【SHANK・山人音楽祭 2018】「メロデ
ィック番長」の風格を帯びてきた問答
無用のステージング!

山人音楽祭 2018【榛名ステージ】 SHANK
2日目の榛名ステージのトリ前に出たSHANKは、ゆったりした歌い出しから始まる「Surface」から観客を手玉に取る剛腕ライブを発揮。ドドーッと前に詰めかけるキッズや、ダイバーする人たちで溢れ、初っ端からカオスな熱気が会場を支配する。
「Good night Darling」、「Life is…」、「Grimy Window」と畳み掛けると、芯の太い演奏にスカ・リズムも巧みに織り込み、フロアにスカダンスの光景を作り上げていた。メロディック系バンドの中でもSUBLIMEやKEMURIを音楽ルーツに持つ彼らは、タテに横に揺さぶる柔軟な攻撃力にも秀でている。
SHANK

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ここで、今年9月に出た4thミニ・アルバム『WONDERSOUL』から新曲「Smash the Babylon」をプレイ。ヘヴィなリフを用いたグルーヴィーなサウンドもかっこ良く、抜き差しを意識した曲調も絶品であった。
そしてレゲエちっくな妖しいギター・フレーズがクセになる「620」、イントロだけで場を沸騰させた「Weather is beautiful」と強力ナンバーを次々と投下。3ピースの強固なバンド・アンサンブルに加え、庵原将平(Vo/B)のエモーショナルな歌メロは圧倒的な存在感を誇示していた。
SHANK
「ここ(榛名ステージ)を選んでくれてありがとう。俺やったら、10-FEETを選びます。せっかくやから、10-FEETの曲やる?」と庵原が言うと、すかさず松崎兵太は10-FEETの「RIVER」のギターフレーズを弾き、ちょっぴり歌まで披露する一幕もあった。こうした自由な空気も実にSHANKのライヴらしい。まあ、そのせいで1曲カットするハメになったそうだが、観客は大騒ぎだったので結果オーライだろう。
それから「Set the Fire」、「Long for the Blue moon」とラストまで足腰の強さを見せつける俊足ぶりで、榛名ステージを灼熱風呂にする熱演を繰り広げた。

文=荒金良介 撮影=半田安政[Showcase

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