節目の新作は委員会対抗、観客参加型
!? 『ミュージカル「忍たま乱太郎」
第10弾 ~これぞ忍者の大運動会だ!
~』製作発表会レポート

2019年5月10日(金)から東京、大阪、愛知にて『ミュージカル「忍たま乱太郎」第10弾 ~これぞ忍者の大運動会だ!~』が上演される。およそ3000通もの応募から選ばれたファン約200人を招待した製作発表会が2月20日(水)、本作の東京公演が行われる東京ドームシティ シアターGロッソにて行われた。3年ぶりに勢ぞろいとなった6年生を演じる湯本健一、渡辺和貴、新井雄也、木村優良、秋沢健太朗、反橋宗一郎のほか、製作スタッフ陣が登場し、記念すべき節目の作品となる第10弾について熱く語った。
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
30年以上にわたり長期連載された尼子騒兵衛による原作「落第忍者乱太郎」、放送開始から今年で27年目を迎えるアニメ「忍たま乱太郎」(NHK Eテレ)より舞台化されたミュージカル『忍たま乱太郎』シリーズは今年で10年目。記念すべき節目の新作公演には、一年生、四年生、五年生、六年生、敵役のドクタケやくの一など、過去最多となる29人のキャラクターが出演する。
冒頭、忍ミュが歩んできた10年の軌跡を振り返るVTRを上映。公演ごとの歴代名シーンがスクリーンに次々と映し出された。続いてステージには立花仙蔵(湯本)、潮江文次郎(渡辺)、中在家長次(新井)、七松小平太(木村)、食満留三郎(秋沢)、善法寺伊作(反橋)の六年生が登場。「忍者はガッツ!」を熱唱し、パワフルなパフォーマンスで会場を沸かせた。
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
会見では澤田隆司(NHKエンタープライズ)制作総括プロデューサーは「”大運動会”ということですが、もちろんアクション満載、ギャグもたくさんの笑いありな作品。節目を迎え、今まで以上にパワーアップしてお届けしたいと思います」と抱負を述べた。また、原作者の尼子が本作のために忍術学園の学園歌を書き下ろしたことが発表されると、ファンからは歓声が上がった。本作から音楽監督・作曲・編曲を手掛ける玉麻尚一は「どんな曲ができるのか自分でも楽しみ。第1弾から第9弾の歴史ある作品に恥じないように頑張りたい」と語った。
脚本・作詞・演出を担当する竹本敏彰からは、題材の“大運動会”は原作者たっての希望だったことが明らかに。「非常に高低差のある会場を利用して、びっくりするような運動会を書かなければならないと思い進めてきました。演劇的な要素ももちろんありますが、観客参加型のものにしたい」とし、勝敗の行方は公演ごとに異なる可能性を示唆。さらに「台本は一応ありますが、ほぼ“あとはよろしく”と書いてあります」と宣言されると、キャスト陣は驚きに包まれた。
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
キャスト挨拶、質疑応答では、新キャスト3名が加わった六年生が思い思いに意気込みを語った。サプライズとしてファンが撮影するフォトセッションも行われ、キャストがコミカルなポージングを披露。会場には心地よいシャッター音が響き渡り、終始お祭り騒ぎの製作発表会となった。
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
■立花仙蔵役 湯本健一
今回は委員会対抗の運動会というストーリー。作法委員会の委員長として、(綾部)喜八郎とともに完璧な優勝を目指したいと思います。過去の公演を経験なさっている先輩方もたくさんいらっしゃるので、勉強させていただきながら一生懸命修行に励みます!
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
■潮江文次郎役 渡辺和貴
この劇場で第1弾を観て、それから第4弾、第5弾と出演させていただき、この10周年という記念すべき公演に潮江文次郎として復活できることを本当にうれしく、幸せに思っています。そのときの公演と比べるわけでなく、新たなメンバーとともに新たな“忍たま”の世界観を試行錯誤しながら作り上げ、お客様に元気を与えられたら。第11弾、第12弾……と続くような公演となるよう頑張っていきたいです。
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
■中在家長次役 新井雄也
ミュージカル『忍たま乱太郎』への出演、さらには記者会見をこんなに盛大に開いていただき、お客様にも見守っていただけるとは……。四年生、五年生のキャストも出演するということで、とても楽しみにしています!
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
■七松小平太役 木村優良
大運動会ということで、文字通り大暴れしたいと思っています! とにかく皆さんに楽しんでいただけたら!
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
■食満留三郎役 秋沢健太朗
平成の最後に第10弾の発表ができたことがすごくうれしいですし、ガンゴウが変わって(キャストから「(“元号”の読み方は)“げんごう”ね」とツッコミ)……元号が変わる節目のなかでの一発目の公演。新元号になってもずっと続いていくと思いますので、劇場にいっぱい来てください!
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
■善法寺伊作役 反橋宗一郎
(毎年恒例となっていた)1月に新作公演がなく、不安になったファンの方もたくさんいらっしゃったかと思います。残ったキャストは責任感を持ち、『これぞ“忍たま”!』というものを伝え、新キャストには新しい風を吹かせてもらわなければいけない。僕らもその風を超える勢いで挑戦し、とんでもない作品を作っていきたいので、安心してついてきてください!
(c)尼子騒兵衛/NHK・NEP (c)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
ーー第10弾ということで、長く続くシリーズの魅力はどこにあると思いますか?
渡辺:この作品に関しては、今回も女性キャストが新たに加わりますし出演者の年齢は小学生からと幅広い。それぞれが同じ方向に向かい、その熱量で殺陣も歌もダンスも、すべてが備わったエンターテインメント型の舞台を作り上げます。一人でも気を抜けば崩れてしまう。今回も力を合わせて一生懸命頑張っていくというドラマがあります……と、(出演者自身である)僕が言ってしまって大丈夫でしょうか(笑)?
反橋:僕がいちばん大切にしているのは「忍たまファミリー」という言葉。これは10年続いているからこそ、お客さんとキャストとスタッフさん、一体となり毎年厚みが出てくるもの。この言葉は、どの作品にも負けないのではと思っています。
ーーファンの皆様に見守られながら行ったこの製作発表会の感想と、各キャラクターをどう演じていくのかを教えてください。
湯本:僕自身にとっても、このような制作発表会は初めての経験でした。仙蔵に関しては、美しく凛々しいキャラクターで、僕が初めて演じるタイプ。これから勉強させてもらいながら、お客様の期待を裏切らないよう頑張りたいです。
渡辺:こういった形は初めてなので緊張しましたが、とても光栄でありがたいでし。紋次郎としては、すべての感謝の意味を込めてとにかく熱く、舞台上を暴れまわりたいと思っています。
新井:こうして新しい長次を演じさせてもらうにあたって、記者会見で初めて対面という形でしたが、温かく見守ってくださって……この公演自体が楽しみという気持ちでいっぱい。長次は無口ですが、そういう面も踏まえながら、やさしい面もお見せしていけたら。
木村:素敵な方々に囲まれてできているということに喜びを感じています。新作公演は毎回(運動会勝敗の)結果が変わるということですが……すいません! 体育委員会が毎回エンディングを飾らせていただきます! よろしくお願いします! 圧勝するつもりでおりますので、体育委員会の応援をお願いします!
秋沢:過去に出演してる身としては、今回新しい体制になり、6人そろった姿をみなさんにお届けできたことをうれしく思います。三郎に関しては、勝負事が大好きですが負けることはまずないと思います。負けません! 負けず嫌いなところを前面に出し、勝負には真剣に熱く挑みたいと思っています。
反橋:長く続く作品だからこそいろんなことに挑戦したいですし、いろんな意味で大きくしていきたい。こういう記者会見も新たな挑戦ですし、個人的にはうれしい。今作ではみんなで争うということで、(保健委員として)敵味方関係なく、どこかのシーンで手当てができたらいいなと思います!
ーー新たに出演するキャストの方々へ何かアドバイスがあればお願いします。
反橋:ドクタケと仲良くする。長いものに巻かれる。
秋沢:血吐くほど武器を練習すればなんとかなる!
反橋:早く仲良くなったもん勝ち。ごはんに行っていろんな話をして、話を聞く。(ドクタケ忍者隊 陸役の)開沼豊さんに、みんなで焼き肉をおごってもらいましょう!
取材・文・撮影=潮田茗

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