(左から)榎木淳弥、小野賢章、山下大輝

(左から)榎木淳弥、小野賢章、山下大輝

「ジョジョ」アフレコ現場の珍ルール
 小野賢章&山下大輝&榎木淳弥「食
事はイタリアン」

(左から)榎木淳弥、小野賢章、山下大輝 荒木飛呂彦氏による人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の第5部をテレビアニメ化する「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」の先行上映会が9月25日、東京・LUMINE0で開催された。主人公ジョルノ・ジョバァーナ役を担当する小野賢章をはじめ、ナランチャ・ギルガ役の山下大輝、パンナコッタ・フーゴ役の榎木淳弥が出席した。
 第4部「ダイヤモンドは砕けない」から2年後のイタリアが舞台となる今作は、ギャングスターを夢見る主人公ジョルノ・ジョバァーナと仲間たちの生き様や、イタリア裏社会を牛耳るギャング組織パッショーネとの確執を描く。
 物語の舞台がイタリアであることから、アフレコ後の食事には“あるルール”があるそうで、小野は「僕らなりのルールがありまして、食事は絶対イタリアンなんです。……一回だけ中華に行きましたけど(笑)。どうしても(店が)空いていなくて。『このままだと(ごはんを)食べられなくなる』ということだったので。一回だけ泣く泣く中華を食べました。でも基本的にはイタリアン」と告白。榎木も「とことんイタリアン(笑)」と頷き、山下も「イタリアで生活している感じをね。ピザとか、スパゲティとか食べて」と説明した。
 「ジョジョ」シリーズといえば、独自のセリフまわしや擬音が特徴のため、アフレコでは「『ジョジョ』ならではの難しさ」があるという。山下は、「特に(レオーネ・アバッキオ役の)諏訪部さんが口癖のように言っているのですが、『じゃあないか』という。『じゃないか』ではなく、『あ』が入る。そのセリフを言った時に『ジョジョだ!』と思いました」と振り返る。
 さらに、現場では原作そのままの“音声表現”を追求しているそうで、小野は「(セリフの)最後に小さい『ッ』が入る。それは、『ジョジョ』ならでは。台本修正も、大体セリフの最後に『ッ』が入るというところだけなんです(笑)。大量の『ッ』が入る。役者陣は追加された『ッ』のニュアンスをがんばるという(笑)」と暴露。3人そろって「大量の『ッ』が追加される」と笑いながらも、「細かいところまで意識して作っています」(山下)と現場の熱量を明かした。
 また、アフレコを通して4部キャストとの“バトンタッチ”も実現。小野は「今回、(4部メインキャラクターの)広瀬康一が出てくるのですが、『これがジョジョだな』と思いました。(4部から)物語が続いていることを一発で感じ取れるものになっていて、広瀬康一との会話も見どころのひとつかなと思っています。そして広瀬康一役の梶裕貴さんと一緒にアフレコができたのは、とてもおおきな財産になった。『ジョジョ4部の現場はこういう風に作ってきたんだよ』ということを、言葉ではなくお芝居で体現していただいので、役者陣は、梶さんの雰囲気を肌で感じながら1話からアフレコに臨むことができた。あれは一番ありがたい、大変大きなことだったなと思いました」と感慨深げに振り返った。
 「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」は、TOKYO MXで10月5日深夜1時5分、毎日放送で同深夜2時55分、BS11で同深夜1時30分から放送開始。AbemaTVでは10月7日深夜12時から配信される。

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