ワールドツアー中のアジア発バンドD
AY6が見せた、二つの表情
DAY6は2015年9月、韓国でデビューアルバム『The Day』を発売すると、アメリカのビルボードワールドチャートで2位を獲得。日本では2018年3月にデビューしたばかりだが、その音楽はすでに世界中で聴かれていて、現在は計24都市をめぐるワールドツアーの真っ最中でもある。
ミーティアでは、そんなDAY6の5人にインタビュー。世界中のファンを熱狂させ、音楽にまっすぐな情熱を向けるミュージシャンとして、日本のポップカルチャーを愛するごくふつうの若者として。取材を通して見えてきたのは、彼らのそんな二つの表情だった。
Interview&Text_Osamu Onuma
Photography_Takuma Toyonaga
Edit_ Kenta Baba
『UNLOCK』。DAY6は、日本でリリースさ
れるファーストアルバムをそう名付けた
。
「もっと自分を解き放って自由でありた
い」、そんなメッセージを込めたという
このアルバムは、「君の人生を生きろ」
と歌う「Live Your Life」で幕を開け、
最後の曲「Baby, it’s okay」までの1
0曲37分間をあっという間に疾走する。
DAY6「Breaking Down」Music Video
DAY6はメンバー自身が演奏し、作詞作曲
も手がけるボーイズバンドだ。K-POPと
いうと歌って踊るダンスグループのイメ
ージが強いが、彼らの持ち味は力強いロ
ックサウンドにある。さらに5人中4人が
メインボーカルという編成がメロディア
スな楽曲を華やかに彩り、聴く者の心を
捉えて離さない。
2015年のデビュー当初から注目を集めて
いた彼らだが、現在は満を持して初のワ
ールドツアーを開催中。アジア、オース
トラリア、カナダ、アメリカ、ヨーロッ
パ……世界中を駆け巡る中で得た反響と
手応えを、最年長のメンバー・JAE(ジ
ェイ)はグループを代表してこう語って
くれた。
JAE : 行く先々で違うエネルギーを受け
取っていると感じます。ずっと踊ってい
たり、全曲一緒に歌ってくれたり、歓声
を送り続けてくれたり……。音楽への反
応はそれぞれだけど、みんなハイテンシ
ョンでエネルギーに満ちてることは変わ
らない。すごくいい経験をさせてもらっ
ていると思います。
これまで以上に「DAY6らしさ」を表現で
きた一枚
JAE : 日本の音楽の感性を知るために、日本のロックをたくさん聴いてメロディやギターの音色を日夜分析していました。
SUNGJIN(ソンジン) : 2ndシングルの「Stop The Rain」と、そのカップリングの「Falling」はNothing’s Carved In StoneやELLEGARDENの生形真一さんがプロデュースしてくれました。だからその音楽の影響を受けている気がします。
イントロからパワフルなドラムとグルーヴ感のあるギターで畳み掛ける「Stop The Rain」は、アルバム前半のハイライト。日本のロックシーンを牽引するギタリスト・生形真一のバックアップを受け、これまでのDAY6にはなかった新たなカラーを纏っている。
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JAE : 制作中はいろんな音楽を聴いたけど、特定の何かの影響を受けているというより、自分の感情に対して忠実に作ったという感じ。僕たちの気持ちがストレートに表現できたと思うので、じっくり聞いてほしいです。
DOWOON(ドウン) : DAY6はジャンルにとらわれず、いろんな音楽を追求するバンドです。『UNLOCK』ではバンドならではの多様な音楽を表現できたと思います。
「If 〜また逢えたら〜」「Stop The Rain」という2枚のシングル、リード曲「Breaking Down」のようにエモーショナルな楽曲から、軽快なリズムに乗せてありのままを肯定するメッセージソング「Everybody Rock!」、拳を突き上げて一緒に叫びたくなる「Nobody Knows」、さらには「I Just」や「Baby,it’s okay」のようなラブソングまで、『UNLOCK』に収録されている楽曲は実にバリエーション豊か。世界から求められるロックを鳴らしながら、自分たちにしかできない音楽を追求しているDAY6だからこそ作り上げることができたアルバムだ。
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JAE : 僕たちはまだ日本でライブ経験が少ないんです。ワールドツアーを回る中で、「日本でも単独ライブができたら絶対に楽しいはず!」という気持ちがどんどん強くなっているので、それを思いっきりぶつけたいと思っています!
WONPIL : どんな場所であっても、僕たちは変わらずに心を込めてライブをするだけ。僕たちのエネルギーと皆さんが出会うことでどんな相乗効果が生まれるのか、楽しみにしています!
YOUNG K : みんなが伝えてくれたのとまったく同じ気持ち。今回は全国を回って、ライブができるので今からとても楽しみです!
曲の中に、暖かい空気が溶け込んでいる
YOUNG K : 韓国でもいろんな経験をしたけど、日本でもいろんな経験が出来き、もっともっと活動できたらいいなと思っています!
JAE : 僕は時間があると街をぶらっと歩くんです。うまく言葉にできないんだけど、その時、いつも独特の深みのある温かさを感じています。こうした日本で見た景色や感じたことはきっと自分の体に染み込んでいて、次のプロジェクトのインスピレーションになると思います。
DOWOON : 日本の街並みはきれいで、趣がありますよね。まだたくさん見れているわけではないけど、僕も街を歩くのが大好きです。
WONPIL : 日本にはまた違う温かい空気があるよね。夏の肉フェスの野外のステージで「Baby, it’s okay」という曲を歌ったら、その空気にぴったりだったんです。この曲を作っている時は特にそんな風に感じたことはなかったんだけど、知らないうちに曲の中に溶け込んでいたのかな……と思いました。
カルチャー話に花が咲いた、普通の若者
と変わらない5人の素顔
YOUNG K : 実は『UNLOCK』も、アニメからの影響を強く受けているんです。前半の「Live Your Life」や「Breaking Down」はアニメのオープニングテーマのようにパワフルな雰囲気、後半の「If 〜また逢えたら〜」は逆にエンディングテーマのような雰囲気をイメージしながら作っていました。
YOUNG Kが一番好きなアニメは『ONE PIECE』。秋葉原で麦わらの一味のフィギュアをそろえるほどのハマりようだが、すべて観てしまったので最近は『坂本ですが?』を観ているそう。
WONPIL : 僕はモンハンが好きで、毎日遊んでいます。音楽とモンハンの両立で毎日大変(笑)。趣味だけど、プロゲーマーみたいになってます。
JAE : 僕はアニメは見ないけど、漫画が大好き。『ドラゴンボール』『幽☆遊☆白書』『SLAM DUNK』……少年ジャンプの作品はほとんど読んでいる気がします。
YOUNG K : 『SLAM DUNK』はクラシックだよね(笑)。あと『荒川アンダー ザ ブリッジ』も好き!
SUNGJIN : アニメじゃないけど、映画も大好き!『そして父になる』、『いま、会いにゆきます』……。あとタイトルを忘れましたが、セリフは覚えています。「お元気ですかー!」(笑)。
SUNGJINが叫んだ「お元気ですかー!」とは、1995年に日本で公開された映画『Love Letter』の有名なセリフ。韓国でも公開され、観客動員数140万人を超える大ヒットとなった作品だ。
それぞれの表情はまったく違うものに思えるが、二つは彼らの中では繋がっている。
YOUNG Kがアルバムを作るときにアニメのオープニングやエンディングをイメージしたように、WONPILが「Baby, it’sokay」を歌いながら野外の空気感にぴったりだと気付いたように。
DAY6 最新リリース情報
JAPAN 1st ALBUM『UNLOCK』
■通常盤 (CD Only)
WPCL-12947 ¥3,000(本体)+税
■ピクチャーレーベル盤 (CD) 全5形態 ¥2,200(本体)+税
【CD】全10曲収録
01. Live Your Life
02. Breaking Down
03. Stop The Rain
04. Say Hello
05. Everybody Rock!
06. I Just
07. Nobody Knows
08. Falling
09. If ~また逢えたら~
10. Baby, it’s okay
【初回限定盤特典DVD】
01. 「Breaking Down」Music Video
02. DAY6 JAPAN 1st ALBUM「UNLOCK」Making Video
03. 「If ~また逢えたら~」 Music Video Another Ver.
04. 「Stop The Rain」 Music Video Another Ver.
【初回限定盤・通常盤 (初回プレスのみ)共通特典】
トレーディングカード*5種類のうち1枚ランダム封入
【ピクチャーレーベル盤特典(初回プレスのみ)共通特典】
トレーディングカード封入 *各ピクチャーレーベル盤のメンバーと 同一メンバーのトレーディングカード封入
DAY6全国ワンマンライブツアー情報
10月22日(月) 宮城・darwin
10月24日(水) 東京・マイナビBLITZ赤坂
10月25日(木) 愛知・THE BOTTOM LINE
10月28日(日) 福岡・DRUM Be-1
10月29日(月) 大阪・なんばHatch
>>詳細はコチラ
DAY6 オフィシャルWEBサイト
DAY6 Twitter
DAY6 Instagram
ワールドツアー中のアジア発バンドDAY6が見せた、二つの表情はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。
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「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。