きたろうがゲスト出演で話題の明日の
アーが本公演『観光』のメインテーマ
を公開

明日のアーは、年1回の本公演として、第四回本公演『観光』を、2018年11月22(木)~25日(日)に原宿のVACANTで上演する。「風景とナンセンス」をテーマに、くだらない光景をコントとして観光してもらう、というコンセプトなのだそうだ。
ちなみに、明日のアーの前回第三回公演を観たいとうせいこうは「『明日のアー』第三回公演inVACANT、面白いコントの連続だった。役者じゃない人と役者との味の競い合い&荒削りな演出。さすがに嗅覚の鋭い奴らがあれこれ見に来てたなあ。原宿でやってることもあり、自分たちのラジカル時代をちょっと思い出した。」と、Twitterに記した。これにより、明日のアーへの期待値は高まるばかりだが、今度の本公演はどんなものになるのだろうか。明日のアー主宰の大北栄人は次のように述べている。
第三回公演の際の集合写真
<主宰からのコメント>
本公演は今こんなことをくだらないと思ってますという現在形をしようと思ってまして。去年の話からしていいですか。あのー、わたくしふだんネット上でライターとかやってまして、今インターネット上には冗談があふれかえってるんですよ。SNSの時代になってみんながおもしろいことを言ってるという。で、ネット上で書いてるような小さな冗談をリアルにやろう、それって日本の表層だから『日本の表(オモテ)面』というタイトルをつけたんです。おっさんが都合のいいこと言ってるなーという状況を「おっさんのファンタジー」と言ったりとか。そういうやつです(自分の見た中で「おっさんのファンタジー」という初出は社会学者岸政彦さんのSNSでした)。そしたらちゃんとウケまして、10年後の人が見てもわからないだろうとか日本の大文字でない小文字の歴史だとか(これだけ見たら褒めてるのかわからないですけどいい文脈でした)劇評を書いてもらったり。あと短編映画でしたまちコメディ映画祭のしたコメ大賞っていうグランプリもらったんですよ。その縁でせいこうさん来てもらってチラシにあるようなツイートもらったりして、ああよかったよかったと。
明日のアー
で、今年も本公演を…となって、もうそのまま去年のやつでいいなと思ったんです。でも去年の本公演のあとSNS上で「おっさん」がほんとに問題になってしまったり、表面上で気になってることは去年やったので二周目になるなと。Webも一年単位では大きくは変わってないし。なので今年は一度自分の好きなものに立ち返ろうと。あれ好きこれ好きといろいろ並べて考えてたら90年代前半の中崎タツヤが思い当たり、特にここが好きだなーという要素を抽出したら「風景とナンセンス」なんですね。もともと明日のアーの2年目は「スカムとエモーション」だったんです。くだらないこととドラマが一緒になるとおもしろいなと思ってやってたんですが、そことも重なりますね。良い風景にくだらなさが絡んでるといいんですよねー。ほんといい。ここらで一発その辺を強化して、ああ、明日のアーっぽいなっていうのはそこだと思ってもらおうと(ああ私、今、口で言っちゃってますね!)。でもネットっぽい話題をしたり、2つの論理走らせるとか構造上の遊びしたり、アクの強い素人に変なこと言わせたのを俳優が驚いたりしてるのも明日のアーなんですよね。
あとは出演者ですね。トリプルファイヤー吉田くんが「アーに出たりしてるし、コントできるんでしょ?」ということでNHKのコント番組出たりしたし左右の生演奏も評判よくてTシャツがめちゃくちゃ売れたり、今年もみんなでそのままやろうよ!と声かけたんですが、お客さんも増えるだろうし3連休使って7回公演ですよ、もう本職俳優でない人を使う限界です。今回はちょっと無理だ~と人が減って寂しくなったのでもう1人くらい増やしとくかと。身近で一番「ワン!ツー!スリー!フォー!」のカウントが気持ちいいドラム、来来来チームというバンドの張江さんに出てもらうことになりました。タモリ倶楽部の露出も増えて忙しいかなと思った吉田くんが出てくれたり左右も横浜から来てくれたりみんなの心優しさが発揮され見事に「去年と大体同じ」という陣容が固まりました。
トリプルファイヤー
左右
張江浩司_ハリエンタル

(※10月20日追記 大体同じといいつつもスミさん土屋さんら年配陣がいなくて探してました。今回好きなものを振り返るということでシティボーイズのコントも見返しててやっぱりきたろうさんはすごいなと。コメディを考えるワークショップというのをやってましてそこできたろうさんの演技をみんなで見てたんですよ。ケンカが弱そうかつ底意地が悪そう、なのに高潔で目が死んでない。こんな理想的なコメディアンいないなという話をしてたんですが呼んだら短い時間ですが来てくれることになりました。わーっとタイムスリップして実家の和室でWOWOW見てる高校生のおれに報告してきました。ガラガラガラ、その人、出てくれるぞー!! ガラガラガラ、ピシャッ。)
きたろう
タイトルは『観光』です。今回は風景を見てもらうので「sightseeing」だなーと思い、それってネットサーフィンを意味する「siteseeing」でもあるしちょうどいいなと。光を観るのもいいなと。絶望して断念して福音が来てコント!! だったら最高だなと。そのわりには去年は自動車の事故にあって保険に入ってなかったことを2分間悔やむっていうコントだったり、光、全然観られなさそうだなという不安もあるんですが、やりたいことはそういうことだし、評判よかった去年をベースにしてるし、脚本も半分くらいはもう書けてるので安心して見に来てください。去年も今年も来年も、11月の三連休は明日のアーの本公演へ。

……主宰のコメントにも触れられているように、第四回本公演『観光』は、バンドトリプルファイヤーVo.吉田や左右が出演するうえに、シティボーイズのきたろうがゲスト出演することで大きな話題になっている。そんな中、さらに、最後のピースとしてトリプルファイヤーGt.鳥居真道が書き下ろした楽曲『観光 メインテーマ(仮)』も完成し、このほど公開のはこびとなった(次の動画を参照のこと)。これで全出演者(関係者)が決定したことになるのだそうだ。
【動画】明日のアーvol.4『観光』メインテーマ完成!鳥居真道(トリプルファイヤー)作曲

明日のアー主宰の大北栄人曰く「光を観る意味での観光で、というオーダーをくみとっていただいて感激です。人生の悲喜こもごもからはては原宿のレインボーわたあめまで色々な感情を反映させられる指針となりました。雪山から落ちそうな熊の親子の映像を見ながらこの曲を見てみてください。ほらすでにおもしろいでしょう」
【動画】熊の親子の雪山の映像

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