フジファブリック、彼らが伝える00年
代ロキノン系の音。

邦楽ロックシーンに刻まれるフジファブ
リックの足跡

邦楽ロックシーンを語る上でぜひ知っておきたい言葉があります。それは「ロキノン系」という言葉。音楽雑誌「ROCKIN’ON」の名前から派生して生まれた「ロキノン系」は、90年代後半から00年代前半にかけて全盛の時代を迎えました。当時デビューしたバンドの中には現在の邦楽ロックシーンにも名を残し、影響を与え続けているバンドが多くあります。今回紹介するのも「ロキノン系」全盛期に誕生し、現在もなお活躍を続けている「ロキノン系」の代表格バンド。フジファブリックのあれこれを紹介します。

フジファブリックはどんなバンド?

冒頭でも紹介したように、フジファブリックはいわゆる「ロキノン系」の3ピースバンドです。3ピースバンドと言うと、ギターボーカル、ベース、ドラムのような形が一般的ですが、フジファブリックはそのような形態ではありません。ギターボーカル、ベース、キーボードの3ピースという構成で活動しています。

フジファブリックは2000年に結成され、2004年にメジャーデビューしました。結成当初のメンバーで、2018年現在のフジファブリックに在籍するメンバーはいません。2004年のデビュー後、チャートとは別の基準で音楽を聴く耳の肥えたリスナーの間で少しずつ話題となり、邦楽ロックシーンに地位を確立しました。

2018年9月現在までに、19枚のシングルCD、9枚のオリジナルアルバム、その他数多くの配信限定シングル、ミニアルバムなどを発表しています。

フジファブリックのリリース概略

2004年4月、デビューシングル「桜の季節」リリース
2004年7月、2ndシングル「陽炎」リリース
2004年9月、3rdシングル「赤黄色の金木犀」リリース
2004年11月、1stアルバム「フジファブリック」リリース
2005年2月、4thシングル「銀河」リリース

2005年6月、5thシングル「虹」リリース
2005年11月、2ndアルバム「FAB FOX」リリース

2007年11月、10thシングル「若者のすべて」リリース
2008年1月、3rdアルバム「TEENAGER」リリース

2009年4月、生産限定となる11thシングル「Sugar!!」リリース
2009年5月、4thアルバム「CHRONICLE」リリース

2010年6月、ベストアルバム「SINGLES 2004-2009」リリース

2010年7月、5thアルバム「MUSIC」リリース

2011年9月、現行メンバーとなって最初の作品となる6thアルバム「STAR」リリース

2013年3月、7thアルバム「VOYAGER」リリース

2014年7月、16thシングル「ブルー/WIRED」リリース
2014年9月、8thアルバム「LIFE」リリース

2016年11月、18thシングル「SUPER!!」リリース
2016年12月、9thアルバム「STAND!!」リリース(2018年9月現在の最新アルバム)

2018年4〜6月、配信限定シングル「電光石火」「1/365」「手紙」を3か月連続でリリース(2018年9月現在の最新曲)
2018年10月3日、最新ミニアルバム「FAB FIVE」リリース

フジファブリック、現在のメンバー

山内総一郎(ボーカル・ギター)
2004年加入。加入当初のパートはギターのみだったが、2010年よりボーカルも担当。

金澤ダイスケ(キーボード)
2003年加入。キーボードの演奏のほかにコーラスも務める。最近ではギターを弾くことも。

加藤慎一(ベース)
2003年加入。ベースの演奏のほかにコーラスも務める。

フジファブリックの旧メンバー、志村正
彦について

現在のメンバーを見てもわかるとおり、フジファブリックは2010年にボーカルが代わっています。それまでボーカルを務めていたのは、結成当初の中心メンバーでもある志村正彦。彼は2009年末、突然この世を旅立ちました。死因は不明。この出来事はファンに衝撃を与えるとともに、さまざまな憶測を呼ぶことになりました。

志村の死を受けて、フジファブリックは1週間後に控えたCOUNT DOWN JAPAN 09/10への出演をキャンセル。フェス当日のステージでは志村をよく知るミュージシャンたちが、フジファブリックの曲を演奏するなどして志村の急逝を悼みました。中でも奥田民生はステージ上で号泣。現在でも志村急逝にまつわるエピソードとして語り草となっています。

志村の急逝にともない、現行の3人のメンバーとなったフジファブリックは、当初その後の活動について明言しなかったものの、2010年8月に活動の継続を表明。以後、現在の活動へとつながっています。

5thアルバム「MUSIC」は志村の死後にリリースされたアルバムですが、志村が遺した曲で構成されており、ボーカルは違えど、志村の遺作としてファンの間でも認められています。

フジファブリックの代表曲、人気曲、お
すすめ曲

フジファブリック、誰もが知る有名曲

桜の季節

2004年発売。フジファブリックにとってのデビューシングル。

茜色の夕日

2005年発売の6thシングル。

若者のすべて

2007年発売の10thシングル。彼らの名刺がわりともなる1曲。

フジファブリック、彼らが伝える00年代ロキノン系の音。はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

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