【ましのみ インタビュー】
まだ自分は伸びしろだらけだと
分かった
試行錯誤の中で自分が
成長した部分もあった
今回は新しいクリエイターとの出会いもあったそうですが。
はい。ずっとagehaspringsの横山裕章さんにサウンドプロデュースをやっていただいて、今回もお願いしているのですが、さらにこのアルバムでは「コピペライター」でアレンジをしてくださったGuianoさんや、「タイムリー」を担当してくださった歩く人さんと初めてお仕事をしました。Guianoさんは間奏のところとかがすごく新鮮で、歩く人さんは効果音とか面白い音を使われるがすごく得意でいらして。おふたりとも私と同世代なんです。今まではほとんど横山さんにフォローしてもらっていましたが、今回新たに同世代の方ともやることで、相手の方の最大限の能力を引き出すために、まず私自身のセンスや自分のやりたいことをこと細かく伝える術を持っていないといけないということが分かりました。今回のアルバム制作を通してとても達成感があったんですけど、それは試行錯誤の中で自分が成長した部分もあったからこそだと思うんです。そうやって自分を成長させようと思ったのは、同世代のクリエイターの方たちと一緒にやった影響も大きいと思います。
ボーナストラックも含め、全13曲入りのボリューミーなアルバムになりましたね。
私は今まで“もう10代の時のように中身が成長することはそんなにないだろうな”と思っていたんです。でも、このアルバムを作ってる段階でメキメキといろいろなものが変わっていって。まだまだ伸びしろだらけだと感じました(笑)。それにここで変わり切れたということではなくて、“もっとこういうふうに変わっていきたい”とか“もっとこういうことがしたい”という好奇心や向上心もたくさん沸いてきたんです。どんどん次につながるためのステップになったし、そういう意味でも自分の中では「ターニングポイント」という曲が響いたんですよ。マスタリングの時にいい音で聴けたんですけど、改めて“いい曲だな”と思って。自分のためにというより、それこそ聴いてくれる人に寄り添いたくて書いた曲だったんですけど。
3月15日と21日にはリリース記念のワンマン公演が控えていますが、どんなライヴにしたいですか?
昨年12月に“MashinomiX”というライヴを行なってイラストレーターの方とコラボしたんです。リリース記念ワンマンではないから、これまでの楽曲のアレンジを変えたりしたのですが、それがすごく楽しくて。いろいろな面で作り込んで飽きさせないライヴも楽しいんですけど、音楽に集中するライヴも魅力的だと。だから、思ったよりもシンプルにしてもいいのかなとか考えてはいます。まぁ、私が考えるシンプルは一般的なものとは違うかもしれないのですが(笑)。あと、今作はせっかく“レセプションしてエスコートしたい”と謳っているし、それを一番生身でできるのが ライヴだから、何度も来たいと思ってもらえるような…より沼にはまってしまうライヴをしたいと考えています。ぜひ楽しみにしていてほしいです!
取材:桂泉晴名