D-Hack / 090 (Feat.YUNGYU) 国境や
言語には微塵も囚われない新世代。韓
国と日本の新鋭同士によるコラボ曲の
MVが公開

韓国のラッパー・D-Hack(디핵/ディへク)が今年7月にリリースしたEP『D-IN TOKYO』より、山梨・甲府在住のラッパー・YUNGYUを招いた「090 (Feat.YUNGYU)」のMVが公開されました。

これまでに2枚のミックステープ『D GOT PA$T』、『D와 외로움 (D and loneliness)』と、3枚のEP『D의 환상 (D’s fantasies)』、『D와 별 (D and stars)』、『D o’clock』で「Dシリーズ」を発表してきたD-Hack。その収録曲のタイトルやリリック、曲中に挿入されるセリフなどでも日本語を大々的に取り入れるスタイルは、今回客演に招いているYUNGYUともコラボを果たしているSKOLORやFUTURISTIC SWAVER、Roof Topなどにも通ずるいかにも新世代なポイント。

もちろん本楽曲のMVも東京を舞台に撮影が行われ、リリックでも「YABAI」を連呼したりと、国境や言語に縛られない自由な感性を感じさせます。YUNGYUによるお得意の高音+オートチューンで歌われるバースにはセンチメンタルな感情を刺激されながらも、ただ今、この瞬間を謳歌し、楽しもうとする姿勢が伝わってくるポジティヴなバイブスいやられます。
なお、D-HackはNEOKIDZと KINGdumbs(https://www.facebook.com/pg/kingdumbs/about/?ref=page_internal) というクルーのメンバーとしても活躍しているようです。あまり情報が出てきませんが、彼個人はもちろんのことながら、今後はクルーとしての動きにも注目したいところ。

今年リリースされたシングル「SUPER STARLIGHT」のリリックにもあるように、まるで「飛行機を公共機関」のように使い、自由に韓国/日本を行き来する新世代アーティストたち。彼らはその自由な発想や感性もさることながら、ボースティングなどに走ることなく、等身大の日常を描いたり、ポジティブな印象を与えるリリックなども含め、いわゆる“昔ながらのヒップホップ”とは大きく異なる作品を発表しています。今後も彼らのような新世代アーティストたちが続々と世界へと飛び立ち、そして大きなスポットが当たることを個人的に願っています。

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