押見修造原作『惡の華』実写映画化
- 玉城ティナが“仲村”に、「さよ朝
」岡田麿里が脚本

押見修造の人気コミック『惡の華』が実写映画化。2019年秋に公開される。
『惡の華』は、押見修造原作の、“行き場のない思春期の衝動”を描く人気コミック。別冊少年マガジンに2009年から5年間に渡って連載され、「このマンガがすごい!2011」オトコ編の10位にランクイン、「マンガ大賞2012」にもノミネートされ、累計発行部数は300万部を突破した。
中学2年生の春日高男は、思いがけず憧れの女子の体操着を盗んだところをクラスの問題児・仲村佐和に目撃されてしまう。そのことを秘密にする代わりに彼女との「契約」を持ちかけられ……。
「絶望」をテーマに、主人公の鬱屈とした青春と行き場のない衝動を描く『惡の華』。その過激なストーリー展開は読者に強烈なインパクトを与え、ティーン世代の禁断のバイブルとして広く人気を博している。
主役・春日高男を務めるのは、『デメキン』で映画初主演を飾り、『コーヒーが冷めないうちに』やドラマ「今日から俺は!!」などにも出演している伊藤健太郎。春日の中に自分 と通ずる何かを見つけ、執拗につきまとう仲村役には、『わたしにXXしなさい!』で主演を務め、『チワワちゃん』にも出演するモデルの玉城ティナ。また、春日が片思いをするクラスのマドンナ・佐伯奈々子役はモデルの秋田汐梨が演じ、今回初の映像化となる高校時代、お互い文学が好きなことをきっかけに春日と交流を深める常磐文役は飯豊まりえが演じる。
コミック連載中の2013年にはテレビアニメ化され、2016年には舞台化。数多くの映画化オファーの中から、原作者・押見修造からの逆指名で井口昇監督による実写映画化が実現。押見修造は実写化に際し、「井口昇監督に『惡の華』を撮って頂くことは、長年の夢でした。僕の魂を救ってくれて、物語の作り方の手本にしてきたのが井口監督の作品だったからです。」と喜びを語った。
監督を務める井口昇は、2007年の『片腕マシンガール』が国内外でカルト的な人気を集め、数々の国際映画祭に出品。2011年の『電人ザボーガー』はロングランヒットを記録し、アメリカ・テキサス州の映画祭、ファンタスティック・フェストでファンタスティック部門監督賞受賞を果たした。
脚本は、『暗黒女子』『先生!、、、好きになってもいいですか?』の脚本も手掛け、劇場アニメ映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』では監督を務めた岡田麿里が担当。従来のイメージを打ち破り、思春期のトラウマと魂の再生を描く。
あの夏、僕は仲村さんと出会い、リビドーに目覚めた。僕と彼女の地獄めぐりは妖しくて、そして甘美な時間だった。あの出来事が起こるまでは…
高校生の春日高男(伊藤健太郎)は、同じクラスの人気者・常磐文(飯豊まりえ)が本屋で詩集「惡の華」を読んでいるのを目撃する。かつて「惡の華」に憧れを抱く内向的な文学少年だった春日は、中学時代の過去を思い出していた…。山々に囲まれた地で閉塞感のある日々に息苦しさを感じていた中学2年のある日、春日は教室でクラスのマドンナ佐伯奈々子(秋田汐梨)の体操着を見つける。誰もいない放課後、胸が高揚しているその時、春日は人の気配を感じて咄嗟に体操着を掴み逃げ出してしまう。後日、その一部始終をクラスの変わり者、仲村佐和(玉城ティナ)に見られてしまっていたことが発覚。「秘密をばらさない代わりに私と契約しよう」。こうして仲村と春日の奇妙な共犯関係がはじまった。仲村の命令が日々エスカレートしていくと同時に、春日は「惡の華」への憧れと同じような魅力を仲村にも感じていく。ところがある日、町の夏祭りで起きた事件がふたりの関係を決定的に変えてしまう…。
映画『惡の華』
公開時期:2019年秋
出演:伊藤健太郎、玉城ティナ、秋田汐梨、飯豊まりえ
監督:井口昇
脚本:岡田麿里
原作:押見修造『惡の華』(講談社刊)

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