リリース日だぜ! 声出す準備はいいか? Clap your hands!”と煽った「BADASS」では、重低音メタルに乗せて社会への怒りを放出。ラップ主体のナンバーで和哉のデスボイスも轟き、巧みなフロアダンスも組み込みながら、9人が一列になってこちらに迫りくる迫力はすさまじい。

ステージ前のみならず奥の広場までいっぱいのオーディエンスと、その熱狂ぶりにメンバーも“すげぇ人!”(毅)、“後ろまでビッシリですね”(和哉)と驚き。颯も“リリース日に9人集まったことって意外と少ないから、全員そろってパフォーマンスできることに感謝します。だから、盛り上がらないと……つまみ出すぞ!”と、十八番の煽りで黄色い悲鳴を浴びた。鉄オタの壮吾は、会場の最寄り駅を通るりんかい線通勤快速の車内アナウンスを文言から声のトーンまでスーパーハイクオリティで再現し、最年少の楽も“発売日、いつも以上に盛り上がっていきましょう!”と場内のテンションを上げる。

と、ここでジャンが“アルバムの発売日だけど、今日は何の日ですか? 毅と洸希のバースデーです!”と発表して、なんと二人の特徴(?)を並べてファンと掛け合うバースデーラップをサプライズ披露。和哉のビートボックスに乗って、まずは彪馬が“今日で16! メイク長い! 耳たぶ福耳!”と洸希を祝えば、ジャンは“顔のパーツの配置完璧! 俳優頑張れ! 今日で19だ!”と、現在日本テレビ系ドラマ『3年A組—今から皆さんは、人質です—』に出演中の毅にエールを贈る。

予想外の出来事に喜んだ2人は、ラップを作ってくれた相棒にそれぞれ“大好き!”(毅)、“超好き!”(洸希)と感謝。最後にオーディエンスも含めた全員で“誕生日おめでとう!”と祝福すると、一転、スモークが和やかムードを掻き消して、アルバムのリード曲「WARNING」へと雪崩れ込む。なめらかなマイクリレーで自分自身に対する葛藤と怒りを謳い上げる一方で、ペアダンスや彪馬の歌い上げたロングトーンから続く玲於のアクロバット等、9人という人数を活かしたスリリングなパフォーマンスは、彼ら自身の成長に伴って進化するばかり。アウトロでは毅と彪馬のハイトーンフェイクも絡み合って、ダーティ・サウスHIP HOPという初挑戦のジャンルを、見事スパドラ流に昇華してみせる。

そして“踊れねぇって奴はいないだろうな!”(ジャン)と、最後に投下したのが「LRL -Left Right Left-」だ。この“ジャングルテラー”なるトライバルなダンスチューンには、ファンと一緒に踊れる振りも仕込まれており、これまで各地のリリースイベントで振り付け講座も為されてきたが、さすがリリース日ということで既にファンの間にも浸透。野性的なリズムに乗せて“Left Right”、つまり右往左往する心の葛藤を獣のように吠え、爪を立てるような仕草で表現して、観る者を威圧する。ポーズを決めて曲が終わった瞬間には、オーディエンスの間から“カッコいい……”という溜息のような声が。雑多な音楽ジャンルを呑み込む懐の広さと、それぞれが得意分野を持ち、それぞれが研鑽を重ねた結果現れる卓越したパフォーマンス力。それこそがSUPER★DRAGONの人気の秘密であり、魅力の根源なのだ。

イベントが全て終了した最後の挨拶では、オリコンデイリーチャート3位にランクインしたことをジャンが発表し、オーディエンスとともにメンバーはステージ上で大喜び。応援してくれるファンへの感謝とこれから始まるワンマンライブツアーへの意気込みを伝えてステージを後にした。

3月21日のZepp Fukuoka公演を皮切りに4月3日のZepp Tokyo公演まで、全国5都市を回るワンマンツアーを行なう9人。ステージに上がるたび、予想を裏切り期待に応えてみせる彼らの成長スピードは、まだまだ留まるところを知らない。
photo by 笹森 健一
text by 清水素子

■2nd アルバム『2nd Emotion』&ライブツアー特設サイト
http://sp.super-dragon.jp/
アルバム『2nd Emotion』 2019年2月27日(水)発売

『7th ONEMAN LIVE TOUR』

3月21日(木・祝) 福岡・Zepp Fukuoka
3月22日(金) 大阪・Zepp Namba
3月29日(金) 愛知・Zepp Nagoya
3月31日(日) 宮城・仙台GIGS
4月03日(水) 東京・Zepp Tokyo(2部制)

2月27日@ダイバーシティ東京プラザ・フェスティバル広場
2月27日@ダイバーシティ東京プラザ・フェスティバル広場
2月27日@ダイバーシティ東京プラザ・フェスティバル広場
2月27日@ダイバーシティ東京プラザ・フェスティバル広場
2月27日@ダイバーシティ東京プラザ・フェスティバル広場
2月27日@ダイバーシティ東京プラザ・フェスティバル広場
2月27日@ダイバーシティ東京プラザ・フェスティバル広場
2月27日@ダイバーシティ東京プラザ・フェスティバル広場
2月27日@ダイバーシティ東京プラザ・フェスティバル広場
2月27日@ダイバーシティ東京プラザ・フェスティバル広場
2月27日@ダイバーシティ東京プラザ・フェスティバル広場
2月27日@ダイバーシティ東京プラザ・フェスティバル広場
2月27日@ダイバーシティ東京プラザ・フェスティバル広場
2月27日@ダイバーシティ東京プラザ・フェスティバル広場
2月27日@ダイバーシティ東京プラザ・フェスティバル広場
2月27日@ダイバーシティ東京プラザ・フェスティバル広場
2月27日@ダイバーシティ東京プラザ・フェスティバル広場

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

新着