L→R 苣木寛之(Gu&Vo)、佐々木 周(Dr&Vo)、森山達也(Vo&Gu)、北里晃一(Ba&Vo)

L→R 苣木寛之(Gu&Vo)、佐々木 周(Dr&Vo)、森山達也(Vo&Gu)、北里晃一(Ba&Vo)

【THE MODS インタビュー】
“それでも俺たちはここにいる”
っていうことが全て

こういうアコースティックでの
リズムやアレンジが必要になってくる

そして、この作品を携えたツアーが3月10日よりスタートするわけですが、大阪千日前ユニバースや東京キネマ倶楽部というのは打って付けの会場ですね。

大阪の千日前ユニバースと東京のキネマ倶楽部…広島のclub CHINA TOWNも『仁義なき戦い』を撮影したとかで雰囲気があるらしいけど、そういう感じの場所でやれたらいいなって。ファンも呑みながら聴けるぐらいの。ほんとね、会場がないんだよ。俺は時代が止まってるせいか“潰れたキャバレーなんていっぱいあるでしょ”って思ってたんだけど、“いつの話ですか。そんなの全部壊してますよ”“そらそうだよね”って(笑)。最初は潰れたキャバレーを貸し出してるところとかこだわって探したけど、あっても電気が通ってないとかで、なかなかないんだよね。

アコースティックツアーとなると、周くんにとっては修行みたいな感じですが、そんな周くんも正式加入して10周年ですね。

そうか。早っ!(笑)

今では逞しいビートでTHE MODSの屋台骨を支えてますよね。

そうさせてますよ(笑)。でも、周も大変だと思う。やっぱり世代的に俺たちとルーツが違う…俺と苣木と北里は聴いてきた音楽も近いし、それが血になっているけど、周はその頃ってまだ生まれてないわけだから。古い音楽の良さを教えて、なんとなくそれが分かったところで、実際に自分のものにできるかっていうのは別の話だからね。この先、あと何年かでTHE MODSがなくなったとして、あいつがドラム一本でやっていく…どこかのバンドに呼ばれたり、自分のバンドを作ったりして、40、50と歳を重ねてもドラムやっていくためには、そこはクリアーしていないとダメだと思うわけ。勢いの良いロックドラマーだけでは、若い奴がどんどん出てくるからね。そういう意味でも、ここからの10年は彼の中でもポイントになってくるんじゃないかな。もちろんTHE MODSも歳を取ってるわけだから、自ずと攻撃的なサウンド一辺倒じゃなくなってくるよね。ステージ上のスタイルもへたってくるし。今はまだ大丈夫だけど、8ビートばかりじゃ、俺たちがキツい(笑)。だから、そのためのエンターテインメント性も出さないといけなくなるし、こういうリズムやアレンジが必要になってくるんだよね。どう転がっていくかは分からないけど、そこが今後の展開として面白いところかな。

お客さんも一緒に歳を取るので、椅子のある会場を考えるようになるし、そうなると今回のようなサウンドアプローチは必要になってきますよね。

なってくるよね。だから、今回のアコースティックのツアーは大変だと思う。叩かないカッコ良さだったり、叩かずにグルーブさせること…もちろん叩くカッコ良さはあるけど、そういうのを覚えてほしいかな。

でも、その周くんの若さで3人を引っ張ってもらわないと。

まぁ、やるところまではやりますよ、The Rolling Stonesがいる限りは(笑)。

取材:石田博嗣

DVD『GOOD-BYE SCARFACES』2019年3月6日発売 ROCKAHOLIC Inc.
    • RHBA-33
    • ¥5,000(税抜)
ミニアルバム『ROCKIN' CABARET BLUES』2019年3月6日発売 ROCKAHOLIC Inc.
    • RHCA-34
    • ¥1,800(税抜)
    • ※ライヴ会場および通信販売のみの販売

『THE MODS Premium Acoustic Tour 2019 "BLUES BRIGADE"』

3/10(日) 宮城・仙台Rensa
3/14(木) 広島・club CHINA TOWN
3/16(土) 大阪・千日前ユニバース(味園ビルB1)
3/23(土) 福岡・Gate's7
3/24(日) 福岡・Gate's7
3/27(水) 愛知・名古屋CLUB QUATTRO
3/29(金) 東京・キネマ倶楽部

THE MODS プロフィール

ザ・モッズ:1981年にアルバム『FIGHT R FLIGHT』でメジャーデビュー。以来、時代に流されることなく、音楽に対する真摯な姿勢を貫き、ファンのみならず多くのアーティストたちにも多大な影響を与え続けてきた。技術や理屈だけでは作り出せないバンド然とした強靭なサウンドと、リーダーである森山の類稀なる歌唱力とカリスマ性が最大の魅力である。THE MODS オフィシャルHP

「汚れた顔の天使達」
(from 『GOOD-BYE SCARFACES』)

「ROCKIN’ CABARET BLUES」
MV(Short Ver.)

アーティスト

OKMusic編集部

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