【2PM】ジュノ「もし本当に好きな人
がいたら…」ドラマ『油っぽいメロ』
ロングインタビュー

男性グループ「2PM」のメンバー、ジュノが主演を務めたラブコメディ、ドラマ『油っぽいメロ』(原題)が日本でも放送される。俳優としてもその実力を発揮し、注目を集めるジュノが本作にどのように挑んだのかを語った撮り下ろしインタビュー!

男性グループ「2PM」のメンバー、ジュノが主演を務めたラブコメディ、ドラマ『油っぽいメロ(原題)』が10月26日(金)より、アンコール放送がスタート。
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一夜にしてすべてを失った凄腕の料理人(ジュノ)とお嬢様(チョン・リョウォン)。そこに人情派のヤクザ(チャン・ヒョク)が加わり、閉店寸前の中華料理店を立て直す! 俳優としてもその実力を発揮し、注目を集めるジュノが本作にどのように挑んだのかを語った。
「仕事、恋愛、人間関係の話が含まれていて、何よりもコミカル」――今作の何に惹かれて出演を決めたのですか?
ジュノ:まず面白そうだと思ったんです。僕がやることになった時は台本が1話しかできていない状況だったのですが、(チルソン役の)チャン・ヒョク先輩も(セウ役の)チョン・リョウォン先輩も出演されると聞いて、また何よりも脚本家のソ・スクヒャンさん(『パスタ〜恋が出来るまで〜』『嫉妬の化身~恋の嵐は接近中!~』など職業恋愛ドラマを数多く手がける)への信頼が大きかったと思います。なので、楽しみにしながら準備をしました。
――どんなドラマになっていますか?
ジュノ:“熱い中華鍋の中でぐつぐつ沸騰したロマンス”がテーマなのですが、実は色々な内容が含まれています。
仕事、恋愛、人間関係の話が含まれていて、何よりもコミカルで漫画的な要素もある作品なんです。
見方によっては物語の展開が早く、不親切だと感じるかもしれないのですが、僕はむしろそれが魅力だと思います。
ぐつぐつ煮えたぎる中華鍋の中の材料たちのように、鍋をふるたびに回る材料のように、全てのものが弾けている、とても見やすいドラマです。
――演じられたソ・プンはどんな人物ですか?
ジュノ:仕事に対して我が強く、信念をもっている人物です。
ホテルのメインシェフ(料理長)ではなく、ス―シェフ(副料理長)ですがミシュランの二つ星をもらい、輝かしい功績を持っています。
ですが、一瞬にして奈落に落とされてしまい、そのホテルへ復讐することを誓うんです。その上、15~6年想っていた女性も一瞬でなくしてしまうという、とても複雑なキャラクターです。
そのため、いつも憤りや怒りを持っています。
――撮影前に公開された料理練習風景では両手で包丁を使ったり、中華鍋を扱う姿がとても素敵でした。
ジュノ:僕はこれまで料理とは縁遠い人だったので、最初は包丁さばきがとてもぎこちなかったです。
そんな僕が、あんなにも包丁が上手く使えるようになるなんて思いもしませんでした (笑)。
今回のドラマを通して中華鍋と包丁の使いかたを習ったのですが、中華鍋もあのように振ることができるようになったのは個人的にはすごいと思っています。
中華料理の新しい魅力を知ることができました。時間があれば周りの人にも作ってあげたいとは思うのですが、そのためには中華鍋と火力が必要なので、残念ながらたぶん作ってあげられないと思います。なので、注文して食べるということで(笑)
――怪我はありませんでしたか?
ジュノ:火傷も負いましたし、顔にも油がとんだりしたのですが、カメラはずっとまわっているので、痛いのを表に出したくなくて。
演技のいい流れを止めたくなかったですし、NGも出したくなかったので、我慢して撮影することが多かったです。火はとても危ないもので、怖いものですが、なるべく毅然に振る舞うよう努力しました。
先輩との演技は新しいことを学べるチャンス――本作はジュノさんが主演、先輩俳優であるチャン・ヒョクさん、チョン・リョウォンさんが脇を固めましたがプレッシャーはありませんでしたか?
ジュノ:プレッシャーというよりは、いつも新しい作品をする度に、また何か新しいことを学べると思いながら作品に臨むように努めています。
そのため、先輩方から助けていただいた場面も多いですし、一緒に制作していきながら、これが先輩方と演技についてやりとりするという感覚なんだなと思いました。
自分が知らないことを学ぶことができました。
自分が行った台本の解釈は自分だけの解釈で、それを他の役者と合わせた時に生まれる相乗効果のようなものがあるじゃないですか? そんな相乗効果に対する期待が大きかったです。
――チャン・ヒョクさんとの共演はいかがでしたか?
ジュノ:本当にかっこいいお兄さんが出来たと思っています。
今回、僕がソ・プンでいたとき、チルソンという人物はとてもかっこいいキャラクターだなと個人的にも感じていました。
そしてそのキャラクターをチャン・ヒョク先輩が更にかっこよくして下さいました。チルソンほど、あのように自分の全てを見せられるような人はそんなにいないですよね?
実際にも撮影現場で僕を気遣って、話もたくさんしてくださいました。チャン・ヒョク先輩のおかげで撮影現場はとても楽しかったです!
――チョン・リョウォンさん演じるセウに翻弄されるキュートなラブシーンも多かったですが、撮影時のエピソードがあれば教えてください。
ジュノ:僕たちは2人でいた時間よりもハングリー・ウォク(チルソンが子分たちと営む中華料理屋)で全員が……うわぁ~思い出しますね~。
僕は台詞を覚えるのに結構時間がかかったので、3ヶ月間おにぎりを片手に車の中で他の俳優さんたちとの食事をする時間もなく、一人でたくさんある台詞を消化するために一生懸命覚えていたんですが、先輩が横でたくさん助けてくださいました。
雰囲気を理解しやすくしてくれたり、先輩が自信をつけてくれたり、そういうことが多かったと思います。
いつも横で大きな力になってくださいました。間違ったときも、「大丈夫だよ」と、「全然問題ないから、楽にやろう」という風に言って下さって。
現場のムードメーカーだったので、とても楽しく撮影できたと思います。なので、記憶に残るシーンというよりは、現場でチョン・リョウォン先輩と一緒にいたときの雰囲気がとても良かったです。
――ハングリー・ウォクは個性的なキャラが多く仲の良さが伝わってきました。ムードメーカーはどなたでしたか?
ジュノ:チョ・ジェユン先輩ですね。とても愉快な方で、とてもかっこいいんです。
後輩たちのことをよく考えて下さって、現場の雰囲気も良くして下さって、僕の台詞がたくさんあった時は、横で集中できるような雰囲気を作って下さいました。
僕たちだけで、メイキングを撮影してインターネットに挙げたり(笑)、面白い要素を作って下さいました。
――毎回美味しそうな料理が出てきましたが、撮影中は実際に食べられたのでしょうか?
ジュノ:はい! たくさん食べました! 作ったものはほぼ食べましたね。
ジャジャン麺、酢豚を一番多く作って、それ以外にもたくさん作ったのですが、プンが作る料理はレシピのない料理ばかりなんです。
新しく創作しなくてはいけない料理ばかりだったので、それらの料理を作る先生たちも大変そうでした、「これをどうやって作るか……」と。
なので、この世にはまだない料理をたくさん食べましたね。僕はジャジャン麺が一番美味しかったです! 酢豚も(笑)。
もし本当に好きな人がいたら?
もし本当に好きな人がいたら、積極的にアタックするかも……?――プンはツンデレなセリフが多かったですが、ジュノさん自身が気に入っているセリフはありますか?
ジュノ:「俺、お前のことが好きだ(ナ、ノルチョアヘ)」ですかね。
これはセウが一人で帰っている途中、公園で想像するシーンがあって、僕がその想像の中の相手役として出るんです。そのため、直接セウに告白するシーンではなく、想像の中で告白するシーンなのですが、「俺、お前のことが好きだ(ナ、ノルチョアヘ)」という台詞を何度も言ったんですよ。
その短い台詞を色々な方法で表現したくて。楽しかったです!
――プンがセウへの恋心にだんだん気づいていくシーンが可愛らしかったですが、プンはセウのどんなところに惹かれたのだと思いますか?
ジュノ:自分が作った料理を美味しいと言ってくれたからではないでしょうか。
プンは10年以上愛していた初恋相手のダリ(チャ・ジュヨン)にお弁当を届けるのですが、彼女はそれを捨ててしまうんです。
プンは料理で愛情を表現する人物なので、そんな気持ちを受け止めて美味しく食べてくれるセウに惹かれたのだと思います。
――プンはセウに惹かれつつチルソンのことも兄貴と慕いますが、ジュノさん自身は友情と愛どちらをとりますか?
ジュノ:う~ん……そうですね……。そういう経験もないですし……でも、僕が本当に好きならば、友達に了承を得るのではないでしょうか?
そうでなければ、ダメですね……プンは悪かったんです。プンは本当に悪いやつです(笑)。愛想が良いんです。
――プンはフォーチュンクッキーでセウが本当の愛だと知りますが、ジュノさんは運命や占いは信じますか?
ジュノ:僕は占いなどは面白いから見ますが信じてはいないです。
母親が送ってくることもありますし、自分で直接ネットで調べてみたり、友達が送ってくれることもありますが(笑)、良いことだけ信じます。悪いものは見たら本当にそうなってしまいそうなので、良いことだけを信じます。
――ジュノさん自身は好きな女性の前ではプンのようにツンデレですか? それとも想いをストレートにぶつける方ですか?
ジュノ:僕は相手に負担を与えたくないタイプだと思います。
なので、自然に僕の存在を大きくしていきたいタイプですね。
あ~でもわからないですね。もし本当に好きな人がいたら、積極的にアタックするかも……? 僕は人によって違うような気がします。なので、色々な想像をしてください、みなさん(笑)。
俳優として欲しいものは“自然さ”。できるだけ多くの作品に出てみたい――パク・ソンホ監督がジュノさんのことを「演技が安定的で感情豊か」とおっしゃっていましたが、監督の評価をどう受け止めてらっしゃいますか。
ジュノ:もっと努力しないといけないと思っています。俳優ならば、それが当たり前にできなくてはいけませんし。何よりも今回ご一緒させていただいたことへの感謝の気持ちを伝えたいですし、もっと上手くできるようにならなくてはいけないと思います。
――ご自身では俳優としての強みはどんなところだと思われますか?
ジュノ:僕が考える僕の強みではなく、僕が欲しいものなのですが、それが「自然さ」です。色々と試行錯誤中ではあります。
どうやったら自然になるかと方法を考えても、それを考えてしまったら自然ではないと思うので、台本を初めて読んだときに僕が感じた気持ちを活かせるように努力しています。
もちろん他の人の話を聞いて受け入れることもできますが、結局は最初に感じたものが一番自然だと思うので。あまり気にしないようにしている方です。
――本作での演技が高く評価され“ロマンスの達人”というフレーズがつきましたがご自身では気に入ってらっしゃいますか?
ジュノ:本当に達人になれということで言ってくださっているのだと思います。なので、さらに努力します!
でも本当にラブロマンスは相手役の方とのケミが大事だと思うのですが、そういう面でリョウォン先輩が引っ張ってくださいました。お互いにお互いをリードしたと思いますし、演技をする前のリハーサルをする時も、色々な方法で「これはどう?」とお互いにやり取りしていました。
撮影していないときも、台本の90%がタン・セウとソ・プンの話なので、とにかく、素敵なシーンを作りたかったので、努力しました。
それが“ロマンスの達人”という印象を作ってくださったんだと思います。ソ・プンが何かしたときに、タン・セウのリアクションがなければ、今感じていただいている胸キュンはなかったと思うんです。
なので、お互いのリアクションが大事だったのだと思います。
――本作をやってみて、ジュノさんに残ったものは?
ジュノ:中華鍋とお玉です。料理の先生が練習しろとプレゼントしてくださったんです。なので、僕は毎日それを振っていました。別のスケジュールがあっても、いつも持ち歩いていました。
ドラマが始まる前の1ヶ月半はそれを持ち歩いて、ずっと練習していましたね。
海外のスケジュールの時もホテルで自分の服を敷いて椅子の上でやったり……豆とお米を持っていって鍋を返す練習もしました。今回のドラマは情熱が残った気がします。情熱で全部が焼けちゃいました。頑張って燃やしましたよ(笑)。
――2PMメンバーからの反応はいかがでしたか?
ジュノ:反応は一つもないですね(笑)。見る時は見て、見ない時は見ない、本当にはっきりしているので。「がんばれよ!」と声をかけてくれました。
僕達はいつもそうです。メンバーが出るからといって、毎回見る必要はないじゃないですか? でも、その出演している仲間が一生懸命にやっているなというのは見なくても知っているので、時々現場にコーヒーカーを贈ったりして応援しています。
――今後挑戦してみたい役柄や夢はありますか?
ジュノ:俳優という仕事は他の人になる時間なので、とても貴重な時間だと思っています。この3ヶ月間は中華料理人になりましたし、その前の作品では工事現場で働く人にもなり……中華料理人もこんなにも魅力的な仕事だとは思いませんでした。
やってみて、本当にかっこいいと気づかされましたし、改めて大切さに気づかされる時間になりました。そのため、俳優としてはできるだけ多くの作品に出てみたいです。
色々な仕事に挑戦してみたいですし、それが俳優としての僕に色々な道を作ってくれるのではないかなと思います。これからも皆さんが見つけてくださればテレビで僕のことをご覧いただけると思います。
――最後に放送を楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。
ジュノ:色々な種類の料理が登場しますし、ばんばん弾けるような魅力をもったキャラクターを見ることができます。気軽に見て楽しんでいただけるドラマですので、たくさん愛していただけると嬉しいです。
『油っぽいメロ』(原題) ストーリージャイアントホテルの高級中華料理店で辣腕を振るう副料理長のプン(ジュノ)は、初恋相手のダリ(チャ・ジュヨン)と結婚式を挙げ、幸せの絶頂にいた。
一方、財閥令嬢のセウ(チョン・リョウォン)も結婚式を控えてウキウキの毎日。そんなセウにヤクザのチルソン(チャン・ヒョク)が一目惚れする。
ある日、料理長の命令に背いたプンは店から追い出されてしまう。さらにはダリがホテルの社長と浮気していることを知り、一気に奈落の底へ突き落されるのだった。怒りに燃えるプンはチルソンがホテルの目の前で経営する中華料理店で再起をかけることに。
そんなプンの前に、実家が破産し、新郎に逃げられた満身創痍のセウが現れて……。
『油っぽいメロ』KNTVにて放送中 毎週(木・金)前8:00~9:15

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