「臼井孝のヒット曲探検隊
~アーティスト別 ベストヒット20」
ストイックな姿勢を貫き続ける
B'zのヒットを探る

まだまだ出てくるヒット曲の数々、
ドラマ主題歌が優勢

B’zは強力作だらけで語りつくせぬほどだが、シングル曲以外にも触れたいので、5位から7位はサラリと触れていくことをご了承願いたい。

まず総合5位は91年のロッカバラード「ALONE」がランクイン。本作はシングル9作目であり、関西テレビ・フジテレビ系ドラマ『ホテルウーマン』の主題歌となったが、かつての夢を語った大切な人を想い出すという内容はドラマを観ていなくても大いに共感できる。ちなみに、本作を中森明菜がカバーしているのも興味深い。中森は稲葉よりも低いキーでしっとりと歌っていて、このバージョンでは独りでいる寂しさがひしひしと伝わってくる。

B'z / ALONE

総合6位は00年のシングル27作目「今夜月の見える丘に」がランクイン。こちらもTBS系日曜劇場『Beautiful Life~ふたりでいた日々~』の主題歌であり、ドラマは木村拓哉と常盤貴子の主演、北川悦吏子の脚本で、最終回は41.3%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)という驚異的な数字となるほどの歴史的ヒットとなった。ちなみに、《愛すれば 愛するほど》を《ライすれば~ライするほど》と歌って女性陣に許されるのは稲葉浩志だけだろう(微笑)。

B'z / 今夜月の見える丘に

そして、総合7位は05年のシングル39作目「OCEAN」がランクイン。フジテレビ系ドラマ『海猿 -UMIZARU EVOLUTION-』の主題歌で、大海原の中で愛を誓うという内容や、ひたむきな愛情を感じさせるラブ・バラードはドラマの内容にピッタリだ。ちなみに、CDセールスは約51万枚でB’zの中では26位だが、05年の年間シングルランキングでは7位と非常に高く、またダウンロード・シングルは25万件、着うたは50万件と実は3部門ともヒットしている。

B'z / OCEAN

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

新着