カネコアヤノ。流されてきた先にあっ
た自分だけのスタイル

「日常生活をちょっとだけ幸せにしたい
」シンガーソングライター、カネコアヤ
ノの魅力とは?

ファンシーでととのった風貌。脱力感と攻撃性という二面性を持った歌声。独特なことば選びが印象的な歌詞と、おもちゃ箱のような曲。一度耳にするとクセになってしまうのがカネコアヤノの音楽です。

「日常をちょっとだけ幸せにしたい」本人によってそう語られる、カネコアヤノの音楽の世界をご案内します。

カネコアヤノのプロフィール

カネコアヤノは1993年1月30日、神奈川県横浜市で生まれました。思春期のころは自己表現が苦手だったと話す彼女。学校に友達が少なかったことから、放課後は学校からすぐに帰宅し、ライブハウスへと足を運ぶ日常を過ごしていたそうです。

影響を受けてきたミュージシャンとして名前が挙がるのは、はっぴいえんど、たま、戸川純、町田康など。20代の女性が影響を受けたミュージシャンとしては、少し珍しい名前が並んでいます。とはいえそのどれもが、素晴らしい音楽であるのは疑いようのない事実。彼らから受け取ったものが、彼女の独特な音楽性にも反映されているのかもしれません。
音楽活動をはじめたのは大学在学中。当時は自分の意思をあまり持っていないタイプだったそうで、音楽活動も友達にすすめられたことをきっかけにはじめました。
2012年からはSCANDALなどが所属する大手事務所キティエンターテインメントに在籍しますが、順風満帆にきてしまったがゆえに、置かれている状況と自分の能力とのあいだで葛藤を繰り返します。そのことが、2016年の事務所からの独立にもつながっていきました。

その後は自身がやりたいことに率直に挑戦していく活動をつづけています。布製ジャケットのハンドメイド、アナログレコードのみでの新作リリースなどはその一例。全国ツアーで訪れるライブ会場の選び方にもこだわりが感じられ、「自分の意思をあまり持っていないタイプ」だった過去の彼女から、一本筋が通った本物のクリエイターへと2016年を契機に生まれ変わりました。バンドセットのサポートメンバーに、林宏敏(ex.踊ってばかりの国)が参加していることでも大きな注目を集めています。

カネコアヤノのディスコグラフィー

カネコアヤノはこれまで、まだそれほど長くはないキャリアながら、多くの作品を発表しています。リリースの形は、CD、カセット、アナログ盤などさまざま。ここでは、カネコアヤノが過去に発表した4枚のオリジナルアルバムをピックアップし、紹介します。

自主制作アルバム『印税生活』

01. 都合のいいやつ
02. おいしいはなし
03. はっぴいえんどを聴かせておくれよ(仮)
04. てんごく
05. 退屈な日々にさようならを

2012年5月リリース。代表曲にも数えられる「はっぴいえんどを聴かせておくれよ(仮)」や、「退屈な日々にさようならを」を収録。現在はソールドアウトとなってしまっているので手に入れることは難しいが、上記2曲については、その後のシングルやアルバムに収録されている。

1stアルバム『来世はアイドル』

01. さかな
02. スイミング
03. アイスキャンディ
04. カウボーイ
05. はっぴいえんどを聴かせておくれよ(仮)
06. 家族について
07.イメージのうた
08. 湯船

2014年5月リリース。上述の「はっぴいえんどを聴かせておくれよ(仮)」はこのアルバムに収録されている。CDを通じてこの曲が聴けるのは、現在のところこのアルバムだけ。必聴の1枚。

2ndアルバム『恋する惑星』

01. コンビニ
02. 銀河に乗って
03. ホームシックナイトホームシックブルース
04. 恋のしかた
05. キスをしよう
06. マジックペンと君の名前
07. 恋文
08. 週明け
09. こころとことば
10. 恋文 ‒アコースティックver.‒

2015年11月リリース。アコースティックやクリーンなサウンドが中心だった前作から、エフェクターなども駆使してすこしロックに寄せたのがこのアルバム。彼女のオリジナリティでもある、まっすぐながらシニカルで風刺的な歌詞がきらりと光る。

3rdアルバム『祝祭』

01.Home Alone
02.恋しい日々
03.エメラルド
04.ごあいさつ
05.ジェットコースター
06.序章
07.ロマンス宣言
08.ゆくえ
09.サマーバケーション
10.カーステレオから
11.グレープフルーツ
12.アーケード
13.祝日

2018年4月リリース。現在のところ唯一となる2016年より後に発売されたフルアルバム。彼女の核となる部分は残しながら、さらに本質的でキャッチーとなり、とても聴きやすいアルバムとなっている。

カネコアヤノ。流されてきた先にあった自分だけのスタイルはミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

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