ブルース・ディッキンソン、アイアン
・メイデンのオーディションを振り返

アイアン・メイデンのブルース・ディッキンソンが、ベルギーの公共放送局RTBFのインタビューで、アイアン・メイデンとのオーディションや初めてのギグについて語った。
ディッキンソンは、最初のアルバム2枚『Iron Maiden』『Killers』でフロントを務めたポール・ディアノに代わりバンドに加入することになったが、オーディションはまだ彼が在籍している時に行なわれたそうだ。

ディッキンソンはこう話した。「試してみるため初めて行った日…、オーディションはリハーサルの場所だった。前のシンガーはまだ彼らと一緒だった。あと2公演残ってたんだ。だから、“ちょっと変な雰囲気になるんじゃないか”って思ったよ。だって、もちろん、彼は知らなかったけど、ほかの全員が彼は解雇されるって承知してたわけだから。俺は、居心地よくはなかったよ」

「でも、俺は行ったんだ。スティーヴ(・ハリス)は後で来ることになってた。俺は、クライブ(・バー)、デイヴ(・マーレイ)、エイドリアン(・スミス)のことは知ってた。それで、俺ら、ディープ・パープルの昔の曲をプレイし始めたんだ。俺らみんな、知ってるやつだ。突然、俺ら、同じ音楽が好きなことを発見した。雰囲気は素晴らしかったよ」

ディッキンソンはオーディション前、アイアン・メイデンのアルバム2枚の全曲をしっかり予習しており、オーディションでは全く問題なかったものの、ファンを前にプレイすることになった、彼にとってアイアン・メイデン初のギグ(1981年10月)では様子が違ったそうだ。「最初の5曲では、目を開けてさえいられなかった。オーディエンスを見るのがすごく怖かった」という。そして、アイアン・メイデンに加入したのは「世界最大のローラー・コースター」に乗り込んだようなものだと話した。「大半のローラー・コースターにはアップ&ダウンがあるってところを除けばね。これは、5年間、急降下し続けた。ノンストップでだ。5年間、アドレナリンが駆け巡りっぱなしだったよ。大したもんだ」

今年5月、ヨーロッパで新ツアー<Legacy Of The Beast>をスタートしたアイアン・メイデンは、2019年7月に北米で同ツアーを再開する。

Ako Suzuki

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