アニメ映画『エセルとアーネスト』英
作家レイモンド・ブリッグズが両親を
描いた伝記絵本を映画化

アニメーション映画『エセルとアーネスト(原題)』が、2019年秋に東京・神保町の岩波ホールほかにて全国順次公開される。
原作は、『スノーマン』『風が吹くとき』などの名作で知られるイギリスの絵本作家、レイモンド・ブリッグズが自身の両親について描いた絵本『エセルとアーネスト』。激動の20世紀を生きた一組の平凡な夫婦の40年にわたる人生を描いた、心暖まる本当の物語だ。
ブリッグズの温かみのある絵がそのまま動き出したかのようなアニメーションは、9年という歳月を費やし手描きで制作されたもので、エセルとアーネストの声は、名優ブレンダ・ブレッシンとジム・ブロードベントが担当。原作者のブリッグズが「彼らの声が聞こえてくると、母と父が部屋にいるようでした」と語るように、イギリスを代表する2人の名優が、アニメーションのキャラクターに暖かみのある命を吹き込んだ。
1928年ロンドン。牛乳配達のアーネストとメイドだったエセルは恋に落ち、結婚し、ウィンブルドンに小さな家を構える。最愛の息子レイモンドの誕生と成長、第2次世界大戦中の苦難の日々にも、二人は寄り添い、笑いあうことを忘れない。戦後の経済発展が進む中、静かに忍び寄る老い・・・しかしいつもエセルの横にはアーネストがいた。激動の20世紀を生きた庶民の歴史を、暖かなまなざしで描いた感動の物語。
監督を務めたのは、癌のため2018年9月20日に65歳で惜しまれながらこの世を去ったロジャー・メインウッド。アニメーターとして映画『風が吹くとき』に参加したほか、『スノーマンとスノードック』を監督するなど、レイモンド・ブリッグズとの関係は深く『エセルとアーネスト』の映画化についても長年望んでいたという。
また、本作のエンディング曲「Blink of An Eye」を提供したのは、来日公演でも話題のレジェンド、ポール・マッカートニーだ。ポールはもともとブリッグズの大ファンであり、アルバム『McCartneyII』に収録された「Bogey Music」は、ブリッグズの『いたずらボギーのファンガスくん』に影響された楽曲である。
このエピソードを知ったメインウッドが、ブリッグズの許可を得て、ポールに「曲を書くことに興味がないか?」という手紙を出し、ポールがこれを快諾。こうして、貴重なオリジナル曲が映画に使用されることとなった。
アニメーション映画『エセルとアーネスト(原題)』
公開時期:2019年秋 岩波ホールほか全国順次公開
監督:ロジャー・メインウッド
原作:レイモンド・ブリッグズ
声の出演:ブレンダ・ブレッシン、ジム・ブロードベント
(c) Ethel & Ernest Productions Limited, Melusine Productions S.A.,
The British Film Institute and Ffilm Cymru Wales CBC 2016

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