「臼井孝のヒット曲探検隊
~アーティスト別 ベストヒット20」
ストイックな姿勢を貫き続ける
B'zのヒットを探る
ノンタイアップ・シングル「ZERO」は
ターニング・ポイントだったのでは?
しかも、かなりハードなボーカルやサウンド、歌詞も《このまま車ごと君の家につっこもうか》なんて、ワイルドでどこか狂気を帯びているような冒険的。だからこそ、本作の(タイアップではなく楽曲が主体となった)ヒットが翌年以降のより妥協を許さぬ激しいLIVEパフォーマンスを意識した楽曲制作につながっていったのではないだろうか。そう考えると、いっそう大きな意味のある作品にも思える。
B'z / ZERO
ボーカルの高音域化と
サウンドの高音圧化の先駆者
だからこそ、B’zには今後も幅広いジャンルや幅広い年代の音楽ファンに向けて活動してもらいたい。そして、後続のアーティストにも多くのリスナーを惹きつける凄さを追いかけて欲しいと心から願っている。
プロフィール
臼井 孝(うすい・たかし)
1968年京都府出身。地元大学理学部修了→化学会社勤務という理系人生を経て、97年に何を思ったか(笑)音楽系広告代理店に転職。以降、様々な音楽作品のマーケティングに携わり、05年にT2U音楽研究所を設立。現在は、本業で音楽市場の分析や配信サイトでの選曲、さらにCD企画(松崎しげる『愛のメモリー』メガ盛りシングルや、演歌歌手によるJ-POPカバーシリーズ『エンカのチカラ』)をする傍ら、共同通信、月刊タレントパワーランキングでも愛と情熱に満ちた連載を執筆。Twitterは @t2umusic、CDセールス、ダウンロード、ストリーミング、カラオケ、ビルボード、各番組で紹介された独自ランキングなどなど、様々なヒット情報を分析してお伝えしています。気軽にフォローしてください♪