えんそく 撮影・フクシアヤミ

えんそく 撮影・フクシアヤミ

1週間無料ワンマン記念! えんそく先
生に聞く「えんそくのライブを楽しむ
ポイント」教室【写真満載】

10月22日~28日に「1週間連続無料単独ライブ」を開催するえんそく。今回はえんそくのライブを楽しむためのポイントを、先生としてメンバーの皆さんがレクチャー!

10月22日から28日まで、1週間連続無料単独公演「虹色えんそく体験教室~分光されるボクラのスペクトル~」をTSUTAYA O-WESTで開催する、えんそく。
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今回は、えんそくのライブを楽しむためのポイントを、先生としてメンバーの皆さんにレクチャーしていただきました!
――10月22日から28日まで、1週間連続無料単独公演「虹色えんそく体験教室~分光されるボクラのスペクトル~」が、TSUTAYA O-WESTで開催されます。
7日間連続無料ワンマンは14年に池袋BlackHole、16年に新宿HOLIDAY(最終日は新宿BLAZE)でも行うなど、精力的に行なっている印象があります。なぜこのタイミングでまた7日間連続無料ワンマンを?
ぶう:昨年、赤坂BLITZでワンマンをやったんです。ボク、BLITZって鬼門だと思っていて。「BLITZに挑戦したバンド」ってその後の命運がわかれるというか。「BLITZの次」って、そのままキャパ上げて勝負しようってヤンチャができなくなってくる。
――Zepp規模への挑戦は、なかなか難しいと。
ぶう:僕らのBLITZワンマンも沢山人が来てくれて、「思ったより人がたくさん入っていたね」と言われたり、「成功だった」と言われていたんです。とはいえ、「大成功」かというと、そうでもない。
「この後どうするか?」となった時に、色んなバンドを見ていると、大抵の場合は言い方悪いけど、守りに入っているように見えるというか、今いるお客さんに対しての活動に見えてしまう。そうなると、外から見ると「あのバンド、BLITZまでは勢いあったのに最近どうなの?」ってなるじゃないですか。
――そういった、ある種の風評的な「見え方」の部分って、気になるものなのですか?
ぶう:気になりますよ。もちろん、皆それぞれに頑張っていると思うんですけど、外に向けた活動じゃないと見えてこない。僕はそう捉えている。
そういう方向には行きたくなかったし、あえて新規を取りに行くバンドになりたくて、派手なことをしようとなった時に、前にやった1週間無料ワンマンも手応えがあったので、またやるということに。
――TSUTAYA O-WESTを1週間ジャックして、しかも無料ってすごいですよね。正直どうリクープするのか見当もつかないですよ。ぶっちゃけ、財源どうなっているんですか。
Joe:模索中です!
ぶう:もうすでに社長が泡吹いてますからね。
ミド:もう我々だって、なんでもやりますよ。
SIN:1週間WEST借りるのって、一体いくらくらいするんですかね。
ぶう:お客さんよりも関係者に言われますね「大丈夫? WESTって1週間割引ってあるの?」みたいに(笑)。
――つまり採算度外視だと。
ミド:Tポイントは溜まるんじゃないですかね!
――たしかに、O系列の会場はドリンクにTポイントはつきますけど、会場代もTポイントがつくって、都市伝説じゃないですか?
ミド:精算で「Tカードありますか?」って聞かれてる?
クラオカ:精算の時に(カードを)ピッってやってんの見たことないですけどね!
ミド:Tポイントだけで、もう1日分会場を借りれたりするんじゃない?
ぶう:寺子屋のTポイントがやばいことになっているのか…。DVD借り放題じゃん!
Joe:ファミリーマートでも好きなものが買えますね。
ぶう:いやぁった~~! 寺子屋入ってよかった~~!
ライブを見やすい状況を作るしかない
――Tポイントの話はさておき、無料ライブって、既存のファン以外の集客がのぞめる一方、リスクのあることだと思うんです。無料ライブだけみて「楽しかった~」で、次につながらない可能性もあるじゃないですか。いいライブをする自信がないと出来ないことでは。
ぶう:結局ボクらなんて、ものすごい男前が集まっているわけではないし、中高生が涙するような恋愛ソングを書いているわけでもないから、まずはライブを見てもらわないとしょうがないんですよね。
えんそくに対しての偏見とまではいわないけど、誤った前情報を持っている方もいるでしょうし。だから、徹底的にライブを見やすい状況を作るしかないですよね。
ミド:普通に考えたら、対バンで見てもらうのが一番いいですよね。とっかかりとして。でも我々、呼ばれないんですよ……、対バンに。
クラオカ:どうして呼ばれないんですか~~?(遠くを見つめながら)
ぶう:呼ばれないし、こっちから声かけても、やってくれないっすね。
クラオカ:ボーカルが太りすぎてるせいでしょうか?
ミド:それに無料だと「なんか違う」って思っても、無料だからそのまま会場を出ることもできる。無料だから気軽に楽しんでもらえるんじゃないかな。
ぶう:今の時代、ライブハウスまで足を運んでライブを観ること自体が、すでに手間だと感じているじゃないですか。
ミド:でも皆、世の中の人は渋谷好きでしょ? 90%は渋谷好きでしょ(※無料ライブの会場は渋谷)。
ぶう:すごい雑な数字出してきたな? でも俺等5人、渋谷好きなヤツひとりもいないじゃん。
ミド:だからバンドやってるんですよ。
Joe:なんとか社会に迎合するために? ライブをすれば渋谷に行けると?
――話を戻しましょう。エンターテイメント業界を全体的見ても、世の中の人の可処分時間の取り合いになってるわけじゃないですか。無料ワンマンをすることで、ライブへ行くことに対するハードルを下げましょうということですよね。
はい、ここで今回の本題です。世の中にはまだえんそくのライブに興味をもっているけど、まだ観たことがないという人もいるかもしれない。そのために、今回先生に扮した皆さんに「えんそくを楽しむポイント」をレクチャーしていただきたいと考えています。
まず、ミドさんは「オシャレしてくる必要なし!!」だと。
ミド:世の中には、「渋谷に行くならいい服を着ていかないといけないんだ!」っていう人も多いでしょう。
Joe:すげえ偏見だ……。
ミド:えんそくのライブは、極論、寝間着できてもいいわけです。推奨はバンドTシャツと動きやすい靴とズボン。それが制服みたいなものですよね。
――ライブハウスだからといって、身なりに関しては気後れすることはないということですね。
ミド:本質はどこかっていう話ですよね。ライブを楽しむことですよね。
Joe:もちろん、おしゃれが楽しい子を否定するわけではないです。
ぶう:「ゴスロリは戦闘服」みたいな価値観、ライブハウスという特別な場所で、特別な服を着るというのは、嫌いじゃないですけどね。
一旦ボクらに委ねてくれないか
――えんそく新メンバーとなったSINさんからみたライブの楽しみ方は、「えんそくのライヴの方程式を解いてみよう」。
SIN:楽しい要素が他のバンドよりも多いと思うんです。フリだったり、ぶうさんのMCだったり、クラオカさんの動きだったり、茶番やアドリブとか。
クラオカ:俺の動き!
SIN:そういうものが全部色々散りばめられているから、えんそくのライブは楽しいんだと思うんです。
――ライブの構成も、一見茶番にしか見えないことも、ライブが終わってみると伏線だった……みたいに、計算されているところはありますよね。
SIN:セットリストの流れも考えてありますしね。それを深読みして、解いてみようとするのも面白いんじゃないかな。
――そこがえんそくの魅力だと。そして科学の先生に扮したJoeさんの「全力で取り組む、そうすれば科学では解明できない青春となる!」は?
Joe:これはですね、学生じゃなくても、大勢で、何かひとつのことをする、成し遂げるという行為を、私は青春だと思っています。なぜそれが「青春」と呼ばれる感情に至るのか。私の科学では証明できない。
ぶう:科学では解き明かせない。
Joe:わからないのです。なぜそこに到達できるのか。えんそくはテーマとして「終わらない青春」をかかげていますよね。
えんそくのライブを全力で楽しむ……、例えば皆でひとつの振り付けをするでも、なんでもいいんですけど、それがひとつの青春になるのだと考えています。
一同:(拍手)。
――ぶうさんの服装は体育の先生だそうで。そのせいか「我々の指導を信じる!!」という、なんだか体育会系な発想ですね。
ぶう:基本的にボクはライブ中に「ああしろこうしろ」って言うタイプです。
聞いている方は、ボクが自分のために言っていると感じると思うんですけど、ボクは皆が楽しくないとイヤなんですよ。ボクが楽しくないと嫌なのは勿論だけど、来てくれている皆が楽しくないのもイヤなんです。
――全員が全員「楽しい」と思うのは中々難しいと思います。
ぶう:人が集まる場所では色々な考えの人がいると思うけど、一旦ボクらに委ねてくれないかと。ボクが何かを言う時は、「これやったら楽しいよ!」と思って言ってるので、「それは違うな」と思っても、それは一旦置いといてほしい。
ボクらが提示している「こうしたら楽しいよ」に一旦信じて、乗っかってほしい。そうやって踏み出す一歩で楽しくなると思うんですよ。「言われたとおりにやれ」っていうと、イヤな人もいるかもしれないけど。
――まあ、それこそライブハウスは学校じゃないですし。集団行動を強制される場所でもない。
ぶう:でも、人って「自由に楽しんでいいですよ」って言われた時に、本当に楽しめる人って実はごく少数な気がするんです。「”好き勝手”って本当にできる? それって本当に楽しい?」って思っちゃう。
だから、一回信じてやってみてほしいんです。そこで味わったことのない楽しさを発見してもらえたら。そのためにライブをやっているところもあります。ステージから「あいつ”扉”開いたな!」っていう人を見るのはこっちも嬉しいから、相乗効果でどんどん楽しくなっちゃうんですよ。
クラオカ:わかります!(大きく頷く)
「見てるだけでいい」はもったいない
――では、クラオカさん。家庭科の先生らしく(?)「しっかりと混ざりあえ!! まるで溶き卵の様にね!!」とあります。
クラオカ:しっかりと混ざりあい……まるで溶き卵のような……。
ミド:ウチのクラオカ、上手いこというでしょ、たまに上手すぎてわからない。
クラオカ:今、全開で「わかんねえ」って顔に書いてあるぞ!
――ちゃんと混ぜないと、溶き卵も美味しくならないですからね。
Joe:今、「うまい」にかけましたね?
――そこは狙ってないので、なんかすみません。
クラオカ:ウチのお客さんって、素晴らしいお客さんばかりで、ライブで一体となってくれる。それは誇りじゃないですか。さっきの……、体育教師の人でしたっけ?(※異様に他人事に)その人が言ったみたいに、初めて観る人にも一歩踏み出してほしいんですよ。
ぶう:「見てるだけでいいや」だと、もったいないんですよね。
ミド:今回7日間あるじゃないですか。初日は溶けない卵かもしれないが、3日来たら美味しい溶き卵になることができるかもしれない。
クラオカ:もう最終日には混ざりあうことができる! そういうことです!
――そして無料ワンマンで先行販売されるニューシングル、『神様は盲点色』の話も伺いたいのですが。
Joe:現在絶賛レコーディング中です!
ぶう:言えることが少ないんだよね。
――カップリングには2013年発表の『その後のペテン師』も「新色Ver」として収録されていますが、何故こちらを再録しようと?
ミド:それ聞いちゃいますか? ぶうが5時間くらい説明しますけど。
ぶう:近年のえんそくは、長いこと「惡の秘密結社ウシノシタ団」ってのに扮した「惡童シリーズ」と呼んでいるテーマで物語を紡いできたんですが、そのシリーズの少し前からをひっくるめて、ボクの中では「えんそく平行宇宙編」と名付けて、ひとつの章として考えてやっていました。
9th SINGLE『その後のペテン師』はその章のさらにひとつ前の章の完結編にあたり、その次から始まっていた平行宇宙編が完結した今、新章に突入したところでもう一度そこまで戻って、強い状態でニューゲームをやる!って気持ちです。
クラオカ:今でもライブでよく演奏している曲なんですが、完売状態で手に入らないというのもあります。Joeがえんそくに加入して最初に出したシングルなので思い入れもありますしね。
SIN:すごくカッコよくなってますよ。
――なるほど。そして11月は「いつなんどき誰の挑戦でも受ける」と題したツーマンライブシリーズが開催されます。タイトル通り、ネット上でツーマン相手を募集した企画となっています。
ぶう:ボク、ツーマンが好きなんですよ。ワンマンは自分たちのお客さんに向けてやるから、もちろん楽しい。テーマ不在のライブよりも、見えやすいテーマがあったほうが、ライブやってて楽しいんですよ。
えんそくは毎回テーマを決めて「今日はこういうライブをしようよ」って自分たちが楽しんでいるところもあって。それが対バン相手によって決まったりするんです。だから、いっぱいバンドが出るイベントってちょっと相手が見えにくい場合もある。だから、ツーマンなんですよ。
――たしかに、イベントより持ち時間があって、相手が違うことによって、毎回テーマを変えることができるツーマンはえんそくにとって良いのかもしれません。では、何故公募制に?
Joe:だから、ツーマンをやろうとしていっぱい声をかけたんです。
ぶう:誰も受けてくれなかったんですよ!!!
――それってどういう理由なんですかね。
Joe:スケジュールのタイミングもありますよね。
――それで、逆に公募形式にしたら、手を上げてくれたバンドが集まったと。
ぶう:アルルカンが以前「呼び水」という企画をやったじゃないですか(※2016年に開催された、先輩後輩問わず共演したアルルカン主催のイベントシリーズ。えんそくも出演)。その時に「大したものだな」と思ったんです。自分たちより規模の小さいバンドも呼んで「かかって来いよ」という姿勢、それでいて上のバンドも倒しにいく。それはカッコいいと思って。
ボクらも、そういうことをやりたい。今の業界、規模感っていうのをネックにしすぎてると思うんです。結果、「えんそくとやってもウチにメリットないでしょ?」みたいな。
バンドとしての箔がないことは、10年以上やってきて分かっている。だからこそ、「勢いのあるヤツらかかってこいよ」と募集しました。それに、単純に楽しいことをしたかった。ずっと挑戦者を募るということもやってみたかったし。
えんそくの方が絶対に楽しい!
――LEZERD、Chantyジャックケイパー、ユメリープ、マーブルヘッド、ジグソウ、ギャロアンフィル、0.1gの誤算、マイナス人生オーケストラ、色んなバンドがいますね。
ミド:どこも楽しみですけど、普段の活動をしているとイベントでも当たらないような、すごい若いバンドが楽しみですね。
Joe:本当に「初めまして」の人も多いんです。マーブルヘッドさん、ジグソウさんは、対バンで会ったこともなければ、すれ違ったこともないような。ユメリープさんも初めましてですね。こういう企画をたちあげない限りは、一生対バンしないままだったかもしれない、そういう出会いがあるのは、楽しみですね。知ってるバンドともツーマンできるのも楽しみですけど。
ミド:で、色々バンドを調べるじゃないですか。すげえ色々な「オモシロ」を持っている。
ぶう:まずはマーブルヘッドのボーカルの名前、「サイコマン」じゃないですか! しかも、パートが「サイコになりたい男の子」。
ミド:ユメリープにも「けぷけぷ」というパートの人がいますね。なんですか?
――ちなみに「サイコマン」も「けぷけぷ」もボーカルの呼称だそうです。個性が際立ってますね。では、対バンの傾向と対策を練っている最中ですか。
ぶう:予習が楽しくてね~~~! ボクは0.1gの誤算が楽しみですね。今回、対バン相手にタイトルを決めてもらったんですけど、「ぶうVS緑川 ~二大怪獣 地球最大の決戦~」じゃないですか。ボクはピースフルの使者なので、平和的なライブをしている。緑川くんといえば、シーンにおける今いちばんの問題児だと思うので、センパイとして、挨拶から教えていきたいです。
Joe:どうする? いきなり会場入りから飛び蹴りしてきたら。
ミド:それは賞賛するね!「君、イイね!」って。
ぶう:ツーマンが楽しいので、相手に合わせた楽しいライブをしたい。全公演、絶対違うライブになる。そのために皆にお願いしてチケット代下げてもらったんです。お客さんが来やすいように。なので、来れる限り何本でも来て欲しいですね。
――最後に、無料ワンマンやツーマン発表をきっかけに、えんそくのライブに興味を持っている人に向けて、コメントをお願いします。
ぶう:「えんそくは怖いんじゃないか」と思っている人もいるかもしれません。怖くありません! とても楽しいです。「フリが揃ってるから、覚えられるかどうか心配」という人もいるかもしれません。大丈夫です! フリができなくても楽しめます。
「えんそくは真面目にやってない奴らなんじゃないか、ふざけたバンドは嫌いだ」という人もいるかもしれません。えんそくほど真面目なバンドは、そういないですよ! だから、あなたの持っている先入観は、ありません! それを信じて、ドアを開けてみてください。
クラオカ:そんなんで読んだ人が来たくなるんですかね~?(異様に当たりが強い)
ミド:無難! ロックじゃない!
ぶう:じゃあ無難じゃないコメントもしますね。あなたが今通っているバンドに文句があるかもしれません。代わり映えのないセットリスト、色恋営業のキモさ、そういうもの、一切ありません! あなたが通っているバンドよりえんそくの方が絶対に楽しいです!
クラオカ:ヨッシャ! 最高でした!
スケジュール2018.10.31 RELEASE
NEW SINGLE「神様は盲点色」
価格:1,000(税込)
収録曲
1.神様は盲点色
2.その後のペテン師(新色Ver.)
3.神様は盲点色~カラオケVer.~
※10月22日(月)TSUTAYA O-WESTより会場にて先行販売開始。
10月22日~28日毎日日替わり特典CDが付きます。
7日間連続無料単独公演
「虹色えんそく体験教室~分光されるボクラのスペクトル~」
2018年10月22日(月)~28日(日)
TSUTAYA O-WEST
2018.12.31 (月)
HOLIDAY SHINJUKU
えんそく平成最後の年越しワンマン
「犬々GO!!GO!!→猪突盲信!!」
[OPEN] 23:00 [START] 23:30
[前売]¥2,018[当日]¥2,018 (税込、ドリンク代別)
※当日、前売りチケットでご入場の方へ入場の際に年賀状が配布になります。
1名につき1枚となります。

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