HYDE主催『HALLOWEEN PARTY』、DAIG
Oはイーサン・ハントに、氣志團はス
ヌーピーに、TERUはFFスコールに扮し
たレア場面続出の2日目公式レポ

夜の雨が嘘のように晴れた『HALLOWEEN PARTY 2018 supported by XFLAG』2日目。週末ということもあり、凝った仮装に身を包んだ、観客という名の大勢のゴーストたちが会場に詰めかけた。
この日も天井から落下するという衝撃的な演出で登場した分島花音に、場内から大きなどよめきが沸き起こる。ドーリーな動きで切なくも美しいナンバー「still doll」を歌い奏でると、時間を急かすうさぎの声を合図に、花音は駆け足でステージを去っていく。
DAIGO
「第一幕」の文字がスクリーンに映された後は、DAIGOが最新作の日本語吹き替え版に声優として参加した映画『ミッション・インポッシブル』のSEで、トム・クルーズが演じたイーサン・ハントに扮したDAIGOが登場。彼に課されたミッションは、「HYDEさんのために、会場をしっかり温めろ!」。この後SPECIAL GUESTで登場するTERUのバンド、GLAYTAKUROが作曲した自身のナンバー「今夜、ノスタルジアで」をギター片手に熱唱して会場をじんわり温め、ミッションを難なくクリア。ハロパきっての盛り上げ隊長は、ソロ名義でもさすがの実力だ。
YUKI、淳士、バラキ
この日も、HYDEのお眼鏡に叶った仮装をしたオーディエンスたちがステージを歩く「HALLOWEEN COLLECTION」が、幕間に開催され、HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAのYUKIと淳士も、『アリス・イン・ワンダーランド』の双子兄弟、トゥイードル・ディーとダムをイメージした仮装でステージに現れた。
二幕は、36年連続の出演となった氣志團だ。「Be My Baby」のSEと共に、全員が両耳の上の一部から長い黒髪を垂らした、不気味な全身タイツ姿で登場。「戌年にちなんで”スヌーピーちゃん”になってみました。MAN WITH A MISSIONと超間違えられる」と、仮装の正体を明かした後に「One Night Carnival」でアリーナ中のゴーストを盛り上げるも、「毎年17年も前のプチヒット曲で盛り上げた体にしてきてすみません!」と、今夏HYDEも出演した彼ら自身が主催するフェス『氣志團万博』でも披露された、2バージョンの「One Night Carnival」をダンス付きで披露。筋金入りのJ-POPマニアでもある、生粋のエンタテイナー・バンドの本領を発揮してゴーストたちを熱狂させた。
逹瑯、ASH
再びの幕間には、ホラー映画『IT/イット』の殺人ピエロ、ペニーワイズに扮した逹瑯、映画『アリス・イン・ワンダーランド』のホワイトラビット姿のASH DA HEROが登場。以前もイベントでデュエットして噂になっていた実力派ロックボーカリスト二人が、MUCCの「流星」とASH DA HEROの「WANT YOU BAD」を熱唱。規格外の迫力ボーカルを聞かせる二人のカラオケショーに、アリーナのゴーストたちも笑顔で盛り上がっている。
柩、喜矢武
HYDE『FAKE DIVINE』のMVに登場するアリス姿の喜矢武豊と、『となりのトトロ』に登場するネコバスに扮した柩の小芝居を挟んだ後は、今回が初出演となるダンス・ボーカル・グループ、超特急のパフォーマンスがスタート。カイが『アラジン』のランプの精、ジーニー、リョウガが『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』のジャック・スケリントン、タクヤが『ピーターパン』のティンカーベル、ユーキが『トイ・ストーリー』のピンクのクマ、ロッツォ、ユースケが『くまのプーさん』のプー、タカシがベイマックスに扮して、「バッタマン」「燃えてアバンチュール」などをキレのいいダンスと共に披露し、ゴーストたちを魅了した。
HYDE
二度目の「HALLOWEEN COLLECTION」の後、喜矢武アリスとASHラビットが小芝居を繰り広げた後の四幕はもちろん、HYDE with HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAだ。オルゴールの音と共にステージが妖しいアリスのお茶会に変わると、場内から感嘆の声があがる。続いて「FAKE DIVINE」で力強い歌声を響かせると、「今年も実に恐ろしい夜がやってきた。みんな元気に死んでるか? 今恐怖のどん底か? もっと怖がらせてやる!」と、フラッグを担いだHYDEの声で「UNDERWORLD」がスタート。フロア中のゴーストがヘドバンやジャンプで盛り上がっているのが見える。
Sakura
分島花音
YUKI
「あら、素敵な演奏が聞こえると思ったら。どうでしょう、1曲古いナンバーでも」フロートに乗って到着したサブステージで待ち受けていたドラムのSakura、チェロの分島花音、ギターのYUKIにHYDEが声をかけて始まったのは、初期L’ Arc~en~Cielの名曲「ENTICHERS」。初日に披露され、SNSで大きな話題になっていたレア曲が再び演奏されるという嬉しいサプライズに、場内から悲鳴のような歓声が上がった
HYDE
逹瑯、YUKI、ASH、バラキ
初日と同様、この日もDAIGOが歌った「SEVENTH HEAVEN」の後に再登場したのは、なんと、可愛すぎるアリスHYDE。「VAMPIRE’ S LOVE」をしっとり歌い上げるその、会場のどの美女ゴーストよりも可憐で美しいアリスHYDEに誰もが釘づけ状態だ。さらにフラッグを持ったトランプ兵を従え、この日も意外なカバー曲「Hide & Seek」を、HYDEバンドの加えクロミちゃんに扮したShinyaがパーカッション、柩は小太鼓、グラマラスなピエロ姿のROLLYとMiAに加え喜矢武豊を加えたトリブル(?)・ギター、DAIGO+逹瑯+ASH DA HEROのトリプル・コーラスに分島花音のチェロという、最強のバンドサウンドで迫力たっぷりに披露。安室奈美恵が作り上げたポップファンタジーの世界を、こんなにも妖しくヘヴィーに生まれ変わらせることが出来るのは間違いなく、世界中でHYDEだけ!
HYDE、TERU
そして、本日のSPECIAL GUEST、TERUが、「ファイナル・ファンタジーVIII」のスコール・レオンハートに扮して登場。GLAYの「誘惑」と、HYDE曲「GLAMOROUS SKY」を、HYDEと肩を組みながらデュエット。さらに、HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAの演奏をバックに、2人でGLAYの名曲「HOWEVER」をデュエット。凄まじい歌唱力と表現力を誇る2人のボーカリストの歌声が場内にこだました瞬間、感涙するゴーストたちが続出。平成最後の日本のロックシーンに残るレアシーン満載の一幕となった。
HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRA、氣志團
HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRA、超特急
HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRA、TERU
最後は、出演者全員でお菓子を配りながらアリーナを練り歩く。途中、ステージに戻ったHYDEがひざまづいて祈りのポーズを取ると、彼の頭上にうさぎダンサーたちがバケツの氷水をぶちまける。『HALLOWEEN PARTY』でHYDEが毎年行っているアイスバケツチャレンジ「NO MORE ALS」だ。昨年同様、何のアナウンスもなく行われたが、継続し続けているHYDEの行動自体が最大のメッセージと言えるだろう。
HYDE(アイスバケツチャレンジ)
「また明日、恐怖のどん底に叩き込んでやるからな~っ!」
ステージに戻ったHYDEがフロアに向かって叫ぶ。いよいよ明日は、妖しく美しい3日間を締めくくる最後の宴だ。
取材・文=早川加奈子
撮影=今元秀明、緒車寿一、田中和子

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