あいみょん 『FM802 MUSIC FREAKS』
新DJ就任で“お耳の恋人”にーー地元
関西での番組に挑む意気込みを語る

関西のラジオ局FM802が毎週日曜22時~放送している『FM802 MUSIC FREAKS』の新DJに、あいみょんOfficial髭男dismの藤原聡が決定した。『FM802 MUSIC FREAKS』は、「これからブレイクが期待されるアーティスト」をコンセプトに1998年のスタート以来、2組のアーティストが1年間・隔週交代でDJを務めるFM802の人気番組で二人は、どんな音楽を発信していくのか。兵庫県西宮市出身のあいみょんにとって、地元関西での同レギュラー番組は、それはもう楽しみで仕方がない様子。今回はそんなワクワク感が伝わってくる、今の心境をありのままに語ってくれた。
あいみょん 撮影=河上良
ーーいよいよ10月から、『FM802 MUSIC FREAKS』がスタートしますね。
名だたるアーティストの方々が、今までずっとやられてきた番組なので光栄でありがたいですね。ラジオも喋りも好きなのでとにかく嬉しいんですけど、過去にしゃべり中心のラジオをやったことはあるんですけど、音楽番組として楽曲をOAしながらというのはないので、大丈夫かなと少し思っていたりもします。でも今は、楽しみな気持ちでいっぱいですね。
ーーあいみょんさんは、昔からラジオを良く聴いていた方ですか?
聴いていましたよ。おばあちゃんからカセットテープをもらって、尾崎豊とかカーペンターズとかをカセットコンポで流して聴いていたんですけど、ラジオもそのコンポで聴けたので学生の頃からよく聴いていて、録音とかもしていました。とはいえ、私が小中学の頃にはウォークマンも広がっていて、周りではなかなかそうやってラジオを聴く人があんまりいませんでした。だけど、今はスマホでも聴きやすくなって広がってるからこそ、ラジオをキッカケに知る音楽を、私なりに発信していけたらなと。
ーーでは、ラジオには親しみがあるんですね。
あります! 中学校3年ぐらいの時、ラジオが好きな友達と「ラジオ局でバイトしたいな」って話をしたりしてたぐらいですから。それがまさか、自分がDJをすることになるなんて……。ラジオをキッカケに私の音楽を知ってくれた人がめちゃくちゃたくさんいるので、私もみんなが知らないような音楽を聴いてほしいなと思いますし、積極的に流せたらなと思っています。
あいみょん 撮影=河上良
ーーあいみょんさんの選曲から、ルーツミュージックが知れたりするところもリスナーさんにとっては楽しみなところですね。
どんな曲をかけようかなって、イメージはすでに始めてるので楽しみにしてもらえたら嬉しですね。私のことを好きで聴いてくれてる10代~20代前半の子が、知らないような曲で、私が好きな昭和歌謡の魅力とかも伝えられたらなと思います。
ーー地元関西でラジオ番組を持つということはいかがですか?
定期的に関西に帰って来れることが、何より嬉しいですね。家族とか友達に会えるからとかだけではなくて、関西には帰ってくるだけでなんだかテンションが上がるので。それはいい意味で、リフレッシュになってるんだと思います。そういう意味でも、定期的にライブ以外でも関西に帰って来れるのは嬉しいなって。
ーー地元だからこそ、よりナチュラルなあいみょんさんが知れるかもしれないわけですね。
こっちにいるとやっぱり関西弁にもなるし素が出るので、かなりゆるりとしたラジオになるんじゃないかな。だけど、その分、喋りすぎるんじゃないかなという心配はあります……(笑)。音楽をかけないとアカンのに、「全然かからへんやん!」みたいな(笑)。ある程度番組のルールは守りつつ、自分にしかできないことを何かできたらなと思っています。
ーー「自分にしかできないこと」って、例えば何かすでにアイディアがあったりしますか?
それこそ、一緒にラジオ局で働きたいって言ってた子を呼んでみたりしたいですね。社会見学してもらうとか(笑)。
ーー早くも予測不可能な展開になりそうでしね……(笑)。2時間番組が1年間と長いタームの番組になりますが、それについて不安とか心配事があったりしますか?
不安とかはあんまりないですね。2時間って喋ってたら、一瞬やろうなと思ってます。長いなと思っていても、なんやかんや喋ってたら一瞬で終わって、1年もあっという間に過ぎるのかなって。そう思うと大事にしないといけない時間やなと、今からすでに思ってますね。特に去年から今年にかけては、本当にあっという間やったので、それにラジオも加わって更にテンポが早くなるんだろうな……。
あいみょん 撮影=河上良
ーーSNSとかライブとはまた違う、リスナーからのお便りもラジオならではのコミュニケーションも楽しみなところになってくるのかなと。
メッセージを読むの楽しいですよね。赤裸々に書いてくれますし、なんだか青春やなと思います。私も昔、メッセージを送っていた頃は、青春ですもん。私は読まれたことないのでどれだけ嬉しいか想像できないですけど、すごい確率で選ばれたメッセージやからこそ、ひとつひとつ大事に読まないとなって思います。
ーーラジオで話すことって、またライブのステージに立つ時とは全然違いますよね。
ラジオの方が全然喋れますね。ライブで喋るべきことと、ラジオで喋るべきことは全然違ってきますから。ライブではしゃべれへんことを喋れるのは楽しみですし、そういう意味でもラジオの方が素の自分で色々な話ができると思います。
あいみょん 撮影=河上良
ーーラジオであいみょんさんのパーソナルな部分知ってから、ライブに行ったり楽曲を聴くと、また違った風に響いてくるんじゃないかなと思います。
そこは繋がってくるなと思いますね。
ーーラジオに出演し続けることが、楽曲にも反映されたりする可能性も?
喋ってることやその空間自体は反映されることはないけど、メッセージで相談してくれたりする人が、どんな人でどんなことに悩んでるのかとかって想像することは、作曲にも繋がってくるところがあると思います。直接その人のことを知らなくても、好きな人がいて悩んでいるとか、じゃあその人はどんな容姿でどんな髪型でどんな性格の人なのかって、想像していくのも楽しみなところですね。
ーーなるほど。ちなみにあいみょんさんにとってラジオの魅力ってどういうところですか?
頼りになるところですかね。最近だと自然災害があった時に、積極的に情報を共有されてたと思うんです。私は普段音楽で関わらせて頂くことがほとんどですけど、いざそういうことが起こった時に、お世話になってるDJさんたちが必死に情報を伝えていて、それを聴いた時にめちゃくちゃ頼りになるメディアやなと思いました。その時、ラジオはこれからもずっと無くならないメディアやろうなって。ラジオは声だけやから、テレビとかよりもずっとリアルですよね。そういう意味では、声や音から想像したり妄想させるメディアやなとも思います。
あいみょん 撮影=河上良
ーーさっきお便りをくれたリスナーを想像してみるという話もありましたけど、逆にリスナーも、今、あいみょんさんがどんな表情で話しているのかとか、どんな心境なのかなって声から想像するわけですもんね。
そうですよね。ふつうに喋ってる時は、意外と低い声なんやとかね。それって、好きな人と喋ってる感じですもんね。うわ、めっちゃいいやん、それ!昔からよく言う、ラジオは“お耳の恋人”って、そういうことなのか……。考えた人、すごいですね。
ーーライブとはまた違う、“お耳の恋人”としての自然体なあいみょんさんを楽しみにしています。最後に楽しみにされているリスナーにメッセージを。
私自身がとにかく楽しむので、その空気を共有できるようなラジオにします。なので、ぜひ聴いてください。きっと、めっちゃ面白いので!
あいみょん 撮影=河上良
取材・文=大西健斗 撮影=河上良

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