NakamuraEmi

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【NakamuraEmi インタビュー】
自分はとにかくネガティヴだから
前に進むには曲を書くしかない

“素敵な日本の女性になれますように”という想いからスタートした『NIPPONNO ONNAWO UTAU』シリーズ。7枚目となった最新作のテーマは、ずばり“女性”ということで、彼女自身が日々の活動や生活の中で感じたリアルが詰め込まれている。心にヒップホップを灯して、全てを曝け出した“女”は強い!

周りが男性ばかりだから
逆に女性の本能に気付かされた

女性を取り巻く社会情勢が刻々と変化している現代に、改めて“女性”をテーマにした最新作をリリースするとは、なかなかの勇気ですね。

確かに(笑)。でも、特別“女性をテーマに書こう!”と決めていたわけではなく、去年書き溜めた曲が女性として考えさせられることを反映した曲が多かったからっていうだけなんですね。『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.1』を出してから6年経って、今は音楽をやっていて楽しいけれど、家に帰ってひとりになると“これからの人生、どうなるんだろう?”とかって考えたりもするし、赤ちゃんを産んで育てている友達たちを見たりすると、また違う人生があるのかもしれないと思ったりもする。あと、自分のチームが男性ばかりなので、女性と男性の違いを目の当たりにすることが多かったのも大きかったかな。

それで「女の友情」では、あえて女子同士の嫌がらせや仲間外れにも触れていたり。

実際、自分もそういう目に遭ったこともあるし、逆に自分がしてきたこともあるはずなんです。でも、それって自分が守るべきものを守ろうとしたり、そのために大勢の人と関わっていける女性の本能の裏返しだと思うんですね。それは良いとか悪いとかじゃないし、逆に“自分を捧げて守ってあげたい!”って信じられる友達が現れると、家族同然で愛情を注げたりもする。だから、いろんな意見はあるだろうけど、全部が自分のリアルな体験から生まれた曲たちなんです。

もしや「おむかい」に出てくる“母になった親友”というのも、そんなお友達のひとりだったり?

あ、そうです! この曲は実際に自分を回りで支えてくれている人たちや、まつわるエピソードがいっぱい出てくるので、実際にその人たちの声を録りに行ったんですよ。その人たちのひとつひとつの言葉や行動があってできた曲なので、どうしてもそうしたかったんです。

ええ! 曲のバックに入ってる会話って、ご本人たちの声なんですか!?

はい(笑)。最初にひとり暮らししてたアパートのおむかいのご夫婦とか、久々に会いに行ったら“エミちゃん!”ってびっくりされたんですけど、事情説明したら快く録らせてくださって。病気になった時のおむかいの方だけは事情があって録れなかったので、私の母親に代役を頼んだ以外は全員ご本人の声をいただきました。冒頭の食卓音も後半に出てくる下北沢の“おむかい”ってお店で録らせてもらったり、ほんとにみなさんの協力があってできた曲ですね。

いや、そこまでリアルを追求するとは…本当に誠実ですね。

レコーディングメンバーが、いつもリアルを追求してくれるんですよ。「女の友情」でも“ここは女性っぽいからハイヒールの音を入れようよ”って言ってくれて、その時はハイヒールを持ってなかったからファッションセンターに買いに行ったりとか(笑)。「相棒」は毎日車に乗って移動している生活からできた曲なので、ドアの音とかも全部、実際にツアーを回ったフォルクスワーゲンさんの「Golf」から録りました。基本、本当の出来事しか書いてないので、ちゃんとお客様にもリアルなものを届けたいんです。
NakamuraEmi
アルバム『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.6』【初回限定生産盤】【通常盤】
アルバム『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.6』【LP】

アーティスト

OKMusic編集部

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