田原俊彦、鹿児島でライブツアー最終
公演「デビュー40年目も突っ走ります
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全国11箇所で行われた田原俊彦の全国ライブツアー<DOUBLE “T” TOUR 2018>の最終公演が11月2日(金)、鹿児島市内の宝山ホールで行われた。田原自身毎年、夏のライブツアーと冬のディナーショーを行なっているが、鹿児島での公演はなんと28年ぶりである。この日を待ちわびたファンで1,500人の会場は満員になった。

暗転した会場でステージ上のミラーボールにスポットが当たる。観客は総立ち。田原のシルエットがステージ中央に浮かび上がると、観客の歓声がマックスに。ブラックとゴールドの衣装を身につけた田原のオープニングナンバーは1990年リリース曲「海賊」。弾むニュージャックスイングのリズムの中、4人のダンサーと田原が華麗に絡み合い踊った。

1980年代前半の、田原のアイドルとしての「哀愁」部分を表現する事に才能を発揮していた作家・網倉一也の作詞作曲による、81年のシングル「悲しみ2ヤング」では、バンドメンバーとエイトビートに酔いしれる。やはり田原のライブの魅力は、当時のサウンドとダンスを衰退させる事なく、そして進化させているところだろう。継続し続けてきた強さを感じる。

「今日はメンバーもオレも東京帰りません。みんなも返さないぞー!」「今日はみんなの元気な顔と生存を確認できたんで嬉しいです」と笑顔で挨拶。田原自身大好きな曲のひとつだと言う、爆笑問題の太田光 作詞のバラード「ヒマワリ」、88年大ヒットナンバー「抱きしめてTonight」、そして、ガットギターで始まるラテン調のダンスと曲で近年ファン人気ナンバーワンの楽曲、14年発売の「Bonita」と新旧の名曲が続く。84年発売「風の上ならSO HAPPY」では歌いながらステージ上を所狭しとローラースケートで走り回る。
ライブ中盤では、「ハッとして!Good」(80年)、「恋=Do!」(81年)、「ピエロ」(83年)、「シャワーな気分」(83年)、「原宿キッス」(82年)と初期の大ヒットナンバーをメドレーで披露。青春時代にタイムスリップした観客はステージ上の田原のアクションに合わせて踊り、笑顔を輝かせた。89年の大ヒットシングル「ごめんよ涙」、今年6月に発表された最新シングル「Escort to my world」を披露。EDMのビートに合わせ、ダンサーと共にキレのあるダンスを披露した。84年シングルでロックンロールナンバー「顔に書いた恋愛小説(ロマンス)」で本編は終了。

鳴り止まないアンコールの拍手の中「Dynamite Survival-I WILL SURVIVE」で再登場。まさに走り続ける田原のマニフェストだ。最後は14年のヒップホップシングル「Love & Dream」で客席はタオルを回し大盛況の中、ツアー最終日は幕を閉じた。ステージを去る時、深々と長く客席に頭を下げた姿が印象的だった。ステージ上が自分の生きる場所と言い、ファンをファミリーと呼び大切にする、田原の芯が見えるシーンだ。

「40周年の来年は耳に残るメロディーの新曲を準備中です。楽しみにしていて下さい」日本を代表するエンターテイナーとして最高クオリティのダンスと歌を披露した充実の25曲、130分。80年代のエンターテイメントを牽引し、紆余曲折ありながらも、毎年ツアーを行いながら独自の道を全力で走り続けてきた57歳。その笑顔の向こうに、一人の男の頑固で一途な生き様を垣間見せてくれたライブだった。

10月28日に行われた中野サンプラザで発表された、2019年4月21日の渋谷NHKホールでのライブを始めとして、40周年を記念したツアーやリリースが控えている田原俊彦。この日本最高峰のエンターテイメントは日本中が体験するべきだろう。

(写真は8月25日 町田市民ホール/撮影:西村彩子)

ニューシングル『Escort to my world』

2018年6月20日発売
初回盤(CD+DVD):UPCY-9734 / 2,300円(税込)
通常盤(CD):UPCY-5060 / 1,200円(税込)
[ CD収録楽曲 ]
1. Escort to my world
2. IN THE ROOM
3. Escort to my world (INST)
4. IN THE ROOM (INST)

[ DVD ]
・「Escort to my world」ミュージックビデオ&メイキング映像
・<田原俊彦 TOSHIHIKO TAHARA DOUBLE ‘T’ TOUR 2017>ライブダイジェスト
※2017年9月22日(金)中野サンプラザホールにて収録

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