【ライヴレポ】CUBERS、クリスマスイ
ベントにて、つんく♂提供楽曲でメジ
ャーデビューすることをサプライズ発
表!「いつか、この曲を味の素スタジ
アムで歌いたい」

“聴けるボーイズグループ”をキャッチコピーに2015年夏に結成された5人組ボーイズグループ・CUBERSが12月24日、東京・六本木のnicofarreにてクリスマスイベント『CUBERS XMAS SPECIAL LIVESHOW 〜今君に降り積もれWhite Snow〜』を開催。ライヴの終盤には、ローソングループの全面サポートのもと、つんく♂の提供の楽曲でメジャーデビューすることもサプライズ発表され、何も知らなかったメンバーが歓喜と涙に浸るシーンも。一年に一度の聖夜に、一生に一度の記念すべき時間を、ソールドアウトの客席と共に祝った。
ステージに電飾が輝き、場内の壁をぐるりと取り囲むnicofarre自慢のLEDモニターにプレゼントや雪だるま等のクリスマス模様が映し出されると、白のタキシードから靴まで全身真っ白の5人が登場!王子様のような出で立ちに、フロアを埋め尽くすファンから上がる大歓声の中、まずは個性豊かなソロダンス&歌唱で魅せる「Bi’B’Bi’」でライヴは幕を開けた。「クリスマスライヴ、始まりです!」という春斗の煽りからは自己紹介も挟みつつ、クリスマスにピッタリのラブソングを次々に投下。挑発的なアッパーチューン「PINK」に、セクシーな視線で捉える「今さらMiss you」と続いては、タイを解く仕草で悲鳴を呼んだ優を皮切りにダンスマスターの綾介まで各自がソロで魅せるダンスリレーも。息もつかせぬ展開でオーディエンスを惹きつけ続ける。
汗だくのまま始まったMCでは、サンタクロースの話題に花が咲き、2.5次元舞台で俳優としても活躍するTAKAは「ポケモンのゲームを貰ったときが一番嬉しかった」とのこと。その後も謎の“たくあん”トークで場内の笑いを呼ぶものの、CUBERS史上最も“大人”なエモーションで迫る最新曲「SHOOTING STAR」で後半戦に雪崩れ込めば、引き始めた5人の汗もさらに熱く溢れ出す。一方、スタイリッシュな「Shall We」に、情感豊かに歌い上げる春斗のボーカルが光る「26.5」で拍手を呼ぶと、いつしか場内はしっとりムードに。MCでも「こんな真っ白の衣装初めて!」と綾介が喜び、CUBERSイチの女子力を誇る末吉9太郎も「今日ばかりは王子様感ある」と同意するが、「ぶっちゃけ王子様とお姫様どっちがいい?」と問われると「お姫様よね」と即答。確かな歌唱力でパフォーマンスを支えながらMCになると弄られまくる春斗といい、このキャラの強さもCUBERSの注目すべきポイントだ。
フロアからメンバーコールが湧く1stシングル「SHY」で一体感を高め、9太郎が女子化する小芝居を曲中に挟み込んだ「STAND BY YOU」でフロアから振り上がるペンライトの光を受けると、ここでスクリーンに“最大級の重大発表”の文字が。結成時からの歴史を辿るオフショットに、“この重大発表の内容はメンバーに伝えていません”という注意書きから心臓の鼓動のようなビート音が鳴って、“来る2019年5月念願のメジャーデビュー決定!”と映し出されるや場内は大歓声の渦に!驚きのあまりメンバーは一瞬フリーズしたものの、キングレコードからのデビューであること、デビュー曲の作詞・作曲はつんく♂が手掛けることが発表されると、まずは大のハロプロファンとして知られる9太郎が「何これ、夢なの!?」と喜びを爆発させる。続いて「本気で音楽とパフォーマンスを愛しているんだなって感じました」「(デビュー曲は)かなりホットでノリノリで思わずニンマリくるような、そんな曲になりそうです」とつんく♂からのメッセージも表示され、春斗も「ちょっと待って、すごい……」と茫然自失。事態についていけず「こっちの気持ちを考えて!」と焦るTAKAの隣で満面の笑顔を浮かべる優、綾介にいたっては号泣しまくり、スタッフに渡された“2019年5月!CUBERSメジャーデビュー決定!”のボードで顔を隠す始末だ。
客席からひとしきり祝福を受けると、「ありがたいことですけど出発でもありますから」とTAKAが歓びを噛み締めながら仕切り直して、春斗が「いつか、この曲を味の素スタジアムで歌いたいと思います」とラスト曲の前振りに。しかし「応援してよかったって思ってもらえるように、これからもっと頑張るので……」と泣きだして、9太郎に「しっかしりしなよ、最年長でしょ!歌うんだよ!」と叱られながら、「最後に気持ちを込めて歌います」と声を振り絞って「Circus」を熱唱する。<僕らはきっと輝けるんだ>と歌う5人の眼差しは発表前よりもグッと大人びて、未来への強い光を放っていたが、突然TAKAの後ろから優が抱きついて、そのまま床に転がる場面も。発表時は誰よりも冷静で、「こういうとき末っ子ってしっかりしている」と9太郎にも言われていた彼だが、こんな最年少らしい姿も微笑ましい。
アンコールでは私服スタイルに着替え、5人で「メリークリスマス!」と乾杯。また、2月13日にインディーズベスト盤『はじめてのCUBERS』をリリースすること、発表済みの3月3日東京・恵比寿リキッドルーム公演がインディーズ卒業ワンマンとなり、入場無料のうえ100円をキャッシュバック(?)するという嬉しい発表も為された。最後は「“わー気持ち良かったな!”って言って終われるようにしたいので、盛り上がっていけますか!?」と優が煽って、「Good good-bye」で感動の幕切れか……と思いきや、5人が位置についても音が鳴らずに仕切り直す場面も(笑)。しかし、それで緊張もほぐれたのか、雪の結晶が舞うモニターを前に踊る5人は実に清々しい笑顔を浮かべていた。
終演後のインタビューでは、メジャーデビュー決定の文字を見たときの気持ちを「全部飛びました!」(9太郎)、「もっと先の話だと思っていたので“あ!”って驚きました」(優)、「頑張って良かったなって」(TAKA)、「頭真っ白になったんですけど、これをスタートラインにもっと頑張ろうって思いました」(春斗)と返答。綾介は「なんのこっちゃわからず、ただ涙だけが出てきて……デビュー当時のこととかいろいろ思い出して、ホントに嬉しくてファンの顔も見れなかったです」と涙の裏側を告白した。春斗も「メンバーと改めてお祝いしたい」と語り、「Circus」での事件について優は「なんかTAKAが落ち着いていたから“やったね!”って行ったら倒れちゃって(笑)」と暴露。それに「感情が溢れちゃったんだろうなってわかっていたよ」と応えたTAKAも、「嬉しいだけじゃないし、プレッシャーもあります。冷静な自分もいれば、高まっている自分もいて」と気持ちを引き締めた。そして9太郎は「つんく♂さんにお会いできたら、“今までありがとうございました”って伝えたい!小さい頃から“常にステージの上では踵をつけるな”とか、“16ビートは常に刻め”って教えてもらったので。ほぼハロプロの一員として歴史を汚さないように、でも、そんな歴史を壊していけるような存在になりたいなって思います!」と宣言して、メンバーに「改めて性別は?」と突っ込まれていた(笑)。この喜びをエナジーに変え、どんな進化を5人がメジャーシーンで見せてくれるのか期待したい。
文/清水素子
<セットリスト>
1.Bi'Bi'Bi'
2.ワンダーパレード
3.Happy Lucky
4.PINK
5.今さらMiss you
6.君に願いを
7.SHOOTING STAR
8.Shall We
9.26.5
10.神様は忙しい
11.SHY
12.STAND BY YOU
13.Circus
-アンコール-
EN1.ホワイトスノー
EN2.Good good-bye
【ライヴ情報】
『CUBERSインディーズ卒業ワンマンライブ〜入場無料を超えた“100円貰えちゃうワンマン”!?〜』
2019年3月3日(日)東京・LIQUIDROOM
【リリース情報】
インディーズベスト盤『はじめてのCUBERS』 2019年2月13日(水)発売
オフィシャルサイト:http://cubers.jp/

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