佐藤健「新しい歴史を提案する思いで
…」 『サムライマラソン』に懸けた
思いを語る
本作は、1855年の幕末、安中藩主・板倉勝明が藩士を鍛えるために開催した、日本史上初のマラソン大会といわれる「安政遠足」を題材に描いた幕末エンターテインメント。
藩を守るために奔走する主人公・唐沢甚内を演じた佐藤は「僕が過去に経験した中で最もスリリングな現場だった」と語った。
佐藤は「動きはもちろん、せりふさえ決めぬままに本番に突入するので、役者は自分の役を本当に理解していないと成り立たないような環境だった。そんな監督のむちゃぶりをとことん楽しもう、という役者たちの中で芝居ができたことがとてもうれしかった」と語り、満面に笑みを浮かべた。
また、佐藤は「江戸の人が、どういう生き方をしていたのかは分からない。僕たちの中になんとなく“武士ってこうだよね”というイメージがあるけれど、言ってしまえば、それは先入観。そういうイメージは映画が作り上げたものだと思う」と述べた。
佐藤は「(本作では)過去に作られた歴史、映画をなぞるのではなくて、僕らが新しい歴史を提案するんだという思いで芝居をさせてもらった」と振り返った。
この日は、幕末を描いた本作にちなみ「平成最後にやってみたいこと」というお題に登壇者がそれぞれ回答した。
小松が「山に登りたい」、小関が「イノシシに会ってみたい」などと答える中、佐藤は「信じられないぐらい、やり切っているんですよね」と明かして観客をうならせた。
とはいえ「平成には間に合わなさそうだけど、オーロラを見てみたい。あと宇宙に行きたい。スカイダイビングもやりたい。人生でやりたいことはたくさんあります」と語った。
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