【ライヴレポ】パク・ボゴム、さいた
まスーパーアリーナでのファンミで1
万5千人を魅了!「どこにいてもいつ
でも、みなさんと心はひとつ」

韓国の人気俳優パク・ボゴムが、2月3日、さいたまスーパーアリーナで約1年ぶりのファンミーティングを行い、3月20日にリリースする日本デビューシングル「Bloomin’」のサビをサプライズ披露し、1万5千人を魅了した。

品行方正、爽やかで優しい笑顔で「国民の彼氏」と呼ばれ、若手俳優の中ではダントツの人気を誇るパク・ボゴムは、大人気シリーズドラマ『応答せよ1988』(2015年)でシャイな天才囲碁棋士を演じ人気が高まり、ツンデレ皇太子を演じたドラマ『雲が描いた月明かり』(2016年)で日韓共に大ブレイク。韓国でキューバロケを敢行した主演ドラマ『ボーイフレンド(原題)』は、日本でも3月21日からの放送が予定されている。また、韓国の人気音楽番組『ミュージックバンク』のMCを担当していた経験もあり、韓国ドラマファンだけでなくK-POPファンからの認知度も高い。とはいえ、名のある日本人アーティストでさえなかなかできない大箱、さいたまスーパーアリーナで、彼ひとりでファンミーティングを行うという。コンサートではなくファンミーティングだ。なぜ、彼はそれほどの人気があるのだろうか?
タイトな黒のスーツで登場したボゴムは、韓国バンド・DAY6の「I Like You」でステージをスタート。左手で胸元を抑えながら歌うその表情にはちょっと緊張した表情が見てとれたが、最後のサビの「好きです」という歌詞では、緊張を乗り越えたように想いを込めて、まさに熱唱という表現がぴったりな様子を見せた。
歌が終わるとテレた表情で「みなさんのボーイフレンド、パク・ボゴムです。とてもドキドキしています」と日本語で挨拶。「ステージに上がる前は緊張していなかったのに、満員の客席のペンライトを見たら頭が真っ白になって、歌詞を忘れてしまって……」とミスを自己申告したが、こういう正直なところもボゴムらしさだ。「今回の2ndアジアツアーのタイトルは『GOOD DAY』。1stアジアツアーが『OH HAPPY DAY』だったので、その幸せな日が集まって人生の思い出になればと思って付けたタイトルです」と、なるべく日本語で話そうとするその一生懸命な表情に、早くもファンは「かわいいー!」と胸キュン状態に。
ファンミーティングはトークと歌の2部構成。1部のトークでは「タイムマシンがあったら?」というファンからの質問に、「今が大事なので、僕には必要ありません」と意外な男らしさを見せたり、ドラマ『ボーイフレンド(原題)』の話題では、「僕が演じるジニョクは、マスカットみたいと言われていますが、僕自身はマスカットというよりマンゴー」と笑わせたり、彼のために用意されていた水をMCと通訳さんに渡してあげるというジェントルな一面を見せたが、すべての行動が自然で、彼の温かな人柄が溢れ出ていた。
2部は自身が専属モデルを務めるアウトドアブランド『Eider』の2018年企業広告のOST音源「Let’s go see the stars」を歌いながら気球に乗って登場すると、近づいてくるボゴムに会場のファンも大熱狂。「この曲が日本で(配信チャートの)1位になったと聞きました。ありがとうございます。この広い会場を埋めてくださった方たちの顔を近くで見たくて気球に乗りました」というと、出演作のオリジナルサウンドトラックのバラード曲を続けて歌った。
ブリッジ映像を挟んでカジュアルな衣装に着替えた後は、チョ・ヨンピル「Bounce」(しかも日本語バージョン!)や、パク・チニョン「Honey」といった韓国音楽界のレジェンドたちの曲をメドレーにしてダンサーと共に軽やかに歌い踊ると、「スタンドアップ!」と客席を煽り、耳に手をあて歓声を催促したり、シャウトも飛び出した。
ラストの直前、ステージのピアノの前に座るとおもむろに弾き語りをスタート。なんと、3月20日にリリースされる日本デビューオリジナル楽曲「Bloomin’」のサビをサプライズで公開!歌い終わると誇らしげに「良かったですか?」とファンに問いかけ、「どこにいてもいつでも、みなさんと心はひとつ。みなさんは花のような存在ですという歌詞です」と笑顔を向けて新曲をアピール。
イベントの冒頭でも、「初めての日本語曲を心を込めて準備しました。(日本デビューすれば)日本のみなさんに会える時間も増えるし、ワクワクしています」と期待している様子を見せたが、シンガー・ソングライターになりたかったという夢を持っていたボゴム。大学もミュージカル学科に通っていた。歌だけでなく、ピアノの腕前もかなりのものだ。そんな音楽性でこれからの日本での音楽活動への期待を高めると、最後のg.o.d「One Candle」ではラップパートもさらりとこなし、楽しそうな笑顔でファンと一緒に手を大きく振って一体感を高めてステージを締め括った。
アンコールはサービス満載。TWICEの「What is Love?」とSEVENTEENの「Pretty U」のダンスカバーでアイドルらしいキュートさを見せた後は、トロッコに乗ってアリーナを1周。すっかり打ち解けたボゴムからは楽しさが溢れ出ていて、トークもだいぶ砕けた感じに。「みなさんと過ごした時間、幸せでした。今日のオープニングは「I Like You(好きです)」でしたが、最後はみなさんの未来に幸せがあることを願って「I bless you(祝福します)」という曲で締め括りたいと思います。ぜーんぶ祝福します!」と言って、野菊の「I bless you」で最後を飾った。
演技派俳優というだけでなく歌手、MCと様々なエンターテインメントの最前線を経験しているパク・ボゴム。一流なのに常にファンを気遣う優しさを見せ、穏やかな空気感を作り出す。癒しのオーラさえ発する彼に触れると、幸せな気持ちになれる。エンターテインメントを超えた天使のような存在が、パク・ボゴムという男だった。
韓国のトップスターだけにこれまで日本に来る機会も多くなかったが、日本で歌手活動をスタートさせるということ。今後、彼の癒しのオーラに触れる機会が多くなるのは嬉しい。
文/坂本ゆかり

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