METライブビューイングに鬼才ニコ・
ミューリーの最新オペラ『マーニー』
登場~衝撃の心理サスペンスをマイケ
ル・メイヤーが演出

ニューヨークのメトロポリタン歌劇場(MET)で上演されるオペラが世界中の映画館に配信される「METライブビューイング」は、日本でも2018年11月より新シーズンの上映が始まったが、2019年1月18日(金)~24日(木)には、上映第4作目として、アメリカの若き鬼才ニコ・ミューリー作曲の『マーニー』が上映される。METでは2018年10月19日から11月10日まで上演され、話題沸騰となった作品だ。美貌美声のメゾソプラノ歌手イザベル・レナードがタイトルロールを歌う。演出は、ブロードウェイの鬼才マイケル・メイヤー。
ⓒKen Howard/ Metropolitan Opera
盗みを繰り返す謎の美女マーニーに魅了された男が彼女の秘められた過去を暴く……巨匠ヒッチコックも映画化した同名ミステリー小説(1961)が原作だ。今回のイザベル・レナードは、まさに理想のマーニー役といえるだろう。
ⓒKen Howard/ Metropolitan Opera
作曲のニコ・ミューリーは1981年8月生まれのアメリカ人。ジュリアード音楽院で作曲を学んだ後、フィリップ・グラスのアシスタントとして活動。ミニマル・ミュージックから合唱、オペラや映画音楽まで幅広いジャンルで活躍する。ニューヨークのメトロポリタン歌劇場やカーネギーホール、ロンドンのセント・ポール大聖堂などから委嘱され、コンサート用にも80作品以上を手がけてきた。オペラは本作のほか、『Two Boys』(2010)、『Dark Sisters』(2011)がある。ビョーク、アデル、スフィアン・スティーヴンス、アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズや、振付家バンジャマン・ミルピエともコラボレーションをおこなってきた。アカデミー賞受賞の映画作品『愛を読む人』などにも楽曲を提供してきた。
ⓒKen Howard/ Metropolitan Opera
また、演出のマイケル・メイヤーは、1960年アメリカ生まれの演出家だ。トニー賞を総なめにした『春のめざめ』(2007)や『アメリカン・イディオット』(2010)、『ヘドウィグ・アンド・ザ・アングリーインチ』リバイバル版(2014)、日本のみで上演された『お気に召すまま」(2016)など話題作多数。METでは『リゴレット』の新演出を手掛けている(2012)。『マーニー』では映画のようにゾクゾクさせるリアルな演出が注目だ。また、マドンナやトム・フォードらが信頼を寄せる注目のデザイナー、アリアンヌ・フィリップスが手がける1950-60年代ファッションのカラフルな衣装も見逃せない。
ⓒKen Howard/ Metropolitan Opera

あらすじ
1959年イングランド。謎の美女マーニーに惹かれたハルシオン印刷の社長マークは、彼女の盗癖を承知でマーニーを雇うが、マーニーは会社の金庫からお金を盗んで姿を消してしまう。マークは彼女を探し出して強引に結婚するが、マーニーは心を開かず、新婚旅行でもマークに指一本触れさせない。彼女が精神的なトラウマを抱えていることに気づいたマークは、マーニーの身辺を探らせる。マーニーには一人暮らしの母親がいたが、実はその母親には男性を殺した過去があった。
ⓒKen Howard/ Metropolitan Opera
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【動画】METライブビューイング2018-19≪マーニー≫リハーサル映像

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