謎の美人アーティストロイ-RöE-のキャラが引き出し多すぎな件

謎の美人アーティストロイ-RöE-のキャラが引き出し多すぎな件

謎の美人アーティストロイ-RöE-のキ
ャラが引き出し多すぎな件

10月19日に『ウカ*』でunBORDEからデビューを果たしたロイ-RöE-の素顔に迫るロングインタビュー。
サウンドプロデュースを担当したゲスの極み乙女。のちゃんMARIとロイ-RöE-の関係は!?
中学卒業後から独学で作曲をしてきたロイ-RöE-の曲作りは!?
気になるロイ-RöE-のキャラクターも明らかになったUtaTenロングインタビューを是非最後までご覧ください!
【写真】ロイ-RöE-のライブ写真を見る
謎多き美女、ロイ-RöE-の正体に迫る
──ロイ-RöE-さんですね。ちょっと難しい読み方をされますね(笑)。
ロイRöE-:そうなんですよ(笑)。読み方よりも、とりあえず記号っぽくしたいなと思ってRöEが浮かびました。

──曲にもアスタリスクがついてくるような感じなんですね。アスタリスクに何か意味を込めていたりするんですか?
ロイRöE-:いろんな人によって見方を変えてほしいから、歌詞をすべて抽象的に書いていて。
いろんな解釈をするにあたって、抽象的すぎても伝わらないから、脚注として題名を置いているような感覚です。この題名をもとに、みんなはどういう想像をするの?みたいな。

──素敵!
ロイRöE-:ありがとうございます(照)。

──確かに歌詞がすごく抽象的で、歌詞サイトとしては、詳しく伺いたいところがたくさんありました。まずタイトルについてですが、『ウカ*』ですね。作品のタイトルはカタカナと決められてたりするんですか?
ロイRöE-:いや、そういうわけではないんです。日本語って、カタカナ、ひらがな、漢字っていっぱいあるじゃないですか。それが面白いなって思っていて。幅が広いのでいっつも選ぶのに時間がかかるんですけど『ウカ*』はもう見た目だけで選びました。
題名だけは浮かんでて、ひらがな、漢字、カタカナ、アルファベット、どれにするかみたいなところで悩んだんですけど、カタカナで「ウカ」と書くと、ハネ・ハライの方向もが全部一緒だし、文字の高さも一番デザイン的にバランスがいいなと思って。

──そしてジャケット写真にもかなりこだわりが詰まっていそうな。
ロイRöE-:そうなんです。これも、私が好きなデザイナーさんがいて、コラージュアーティストのQ-TA(きゅーた)さんという方なんですが、その方に直々にお願いしてつくってもらって。

──ロイ-RöE-さんの中にイメージはあったんですか?
ロイRöE-:そうですね。「『ウカ*』っていうタイトルで、真っ白がいい」って伝えて、あとはQ-TAさんが思うものをお願いしますって、出来上がりました。これは衣装が紙なんですよ。撮影当日に作りました。

──当日にですか?!
ロイRöE-:そう。スタイリストの渡邊由貴さんが当日に3時間ぐらいかけて。
その間ずっと同じポーズでした(笑)。きつかったけど楽しかったですね。

──このジャケット、小さい携帯の画面だけで見るのもったいない気がする。
ロイRöE-:そうなんですよ。すごくきれいなんですよね。

──知ってからよく見ると、確かに紙ですね。
ロイRöE-:ちょっと固い紙で。足の肌とかも紙に馴染むように白塗りして。

──すごい!でも足写ってない(笑)。
ロイRöE-:写ってないんですよ、白塗りしたのに(笑)。

「ヤバい」しか言えなかった少女
Photo by 森好弘
──歌詞に使われている語彙もやっぱり本からインスピレーション受けたりとか。
ロイRöE-:そうですね。曲つくるまではもう、「ヤバい」って言葉しか知らなかったんじゃないかってぐらい(笑)。
でも歌詞を書くにあたってそんな語彙力じゃ何も浮かばないんですよ。「大好き、大好き」みたいなのしか浮かばなくて。
だから、本読もうと思って。そしたら、中原中也とか三島由紀夫とかにどんどんハマっていって。それが辞書みたいな、自分の中の教科書になりましたね。

──すごい。そしたらきっとストレートに書かれている歌詞の曲とか聴けないタイプですね(笑)。
ロイRöE-:そうかもしれないです(笑)。人に分かりやすい歌詞とかって、その人が見えてくるから苦手で。
何言ってるか分からないくらいの例えばZAZEN BOYSとかNUMBER GIRLが好きですね。あと、インストにいっちゃったりとか、フランス語の曲とかね。何言いよるか分からんでね。

──そう言った好みは、曲を作られるようになるまでに聴いてこられた音楽とも何か関係ありますか?
ロイRöE-:聴いてきた音楽は本当バラバラなんですよね、音の影響とか、文字の影響とか。大衆音楽の歌詞と曲・歌を参考にするより、インストの音楽と、「詩」を参考にするほうが多いです。幅広く聴きますね。

──ロイ-RöE-さんはなかなかお会いすることのないタイプのアーティストさんな気がします。
ロイRöE-:すごく言われます(笑)。音楽に熱くて、昔から音楽が好きでって方が多いと思うんですけど、そんなでもなくて。だんだんやっているうちに好きになっていきました。

──ロイ-RöE-さんが、“歌詞”が好きで聴くような曲は具体的にどんな曲ですか?
ロイRöE-:結構ありますよ!ケータイに歌詞フォルダありますもんね。菅野よう子さんが作っている『奇跡と退屈』っていう曲があって、菊池成孔さんが書いてる歌詞なんですけど、この歌詞がすごくいいんです!
本当に全部抽象的に書かれていて、想像によって悲しい歌にも聴こえるし、めっちゃ明るい歌なんやないかとも思うし、アレンジとか含めて考えると、飛行機から落ちとるんかな?とか、今、事故ったんかな?とも思うんです。
ただの恋愛ソングかな?って思う時もあります。そういう想像力をめちゃくちゃ掻き立てるこの歌詞がすごく好きです。

──初めて聞きました、『奇跡と退屈』。
ロイRöE-:昔カルピスのCMソングだったらしいんですけど、使われたのはイントロだけなんですよ。隠れた名曲ですよ、本当。隠すのがもったいないって思います、毎回。

──この曲に出会ったきっかけは?
ロイRöE-:菅野よう子さんが好きで、菅野よう子さんの曲を探ってたらあったみたいな感じですね。

──歌われているのが菅野よう子さんですか?
ロイRöE-:アレンジが菅野よう子さんで、歌っているのは、こなかりゆさんっていう声がいい方なんですよ。アレンジ、歌詞と声が、全部危うい感じが好きです。

──ロイ-RöE-さんも歌声が可愛いと思ったんですけど、しゃべった声とはやっぱりちょっと違いますね。
ロイRöE-:声張ったらめっちゃ高音になるんですよ。例えば、叫んだり、ヤッホーとか言ったら(笑)。でも、地声でしゃべるときの声量だとすごく低くなっちゃって嫌いなんですよね。
だから曲をつくるときはわざとキーを高くして、キーを確かめながらつくっていますね。

感性全開のロイ-RöE-の曲づくり
──そんな曲づくりの方法についても伺っていきたいんですけど。曲から作るか歌詞から作るかっていうのは決まっているんですか?
ロイRöE-:全く決まっていなくて、浮かんだものからですね。例えば、いい歌詞が1行浮かんだらそれにメロディーつけてアレンジしてそこからパズルみたいに組み立てていくみたいな。
この歌詞を引き立てるには何がいるかってのを考えていきますね。
だからトラックからつくることもありますし、アコーディオン使いたいからアコーディオンの曲をつくろうみたいなのもあるし。

──テーマ始まりみたいなものもあったりするんですか?
ロイRöE-:ありますね。逆にテーマがないとつくれなくて。だからタイアップとかすごくいいなと思いますね。
題材がある中で、ストーリーに合わせた曲をつくってくれっていうのが好きです。

──今、やりたいタイアップってありますか?
ロイRöE-:資生堂さんとかですかね!化粧品のタイアップやりたいんですよ、女の子向けの。

──すごいイメージ湧きます!!!
ロイRöE-:めっちゃしたいです。今回EPのヘアメイクの計良さんが資生堂の方で。

──言いました?ちゃんと。
ロイRöE-:言うの忘れたんです。

──(笑)資生堂のCMでしているの見れるの楽しみにしています!
ロイRöE-:昔の資生堂のCMとかも見るんですけど、全部いいんですよね。私CMが好きなんですよ。菅野よう子さんを知ったのもCMだったんです。

──CM用の曲が好き?
ロイRöE-:そう。「噛むとフニャンフニャン」みたいな。

──ああ、「たらこ」とか?(笑)
ロイRöE-:そうそう。「たーらこ、たーらこ」みたいな、めっちゃ好き、ああいうの。

ゲス極ちゃんMARIとズブズブに…
──『泡と鎖*』について伺っていきます。この曲はジャケットのイメージとすごくリンクしているし、ロイ-RöE-さんのキャラクターイメージとも重なった曲でした。この曲をタイトル曲的な立ち位置にさせようと思ったのはどういったところからですか?
ロイRöE-:この曲は unBORDEに入って最初にできた曲で、思い入れがとても深いんです。
デビュー前に曲が書けなくなった時期があって、いろいろ方向性を迷走していたときに1回地元に帰ったんですよ。そのときに書いた曲で、恋愛ソングで正直な女みたいな、少女から女性への変わり目みたいなことも全部表せられたし初々しさも表現できたなと思って。
ちゃんMARIさんとの出会いの曲でもあるし。やっぱり最初に持ってくるべきはこれかなと思って。

──少女から女性への変わり目というのが「羽化」とリンクしている感じ。
ロイRöE-:そうなんですよ。

──このアレンジにちゃんMARIさんが入られていますけど、アレンジのイメージは初めから持っていた感じですか?
ロイRöE-:普段は、デモの段階でアレンジまで固めて、それをアレンジャーさんにより良くしてもらうんですけど、これだけ初めて、弾き語りだけのデモ音源をちゃんMARIさんに渡して、上がってきたのを聴くみたいな感じのことをしてみました。

──初めてですか。
ロイRöE-:今までそれがいいとは思っていなかったんですよ。たぶん誰も分かってくれんやろうなってひねくれてて。でも、初めてそれをやってみて“めっちゃいいやん!!”って思いましたね、自分にはこんな引き出しなかったわって。
そこからもう、ちゃんMARIさんとズブズブになりました。

──ズブズブですか(笑)。それは音楽に限らず、性格とか何気ない会話をしている中でもシンパシーを感じられるようなこともあるんですかね?
ロイRöE-:感じます!好きな音楽とかも一緒で、最近やと“ものんくる”っていうユニットを共有し合って、2人ですごいハマるってこともあったり。

──そこから2曲目3曲目とアレンジをお願いする流れになっていったんですね。今後、アレンジとしてではなく共作みたいなことって、あったりしそうですかね?
ロイRöE-:ちゃんMARIさんとは1曲共作してて、今回収録していないんですけど、いずれ出したいなっていうのはあります。
ちゃんMARIさんが「こんな曲、つくってみたんだけどどう?」ってイントロとサビだけのデモをくれて、“ちょうどこういう曲がつくりたかった”ってやつだったので、あとを自分でつくりました。

──素敵な関係。
ロイRöE-:ライブとかでは披露しているんですけど、まだ出してはなくて。

──うわー、楽しみですね!
ロイRöE-:あと、男性の方ともやってみたいですね。

──男性!?どういうタイプの?
ロイRöE-:男性の声が借りたいですね。例えば、ボイスパーカッションとかが欲しいなって。

──全然想像つかないですけど。
ロイRöE-:ちょっと変わったことがしたいなと思って。男女で恋愛ソング歌うのはベタだからあんまり好きじゃなくて。だから、それ以外のことをしたいなっていうのはありますね。
いい人おらんかな(笑)?

──にしても、ボイパですか?!
ロイRöE-:そう。昔ダンスをしてて、コンテストに出たときにボイスパーカッションとダンサーでパフォーマンスしている人いて、かっこいいって思ったんで自分も歌でやりたいなと思って。

──ロイ-RöE-さんのルックスとボイパをする男性…
ロイRöE-:ミスマッチ感があってもいいなと思って。

『泡と鎖*』の制作とレコーディング
──この歌詞の中で特にご自身でも気に入っているようなフレーズってあったりしますか?
ロイRöE-:「泡ただしい」ってフレーズを「慌しい」じゃなくて「泡」にしているんですよ。
ここが出た時はもう“テーマ決まったわ!”って引っ掛かりが1個できた感覚がありましたね。

──サビから作られたんですね。何かサビのメロディーが出てくるきっかけがあったんですか?
ロイRöE-:久々の友達に会いに行くために化粧しよるときに浮かびました。それまでもずっと制作はしなきゃいけなくて追い詰められてたんですけど、やっと浮かんだって感じですぐボイスメモ録って。友達と遊びに行ったあとに固めました(笑)。

──いつもそのように日常の中で?
ロイRöE-:そうなんですよ。そういう時に浮かぶんです、ドライヤー中とかトイレに入ってるときとか。
共通しているのは1人でいる時ですね。スタバとかじゃ無理(笑)。

──面白い(笑)。
ロイRöE-:だから制作過程は見栄えはするもんじゃないですね。もし情熱大陸とか出れても、カッコいいとこ見せれんなと思う。ずっとメイクしようとことかのシーンになる。

──(笑)タイトルもそのようにつけた感じ?
ロイRöE-:タイトルはずっと迷っていて、何か儚いものと「鎖」にしたいなと。題名が決まらないと私は進められないので考えてたら“泡、泡や!”って出てきました。
ちょうど「慌ただしい毎日を」って歌詞も書いていたので、ハマったな!って思いました。

──先ほど弾き語りでデモを作られたとおっしゃってましたが、基本的に曲をつくるときはギターかピアノかですか?
ロイRöE-:前はギターが多かったんですけど、最近ピアノが多いですね。
『Heart Beat*』とかはピアノメインの曲だからピアノでやったりしたんですけど、『泡と鎖*』とかはギターでした。
ギターからつくったらギターっぽい曲になる、ピアノからつくったらピアノっぽい曲になっていうのはありますね。『そそらるる*』は両方でしたし、つくるとき。

──両方…ですか。
ロイRöE-:例えば、Aメロをギターでつくって、で浮かばんくなったらピアノやってみるみたいな。

──ピアノもギターも元々弾かれていたんですか?
ロイRöE-:いやいや、曲づくりのためだけに始めましたね。だから、基礎とかがなってないので人に見せるのは恥ずかしいです(笑)。

──『泡と鎖*』のレコーディングについても伺っていきますが、歌い方はやっぱり歌詞に一番合うような歌い方を意識されているような?
ロイRöE-:そうですね。歌詞と、感情。レコーディングのときってすごい高ぶるから、すぐ「ヤゥ〜!!」とか言っちゃうんですよ。
だけぇ、そこら辺はちゃんMARIさんとかスタッフさんに抑えてもらって。

──あまりそういうファンキーなイメージがなかったです(笑)。
ロイRöE-:レコーディングだけじゃなくて曲作ってる時もなんですけど、色々入れていっちゃうからだんだん普通が分かんなくなっちゃって、原型からどんどんずれていくんですよね。

──最終的に落ち着くのはどこなんですか?
ロイRöE-:何回か録ってそこからいいやつを選んで、そこに寄せたものをまた録っていく感じです。

ジャンルは自分の中から生まれてくる
──『Heart Beat*』についても伺ってまいりますが、ジャズっぽいっていうんですかね。
ロイRöE-:そうなんですよ、カッコいいんです(笑)。

──ジャンル的にも色々な楽曲が収録されていて、本当に“ロイ-RöE-さんの音楽の根幹ってどこにあるの?”って。
ロイRöE-:自分でもこうやって話していて気づくんですけど、あんまり音楽そのものからの影響って少ないなと思って。
いろんな芸術からの影響を受けて出てくるものなんだと気づきました(笑)。

──経験や通ってきたジャンルの中から出てくるものではなく、ジャンル自体も自分から生まれているもののような。
ロイRöE-:だから、難しくて。「これはどういう系の曲?」とか「何系ですか?」って聞かれても、“なんやろう”って。

──きっとインスピレーションを耳ではなく目から受けるからそうなんですね。どうしたらそんな天才肌になれるものなのか、すごく知りたいです。
ロイRöE-:いや、全然天才肌じゃないですよ!何なんやろ、本当やりたいと思ったことしかできなくて。
音楽、作詞作曲はやりたいと思ったからできてて、今。
だけん、火が消えるのが怖いです。いきなりもういいやってなったらそうなっちゃうから。

──その可能性はなくはないんですね(笑)。
ロイRöE-:でも音楽にはいろいろ行先があるから、今やっていることが嫌になったらまた別のものを作れれば。

──『Heart Beat*』のお話に戻りますが、歌詞は「Göing」とか「Melöw」とか、ロイ-RöE-と同じ「ö」にこだわりがあるんですね。
ロイRöE-:そうですね。小文字の「o」は全部点々つけてますね。

──ほかにもそうなのかな? こっちは入ってなくて。
ロイRöE-:ほかは、あんまり英語使ってないですよね。

──『Heart Beat*』の歌詞も比喩的な表現が多いですが、その中に込められている意味っていうのはご自身の経験から生まれてくるような感じなんですか?
ロイRöE-:じゃないと書けないですね。

──想像だったり、ストーリーを作るというよりは、どれもやっぱり自分の経験をもとにですね。「まだ、スローモーションで側にいて」っていうのは、“ずっと側にいて”っていうような意味と捉えて良いですかね?
ロイRöE-: そういう意味もありますね。各々で解釈して楽しんでもらいたいです。

──この曲からもお気に入りの歌詞のフレーズがあれば、エピソードを聞かせてください。
ロイRöE-:「うらおもて、輪になって」とか出てきたとき、よっしゃーって思いましたね!これはもうメロディーを歌いながら歌詞も一緒に出てきました。あとは、「パレードの舞台袖」とかも結構お気に入りですね。

本物のドSとは
Photo by 河上良
──『そそらるる*』は、3曲目。「そそられる」のことですよね。
ロイRöE-:そうです。昔の言葉っぽく「そそらるる」。これは題名から決まって、「そそらるる」っていう曲つくりたいなってところから始めました。

──1番と2番の対比とが面白いですね。
ロイRöE-:結局、強気ではあるんですけど。これもすごい歌詞が気に入ってて、素直に書けたなと思って。

──「悪いひとに騙されたふりをして」っていうのは、あんまりロイ-RöE-さんのキャラクター的にイメージなかったんですけど、そういうこともされるんですね(笑)!
ロイRöE-:そういうの、楽しいですね。“こいつは私をハメとるつもりやろうけど”みたいな。口車にわざと乗るみたいな。

──(笑)!
ロイRöE-:SかMか、みたいなのあるじゃないですか。それってSがMいじめても面白くないなと思ってて。
SやったらSいじめたほうがいいやんと思って。そこで興奮するくんやない?って。

──確かに。SがMをいじめるのは単なるSの自己満足かもしれない。
ロイRöE-:そうなんですよ。おもろないやんみたいな。だってMは喜んどるんよ?みたいな。嫌がるとこ見たいやんと思って。(笑)

──ホンモノのSですね。
ロイRöE-:そういうとこ、すごくありますね。楽しいです(笑)。

──その考え方、めっちゃ惹かれる!すごい面白いですね。
ロイRöE-:たまに、「S?M?」って聞いてくる人いるじゃないですか。
「S」って言ったら、「俺、M」って。でもそれは「だから?」って思う。「なんでSだからって、Mが好きと思っとん」みたいな。すごい世の中の疑問やわ。

──でも、本当にその通りだと思います(笑)。面白い。
ロイRöE-:すごい脱線したわ。(笑)

──「悪いひとに騙されたふりをして」ですね。全然ナシじゃないですね!
ロイRöE-:楽しいんですよ、悪いやつを騙すのは。だって、正当防衛というか、騙す理由ができるっていうか。
だけえ、向こうが何か吹っ掛けてきたら、「よっしゃ!」って思うんですよ。“よし、こっちも悪さできる”って(笑)。自分からはそんなんせんけど。

──超面白い、その考え方!そしたら世の中に不幸ってなくなりそうですね。
ロイRöE-:何もないときが一番面白くないですね。平和なときが。やり返すの楽しいです。(笑)

──この曲からもピックアップフレーズ的なお気に入りの歌詞を聞かせてください。
ロイRöE-:「花瓶の桃色が頬をつけば」とか気に入ってますね。
例えば、花が枯れちゃったら水やりしても意味がないじゃないですか。派手に転んでも今は痒くもないけど、歳取ってからじゃもう遅いんよって表現をうまくできたなと。

──「頬をつく」っていうのはそういう意味で使われているんですね。
ロイRöE-:そうですね。花が枯れたらもういらないよみたいな。
「わたしの美学は決して汚れない」とか「誰の悪意も識らない」って歌詞は、ライブの時会場を見渡しながら言うようにしているんです。

──おお、そそられる(笑)!
ロイRöE-:そうなんですよ。睨みながら言うようにはしています。
歌い方とかアレンジで可愛い系にしてはいるけど、「飴とムチ」というか、めっちゃひねくれた曲です、この曲は。

最後に
──そんなライブについて伺いたいと思います。今後のご予定は?
ロイ-RöE-:12月6日にファーストワンマンを渋谷でするんですけど、それもいろんな表現を使っていきたいなってイメージをしています。
衣装もそうやし、曲もそうやし、映像とか身体でできることとか、とにかく全部使いたいなと思って。
そういうとこも楽しみにしてほしいなと思います。

──ありがとうございました。では最後に、1st digital EP「ウカ*」がロイ-RöE-さんにとってどんな1枚になったのかっていうところを聞かせてください。
ロイRöE-:3曲とも全部ちゃんMARIさんプロデュースのもと色々話し合って、少女から女性への変わり目の危うさみたいのを色濃く表現したいねって。そこからさらに話し合ってこの3曲ができて、自分でもいいものになったと思っているし、理想は叶えられたなって。
女の子に特に聴いてほしいなっていうのはあるけど男性にも芸術として聴いてほしいし、いっぱい、いろんな人に聴いてほしいなって思います。
Text:愛香

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