ベイビーレイズJAPAN、涙と笑顔で解
散ラストライブ

ベイビーレイズJAPANが24日、山中湖交流プラザ・きららにて、ラストライブ『全虎が啼いた!伝説の最高雷舞(クライマックス)』を開催、本公演をもって、約6年間の活動に幕を下ろした。4,000人の観客を前に、5時間にわたって魂のパフォーマンスを繰り広げ、タイトルに相応しく“伝説の最高雷舞(クライマックス)”となった。

ベイビーレイズJAPANは2012年5月に結成し、オリジナルメンバーのまま5人で活動を続けてきた。活動6年目となった今年7月に、解散を発表。「日本を象徴する山である富士山を背負ったステージで、より多くの虎ガー(ベビレファンの呼称)に史上最高の景色を見せたい」という想いから、山中湖交流プラザ・きららがラストライブの会場に選ばれた。
ベビレのラストを祝福するかのように澄み切った青空の下には、彼女たちの最後の勇姿を見届けようと、大勢の虎ガーが集まった。オープニング映像の後にメンバーがステージに登場すると、会場中から歓声が。センターの林愛夏の「全虎吠えろ!」という掛け声から「ゲート・オブ・ザ・タイガー」で明るくスタート。そこから「Pretty Little Baby」が流れると、客席からも自然にクラップが始まる。「Ride On IDOROCK」は、メンバーそれぞれの個性が出る5曲が盛り込まれたメドレーバージョンが披露された。その中での「Baby Kiss」では、傳谷英里香が「6年間私のことを好きでいてくれてありがとう!私もずーっと好き!」と萌台詞を言う場面も。その後の「ニッポンChu!Chu!Chu!」では、メンバーが自分たちでアレンジした扇子を使ったパフォーマンスで、会場を沸かせた。
ここまでノンストップで駆け抜けた5人。林は「こんなに沢山の人が来てくれて、感無量です」と感動の様子。雨女だという高見奈央は、「こんなに晴れたのは、人生で初めてかもしれません!」と興奮気味にコメントした。その後、「世界はチャチャチャ!」でより客席に近いサブステージに移動。赤白帽をかぶり、元気に体操のパフォーマンス。一転して「ベイビーステップ」、「スーパーノヴァ」といったバラードで会場を優しく包み込むと、「バキバキ」ではロックチューンで激しいダンスを披露。目まぐるしく繰り広げられるベビレのパフォーマンスの幅の広さに、圧倒される。
MCでは、思い出のライブを振り返る場面も。林は「結成して初めて立ったステージは、一生忘れられない」と感慨深げに語った。大矢が「よかったら私たちの真似をしながら、一緒に踊ってください!」と声をかけると、大ヒット曲「暦の上ではディセンバー」で会場中が盛り上がる。そこからは、前半戦のフィナーレへ。「Again and again」、「JUMP」、「ベイビーアンビシャス!」と畳み掛けると、「この時間がいつまでも続いて欲しい」と感じさせるかのように「ハッピーエンドレス」を優しく歌い上げ、ステージを後にした。
後半は、ベビレのアンセムである「夜明けBrand New Days」のコーラスからスタート。生バンドの演奏にのせて、マントを羽織った5人がポジションにつくと、改名後に出した1曲目のシングル「栄光サンライズ」を軽やかに歌い上げる。続く「アンチヒーロー」のイントロでメンバーがマントを脱ぎ捨てると、中から歴代の衣装をつなぎ合わせた新衣装が。林の「最高のクライマックスを!」の煽りから「走れ、走れ」、「新しい世界」と駆け抜ける。
旗を持ったメンバーがサブステージへ移動し、「虎虎タイガー」でCO2を客席に噴射、「ぶっちゃけRock’nはっちゃけRoll」では観客も一緒にダンスを踊る。「涙のち晴れ」で再びメインステージに戻った5人は「ボクラノリアル」を熱く歌い上げ、「何度でも」で拳を高く突き上げた。「Dreamer」では大矢が思わず声をつまらせ、虎ガーたちも伝染するかのように涙ぐんでいった。傳谷が「今日に至るまで、たくさんの愛をありがとうございました」と虎ガーやスタッフへの感謝を語り、会場中から温かい拍手が送られた。
日も暮れかけてきて、終わりの近づきを感じさせる。大矢が「1人1人の顔を見ながら、クライマックスを楽しみます!最高の拳を上げろ!」と呼びかけると、悲しみを振り切るかのように、虎ガーのボルテージも一気に上がる。そこからは、「ベイビーレボリューション」、「閃光Believer」、「○○○○○」、「シンデレラじゃいられない」とロックチューンが続き、客席のコールにも熱が入る。デビュー曲の「ベイビーレイズ」から「夜明けBrand New Days」と、魂を完全燃焼させるようなエモーショナルなパフォーマンスが続き、ついに最後の1曲となった。林が「りこぴん、でんちゃん、高見、りおとん、今まで本当にありがとう」とメンバーへの感謝の気持ちを語り「僕らはここにいる」で会場中が感動の渦に巻き込まれる。涙、涙の”伝説の”クライマックスを迎えた。
鳴り止まない拍手の中登場した5人は、虎ガーへの感謝の気持ちを「スパイラル」にのせて歌い上げる。歌声にあわせるかのように、雲が晴れて綺麗な富士山がステージ奥に見えてきた。そこからは、メンバー1人1人が想いを語る。
傳谷は「このメンバーがメンバーで良かった。色々あったけど、本当に楽しかった」と語り、高見は「悔しくないと言ったら嘘になる。だけど、後悔はしていません」と声を詰まらせる。大矢が「6年間本当に楽しかったし、皆めっちゃ好き!本当に大好き!」と笑顔でコメントすると、渡邊は「この5人でベイビーレイズJAPANで良かった。また他の誰かを好きになっても、私たちを少しでも好きだったこと、忘れないでください」と涙を流し、最後に林が「これまで出会った全ての人のお陰で、今ここに立てています。最後まで、私をセンターでいさせてくれてありがとう。最後は、皆で笑いましょう」と語りかけた。
涙を流しながらも、笑顔で「SMILE」を歌い、「どんなに遠く離れても、いつでも貴方の傍にいる」という歌詞で、虎ガーへ最後のメッセージを届けた。
ダブルアンコールは、ベイビーレイズの始まりの曲。虎ガーからの寄せ書きが書かれた布を衣装に纏った5人は、6年間の想いを全て乗せて、全力のパフォーマンス。最後は会場中が合唱となり、彼女達へエールを送った。傳谷が「6年間、たくさんの愛を、宝物をくれて、ありがとうございました!」と叫ぶと、5人は深々とお辞儀をし、最後は肩を組みながらステージを後にした。
それに続き、モニターには「夜明けBrand New Days」に新たなアレンジを加え、再録した『夜明けBrand New Days(farewell and begininf)』のMVが初披露。最後は、虎ガーからのファンディングによってプレゼントされた大輪の花火が夜空に打ち上げられ、5人の門出を祝福していた。
ベイビーレイズJAPANのラストライブ『全虎が啼いた!伝説の最高雷舞(クライマックス)』は、Blu-rayになって販売されることが決定。ラストライブの映像を収録したBlu-ray2枚組に加え、最後の1日を追ったドキュメンタリー「The Documentary of Babyraids Japan」Blu-rayが付いた、大ボリュームの3枚組。9月25日(火)0時~ベイビーレイズJAPANオフィシャルグッズショップにて、最速受注販売がスタートする。さらに、ラストライブで初披露された『夜明けBrand New Days(farewell and begininf)』のMVは、9月25日(火)0時~YouTubeレプロ公式アカウントにて公開が決定。デビュー日である9月26日(水)より、配信限定でのリリースも決定している。

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