HYDE主催『HALLOWEEN PARTY』でオー
ラル山中が『東京喰種』ウタ仮装で「
HONEY」デュエット

幕張メッセ国際展示場9・10・11ホールにて開催された、HYDE主宰による日本最大級のハロウィン・ライヴイベント『HALLOWEEN PARTY 2018 supported by XFLAG』。今回はHYDE主催の『HALLOWEEN PARTY』ということで、一体どんな刺激が待ち受けているのだろうか?
妖しいサーカス小屋のようなステージセットにぼんやりと光が宿り、不気味に笑うチェシャ猫が宴の始まりを告げる。すると突如、キャットウォークの上から女の子の人形が落下し、場内から悲鳴が上がる。うさぎ姿のダンサーがそれを椅子に座らせてチェロを持たせる……そんな衝撃的な演出で登場したのは、オープニングを務める分島花音だ。「still doll」でエモーショナルな歌声と流麗なチェロを響かせた分島花音がステージを去った後は、今話題のDA PUMPに扮したBREAKERZが登場。「リハーサルでは音出しよりもダンスに時間を割いた」というDAIGOのMC通り、ハロパの盛り上げ隊長は完璧なダンスで会場を盛り上げる。「BAMBINO ~バンビーノ~」「SUMMER PARTY」とダンサブルなナンバーを立て続けに披露すると、場内のテンションが一気に上昇。今年も盛り上げ隊長は絶好調だ。
BREAKERZ
今年は、来場客の中からHYDEらのお眼鏡にかなった仮装をしたオーディエンスだけが、出演者と同じステージを歩ける「HALLOWEEN COLLECTION」が二年ぶりに復活。HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAとして出演するジョーカー姿の逹瑯、HYDE「FAKE DIVINE」のMVに登場するアリスの衣装を着たゴールデンボンバー喜矢武豊、『ブラック・ジャック』に仮装したShinya、映画『アリス・イン・ワンダーランド』の双子兄弟トゥイードル・ディーの仮装をしたYUKI、同じく『アリス・イン・ワンダーランド』のうさぎに扮した、今年初出演のASH DA HEROもステージに現れた。
二幕に登場したのはMY FIRST STORYだ。今年で3回目の出演となる彼らは、メンバーそれぞれが「ONE PIECE」の仮装で登場し、「WINNER」、「ALONE」などをアグレッシヴに披露。メンバーのShoがHYDEの新曲「FAKE DIVINE」の作曲を手がけたこともあり、「今年も何か残そうとここに立ってます。みなさんも楽しむためにここに来たんですよね。俺らもお前らの声を聞きにきたんだよ!」と叫ぶシャンクスに扮したHIROの声に会場も大歓声でレスポンス。今年も熱いメッセージと演奏で観客の心を鷲掴みにした。
ペレ草田
ドラキュラ姿のペレ草田と、ニセのミスチルと共に次々とネタを披露して観客の笑いと拍手を誘った二度目の幕間の後は、『HALLOWEEN PARTY』5年連続出演のももいろクローバーZが登場。それぞれが『トイ・ストーリー』のキャラクター姿で、「サラバ、愛しき悲しみたちよ」などを全力で熱唱。今年の仮装は、HYDEからの「セクシーなやつで」という要望に応えた「私たちなりのセクシーなやつ」と百田夏菜子が解説。HYDEも毎年楽しみにしている寸劇も交えて、観客にお菓子を手渡しながらアリーナ中を歩いて歌った「走れ!」や、「行くぜっ!怪盗少女」など、全7曲を披露した。
HYDE
お待ちかねのHYDEは、ハロウィンだけのスペシャルバンドと共にHYDE with HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAとして登場。暗転した舞台にポップアップ絵本のようなステージが現れると、頭上からハットが舞い降り、椅子に座ったHYDEが振り返ったのを合図に、サーカス調にアレンジされた「HALLOWEEN PARTY」がスタート。「今年も恐ろしい『HALLOWEEN PARTY』へようこそ。おそろしくておしっこちびってんじゃねぇのか~っ?」HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAのフラッグを肩に担いで絶叫するHYDEの声を合図に始まった「UNDERWORLD」では、会場に地鳴りのようなバンドグルーヴと観客のコールが鳴り響く。「監獄ROCK」では、チェシャ猫が木の上でニヤリと笑う絵本から飛び出したようなフロートに乗り、アリーナを周遊しながら熱唱。たどり着いたサブステージには、チェロの分島花音とアコースティックギターの YUKI、そしてドラムのSakuraがアコースティックな演奏でHYDEを迎える。
HYDE、Sakura、YUKI、分島
HYDE、Sakura
「少し懐かしいナンバーを」というHYDEの声で始まったのは、「ENTICHERS」だ。ドラムを叩くSakuraの肩に片手を置きながら、初期L’ Arc~en~Cielの名曲を歌うHYDE。スクリーンに映し出された二人の姿を涙をうかべて見つめるオーディエンスの姿も。「素敵な演奏だったわ、お元気で、みなさん」と、アコースティック・バンドに別れを告げると、再び「監獄ROCK」を歌い、HYDEはそのまま奈落へ。ステージでグラマラスなピエロ姿のROLLYがギターをうならせると、「SEVENTH HEAVEN」がスタート。ボーカルを務めるのはなんと、DAIGO☆STARDUST姿のDAIGOだ。ドラマーは淳士、パーカッションはShinya、ギターはYUKIとROLLYと、超強力なバンドメンバーに加え、エアギターで喜矢武も参加。コーラスを務めるのは逹瑯とASH DA HEROだ。歌い終えたDAIGOが、「神がいないんですよ。HYDEさんどこ行った?」と呼びかけると、サブステージにセクシーでキュートなチェシャ猫姿にお色直しをしたHYDEが再登場し、「VAMPIRE’ S LOVE」を歌い上げる。続いて、安室奈美恵の「Hide & Seek」のHALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAバージョンをトランプ兵のダンサー陣を従えて熱唱。
DAIGO
意外なカバーに度肝を抜かれた後は、この日のスペシャル・ゲスト、THE ORAL CIGARETTESの山中拓也が、『東京喰種トーキョーグール』のウタの仮装で登場。HYDEやL’ Arc~en~Cielの熱烈なファンであり、この日も「ちょっと泣きそう。どうしましょう、嬉し過ぎて」と笑顔が止まらない山中と、L’ Arc~en~Cielの「HONEY」とORALの「BLACK MEMORY」を二人でデュエット。さらに「HEAVEN’ S DRIVE」でチェシャ猫姿でギターを鳴らすHYDEと山中が背中合わせで歌う姿がスクリーンに映し出されると、場内から大きな歓声と拍手が沸き起こった。
HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRA
そんなハッピーな場面の後は、出演者全員でアリーナを練り歩き、お菓子を配りながら「HALLOWEEN PARTY」を歌う恒例のファイナル・タイムだ。意外なカバー曲の披露や初のお色直しなど、新たな刺激も加わった『HALLOWEEN PARTY 2018 supported by XFLAG』。
明日、二日目の宴ではどんな驚きが待ち受けているのだろうか?
取材・文=早川加奈子
撮影=今元秀明、緒車寿一、田中和子

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