京都・四条通にて中村時蔵をはじめと
した多くの歌舞伎俳優が参列する「南
座発祥400年 南座新開場祇園お練り
」が開催

2018年11月1日(木)に新しく南座が開場することを記念して、10月27日(土)に「南座発祥400年 南座新開場祇園お練り」が開催されることが決定した。
南座のルーツは、江戸時代初期(慶長年間1596-1615年)までさかのぼる。南座は慶長8(1603)年に、京都市中において出雲の阿国がかぶき踊りを披露して衆目を集める一方、芝居町として発展してきた京・四條河原に誕生し、以来400年を超えて歌舞伎をはじめとする多彩なジャンルのエンターテインメントの中心であり続けた、日本最古の劇場だ。そして明治39(1906)年より、京都生まれの白井松次郎、大谷竹次郎兄弟の松竹合名会社(現在の松竹株式会社)が南座の経営にあたり、現在の興行形態の基礎を築いた。昭和4(1929)年には新築開場を行い、現在の姿である桃山風破風造りの様式をもつ雅やかな劇場建築となり、激動の昭和時代を通して演劇の灯を絶やすことなく灯し続けている。
南座は平成3(1991)年の大規模設備改修工事を経て、平成8(1996)年には京都の歴史的景観に溶け込んだ近代名建築として、国の登録有形文化財に登録され、市の歴史的意匠建造物にも指定されることになった。その後、平成28(2016)年2月より休館し、2年9ヶ月にわたる耐震補強および内装設備の全面更新を併せた大規模改修工事を経て、本年11月に、いよいよ新開場を迎えることになった。
本イベントの開催場所である四条通は、古来より京の街の東端に位置する八坂神社(古くは「祇園社」)の参道であり、街の中心部を東西に貫く目貫通りとして栄えていた場所だ。日本三大祭に数えられる祇園祭では八坂神社三基の神輿が氏子地域を渡御する中心的な道筋にもなっている。本イベントは祇園祭などの伝統神事を別格として、大規模な歌舞伎俳優が参加してのものは初めてとなり、南座の新開場を地域の人々と共に祝う一大祝賀行事となる。
当日は南座前から八坂神社西楼門前の東大路通(祇園石段下交差点)までの約400メートルに及ぶ祇園商店街のアーケードに色鮮やかな幟や提灯が設えられ、2013年3月27日に東京・銀座で開催された歌舞伎座開場時の銀座・春のパレード「GINZA花道」開催時をしのぐ総勢約70名の歌舞伎俳優が晴れやかに練り歩くことになっている。
本イベントには中村時蔵をはじめとして、花形、若手までの俳優が顔を揃え、11月「吉例顔見世興行」にて襲名披露する松本幸四郎、市川染五郎親子や、最年少では中村長三郎(5歳)が参加する予定だ。
歌舞伎発祥の地であり国際的文化都市として日本文化を育んできた京都で行われる本イベントは、盛大な行事になることだろう。

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