特別対談 / Kai Takahashi × MONJO
E バンドのフロントマンでありながら
、トラックメイク、プロデュースも行
う新世代の音楽家。そのスタンス、哲
学を訊いた

東京出身のSSW、eillによるシングル『HUSH』が7インチ・シングルとして、9月12日(水)にリリースされた。
配信にて先行リリースされた本作は、LUCKY TAPESのフロントマンとしても知られるKai Takahashiがプロデュースを手がけ、カップリングとなるリミックスは、DATSのボーカルでありyahyelではトラックメイクなどを行うMONJOEが担当。客演にKick a Showを招いた、異色のコラボレーション作品として大きな話題を集めている。
リミキサーとしては大比良瑞希、OOHYO、Leolaなどの楽曲を手がけるほか、iri向井太一らの楽曲プロデュースも手がけるKai Takahashi。そして同じく向井太一を始め、JYやFIVE NEW OLDの作品にもプロデュースとして参加、さらにDJとしても活躍するMONJOE。
今回はこのeill『HUSH』のリリースを機に、共にバンドのフロントマンを務めながらも、その器用さを武器に様々なフィールドで活躍する両名の対談をセッティング。元より親交のあったふたりの楽しげなムードはそのままに、バンド、ソロ、両方のスタンスや制作について、様々な質問をぶつけてみた。
Interview & Text & Photo by Takazumi Hosaka
ーー今回の対談はeillのニュー・シングル「HUSH」に端を発してのものとなりますが、まずMONJOEくんは原曲を聴いてどのような印象を受けましたか?
MONJOE:単純に「衝撃」っていう感じでした。流石だなと。まず、eillの歌声とかメロディ・センスが韓国っぽいというか、簡単に言ってしまうと日本で活動していた韓国出身のアーティスト、例えばBoAとかKARAの作品を想起させるもので。すごく幅広い層へとアプローチできる可能性を秘めているなと。その上で、Kaiくんが手がけたトラックもめちゃくちゃカッコよくて。ハモり具合もすごくいいですよね。あと、2サビ終わりの転調とかも「やられたな〜」って思いました(笑)。
Kai:ハハハ(笑)。ありがとう。あれは元々eillが作ったデモの段階で決まってて。
MONJOE:そうなんだ。あれはヤバかった。
Kai:韓国っぽいっていう部分もよくわかる。自分もeill本人も韓国の音楽シーンに注目しているし、韓国のアーティストともコラボしてたりするからね。今回の「HUSH」も、最初にリファレンスとして挙げてもらったのは韓国のアーティスト、Primaryの曲だった。
ーーKaiくんはeillのデモに対して、どのように肉付けしていったのでしょうか?
Kai:eill自身もある程度トラックを作れるみたいで、シンプルなビートやコード・ループもデモの段階でまとまっていて。一度それをアップデートしてからキラキラとした装飾やビート感を強めて踊れる要素だったりを付け加えたりしました。
MONJOE:リミックスするにあたって、パラ(・データ)でもらうじゃないですか。それを見たら、Kaiくんがいかに緻密に作ってるかっていうのがわかりました。
Kai:恥ずかしい(笑)。いつもトラック数が多くなっちゃうんですよね。でも、逆にDATSの「TOKYO」をリミックスする時にもらったデータは、トラック数少ないのにすごく完成されていて、「流石やな」と感心した記憶がある。あれは送る段階で結構まとめてたのかな? 特にドラムとか。
MONJOE:まとめてたと思う。でも、確かにあの曲はおれらの中でも特にトラック数少なかったんだよね。
ーーDTMのプロジェクト・ファイルはその人の性格を表すって言われたりもしますよね(笑)。
Kai:ハハハ。楽器やトラックの並び順とかにも癖が出ますよね(笑)。
ーーその、DATS「TOKYO」のKaiくんによるリミックスはいかがでしたか?
MONJOE:流石の一言ですよ。同世代のプロデューサー、トラックメイカーとして、リミックスのスキルは頭一つ抜きん出ていると思います。
Kai:褒めすぎでしょ(笑)。
MONJOE:いや、マジだって(笑)。あの曲はDATSとしてもかなり新しい一面を出した曲だったのに、さらにその上をいく斬新なリミックスを作ってくれて。新しいメロディが加わっていたりして、僕らも驚きましたね。
Kai:リミックスする前に何人かすでに確定しているリミキサーの方の名前を聞いていて。ケンモチヒデフミさんだったり、Garden City Movementだったり。4つ打ちのハウスとか、エレクトロニックな方向性の方が多いような気がしたので、自分は逆に生音の方に寄せようと思って。クリーン・トーンのギターを使ったりしてアプローチしてみました。
ーー今回の「HUSH」制作に際して、eill本人たっての意向でKaiくんへのオファーが決まったそうですね。
Kai:とても光栄ですよね。元々LUCKY TAPESや自分のソロ・ワークなんかも聴いてくれていたみたいで。最初の打ち合わせの時にも「いつか一緒にやりたいと思ってたんです」とはしゃいでました(笑)。
ーーでは、「HUSH」のMONJOEくんによるリミックスを聴いた感想は?
Kai:僕も正直驚かされました。全く別物って感じの仕上がりじゃないですか。Kick a Showさんが客演参加していることにもビックリしたけど、トラックのアプローチがすごく斬新だった。何ていうんだろう、今日の僕らの服装じゃないけど、原曲とリミックスで陽と陰みたいな。
MONJOE:ハハハ(笑)。でも、それはおれちょっと意識したかも。
Kai:自分のアレンジは結構ポップスに寄せたというか、モンちゃんが言ってたみたいに、eillの才能を引き出して多くの人に届くようなアレンジにしたいなと思って。それをリミックスでは逆にバチバチに仕上げてくれた(笑)。ビートもシンセの音色も本当に尖ってて、DATSの時より攻めてるんじゃないかと思ったくらい(笑)。
MONJOE:いや、元々Kaiくんがバチバチにヤバいのを作っちゃったからだよ(笑)。
Kai:でも、自分だったらこういうアプローチは絶対に思いつかないから。このメロディに対して、このコードを持ってくるのか、という。その発想がすごくおもしろかった。
MONJOE:プロデュース仕事じゃないからね。自分もKaiくんと同じ立場だったら、どうやってポップに開けた作品を作ろうかって考えたと思うけど、今回はリミックスだから、ある意味やりたい放題できるというか(笑)。Kaiくんが完成させたポップな曲に対して、おれがリミックスをする意味を見出すとしたら、やっぱり大きく異なる方向性にした方がおもしろいんじゃないかって。だからこそ、敢えて暗めのコード進行にして。
Kai:あのリミックスは、渡したステムの中でボーカル・データしか使ってないよね?
MONJOE:そうだね。
Kai:リミキサーによっては元々のトラックを活かして作る人もいるけど、僕も基本的にリミックスはボーカルだけを残して作っていくタイプなんだよね。
MONJOE:今回もボーカルをずっとループさせて聴き込みながら考えて。
Kai:それに色々なコードを合わせてみて、みたいな?
MONJOE:そうだね。適当って言ったらアレだけど、色々なコードを試してみて。
ーーコード進行もそうなのですが、サビのシンセがドロップのようになる部分。個人的にはあそこの音色にも驚かされました。これまでのMONJOEくんの作品からはあまり想像できなかったサウンドというか。
MONJOE:ありがとうございます。さっきも言った通り、ドリーミーな原曲とのギャップを持たせたかったというのは最初から考えていたことで。制作期間も結構カツカツだったので、DATSのツアーの地方遠征の車中とかで作業を進めたり(笑)。
Kai:え? 車内で? すごい(笑)。
MONJOE:でも、Kaiくんもそうじゃない? 忙しい時は。
Kai:流石に車の中で作業したことはないかな。歌詞とかメロディを考えるくらい。宿泊先のホテルとかではやったりするけど。自分の場合、MIDI鍵がないと作業できないから。逆に車の中ではどうやって作業してるの?
MONJOE:PCオンリーだよ。ヘッドホンして、PCのキーボードで打ち込んでいく。
Kai:それは強い(笑)。
ーーKick a Showさんのバースの部分は、そこだけ空けてお渡して、という感じですか?
MONJOE:そうですね。元々Kick a Showさんのバースを入れる部分の指定があったので、そこは何小節分空けてくれって具体的に決まっていて。完成してみたら、eillの歌声とも合ってるし、何か言い方はチープだけど、すごく今っぽいですよね。ボーカルにオートチューンをかけて、ラップと歌の中間みたいなフロウでっていうのが。
ーーおふたりは普段から音楽の話などをされていますか?
MONJOE:どうだろう。お互いのバンドの話はあんまりしないですね。
Kai:意外とじっくり話したことはないかもね。
MONJOE:聴いてる音楽の話とかはしてるよね。単純にインスタで今聴いてる音楽とかをKaiくんがUPしてたりしたら、おれもそれに対して「それいいよね!」みたいにリアクションしたり。
ーー現場とかで会ったりした時もそういう話題が多いですか?
MONJOE:意外と……会わないんですよね。
Kai:そうなんだよね。同じレーベルなのに。
ーーでは、めちゃくちゃ遡ってしまうかもしれませんが、そもそも最初の出会いはいつ、どのようにして?
Kai:もう何年も前に、月見ル(青山・月見ル君想フ)で今の編成になる前のDATSを観に行ってるんだよね。確かLucky Kilimanjaroとか出てたような。
MONJOE:ネバヤン(never young beach)とか、阿佐ヶ谷ロマンティクスも出てたやつかな。
Kai:確かそうだった気がする。3〜4年前とかかな。
MONJOE:あとは、新宿MARZとかでも会って話してた気がする。
Kai:共通の知り合いが多くて、気づいたら繋がってた感じだよね。
MONJOE:てか、何ならそれよりもっと前、新宿MARZで開催したDATSの自主企画にLUCKY TAPESに出てもらったよね。
Kai:そうだそうだ。もうかなり昔のことのように感じる。
ーー今回は共にバンドのフロントマンでありながら、その外でもプロデューサーとして活躍するおふたりが揃ったということで、そういった部分での意識の違いなどをお聞きしたいと思っていて。
MONJOE:でも、僕らの周りでも本当にKaiくんくらいしかいないよね。バンドのフロントマンでありながら、プロデュース、トラックメイク、リミックスもやるっていうのは。
Kai:そうなのかな。
MONJOE:他にいる?
Kai:プロデュースやってる人だったらいそうな感じはするけど……がっつりトラックを作れる人っていうのは中々いないかも。
ーーバンドのフロントマンとして、そしてメイン・ソングライターとして、意識することややるべきことも多いと思うんですけど、個人での仕事はまた違う頭を使うんじゃないかなって思うのですが。
MONJOE:どうなんでしょうね。でも、やっぱりステージで一番前に立って歌ってるからこそ分かる部分っていうのは活きてくると思います。特にプロデュース仕事とかは。僕はあまり使い分けているっていう意識はないですね。でも、Kaiくんはプロデュース作品とLUCKY TAPESとして出してる作品では結構カラーを使い分けているんじゃない?
Kai:やっぱりLUCKY TAPESはバンド・プロジェクトなので、基本は生音主体で作っていて、一方ソロの方では打ち込みがメイン。こういうざっくりとした棲み分けは持っていて。バンド特有の一体感や生演奏の迫力、プレイヤーが集まって楽器を鳴らした時の熱量みたいなものはやはりバンドならではだと思うし。だけどその一方で、打ち込みには打ち込みの楽しさもあって。例えば一度録った音の波形を反転させたり、色々な編集を加えたり、そうやって構築していくおもしろさがあるんですよね。
どちらも自分の表現したいことを形にする手段であるから、今まではバンドとソロで作る音やジャンルを分けて考えていたんですけど、最近はそれらが徐々に混同し始めていて。バンドにもソロで使っている手法やサウンドを取り入れるようになったりして。ソロの方はまだ大きく動き出してはいないけど、これから本格的に始動させたいとは考えているので、その時にどうやって差別化していくのかは考えなきゃいけないなって。
ーーなるほど。でも、それぞれのキャリアが活きてきて、相乗効果を生むのはとてもいいことですよね。
Kai:制約を設けるのが苦しくなってきて。生音にこだわるという縛りが、結果として表現の幅を狭めてしまったら本末転倒だなと思い始めたんです。生バンドの中に、シンセやサンプル音なんかを一音入れるだけでだいぶ印象は変わってくるし。もっと自由に、自分のやりたいようにやってもいいんじゃないかなって最近は思うようになりました。
ーー少し聴かせて頂いたLUCKY TAPESの新曲も、まさにそういった要素を感じさせるものでしたね。(LUCKY TAPESは10月3日にメジャー1stアルバム『dressing』をリリースする)
Kai:そうですね。ボイス・サンプルを入れてみたり。
ーー逆にMONJOEくんは元々DATSとyahyelで、自分の中での表現方法を分けていると思います。そこに、さらにソロ・ワークが加わると、ご自身の中ではどのようなポジションになるのでしょうか?
MONJOE:どうなんでしょう……。簡単に言ってしまえば、打ち込みメインのトラックメーカーとしての自分を出せる場、なのかもしれません。DATSとyahyelではもちろんバンドのスタイル、世界観が違いますけど、だからといって自分のミュージシャンとしてのスタンスの違いは意識したことがなくて。DATSはバンドであることにこだわって、yahyelはバンドだけどそういう形態に囚われない音楽を作っていく。でも、ソロ・ワークに関しては、今のところ外部からの仕事とDJくらいなので、そこは今のところ、自分の好きなことだったら何でもやるっていう感じですね。
ーー大変だけど、ある意味リフレッシュというか、気分転換にもなるのではないでしょうか。
MONJOE:それはありますね。
Kai:バンドって結構ストレス溜まるもんね(笑)。
MONJOE:まぁね(笑)。色々とあるよね。それが楽しさでもあるけど。
Kai:そうだね。バンドは人と密接に関わって成り立っているから、自分の思い通りにいかなくてイライラすることもあれば、人が集まることによって、メンバー個々では到達できなかったところまで上れることもある。それがバンドの醍醐味だよね。
MONJOE:うん。バンドはプレイヤーそれぞれの顔が見えてナンボってとこもあるから、やっぱりクリエイティブに対してはバンドに関わる全員が責任を持つべきだし。じゃなかったらバンドで、バンド名義でやる意味はないよね。
ーーちなみに、MONJOEくんは外部での制作以外に、自分のソロ曲というのは作っていないのでしょうか?
MONJOE:実は、結構作り溜めていて。なんならいつリリースしても大丈夫な状態ではあります(笑)。
Kai:歌ってるの?
MONJOE:いや、歌ってない。現状はトラックだけなんだけど、ボーカルはゲストとして他の人にお願いしたい。自分が歌うのはDATSだけでいいかなって。
ーーソロ楽曲を発表せずに、溜めている理由というのは?
MONJOE:いや、特にないです(笑)。ただ、今やっても余計ややこしくなるだけかなっていうのはありますけど。なんならDATS、yahyelのMONJOEって名乗らないで、「こいつ誰?」みたいな覆面名義で出そうかなって考えているくらい。
Kai:自分も一時期、全く同じこと考えてた。もしソロで出すなら、まっさらな状態で、純粋に作品としての評価だけでどこまでいけるかっていうのを知りたかったり。
MONJOE:本当に極一部の人にしか届かないかもしれないけどね(笑)。
Kai:確かに(笑)。
ーー個人的には、おふたりともフロントマンでありながら、結構プロデュース・ワークやトラックメイクといったいわゆる裏方的作業も好きな、職人タイプだと感じていて。
Kai:自分は元々そっち志望というか、最初は表に立つ気はなかったですからね。バンドを始めるにあたって、曲作ってるし、他に歌う人がいないからという理由でボーカルになって。そこからちゃんと歌を勉強したり、自分の声と向き合い始めました。ボーカルを任されるまでは、カラオケとかに行っても歌わないで聴いてる側でしたし、むしろ人前に出ること自体苦手だった。
MONJOE:僕は……逆に昔から出たがりでした(笑)。中学の時も目立てるからっていう理由で部長になったり。高校の時は学校で一番目立てる文化祭の実行委員長を務めたり。そもそもギターもOasisのLiam Gallagherに憧れて始めたので。
ーーそうなんですね。では、yahyelでの立ち位置の方が新しい一面だったと。
MONJOE:う〜ん、そうとも言えると思います。ただ、出たがりなんですけど、シャイな部分もあるっていうすごいめんどくさい人間なんです。人前に出るのが得意じゃないけど、目立ちたい。そういう矛盾を抱えているので、どっちも合っているというか。バンドのフロントマンとしてステージに立つ時は、いつもの自分じゃない自分になれるっていうのが魅力で。だって、普段では考えられないくらいカッコつけられるじゃないですか。
ーーなるほど。逆にKaiくんはフロントマンとしてステージに立つ時も、すごく自然体ですよね。
Kai:カッコつけるべきなんでしょうけどね。たぶん、できないんだと思います。喋れないし、気張れない。そういうのが苦手というか、カッコつけてることがダサいと思ってしまうところが昔からあって。
MONJOE:でも、それがKaiくんの魅力だよね。それはそれですごくいいと思う。
Kai:ありがとう。自分が作った曲を一番理解してるのは自分だっていう想いがあるから、歌えるんだと思う。作った曲を演奏してくれるバンドがいて、やっぱりそれを引っ張っていくのは自分じゃないといけないなって。MCもできるようになりたいんですけどね(笑)。
MONJOE:みんなKaiくんのキャラとして受け入れてるし、Kaiくんの魅力はそういうところでしょ(笑)。
Kai:でも、初めてライブを観る人の中には「何でボーカルが喋んないの?」と思う人もいるみたいで。うちはギターの(高橋)健介がMC担当なので(笑)。
ーーちなみに、バンドとしてではなく個人としてのプロデューサーとトラックメーカーを含めとしての今後の展望などはあったりしますか?
Kai:とにかく、ソロ・プロジェクトを動かしたいですね。ここ3〜4年くらい全然動けてないので。そこでは、さっき話したような匿名じゃなくても、本名以外の名義で活動したいと思っているのですが、なかなか名義も決まらなかったりして。そういう意味ではすでに「MONJOE」っていう名義があるのはすごく羨ましい(笑)。
MONJOE:ハハハ。
Kai:ソロ・プロジェクトだけど、自分一人で完結させるのではなく、その時その時で気になってるアーティストやシンガーの方とコラボなんかは積極的にしていきたいですね。それこそ海外のアーティストとも。LUCKY TAPESでは、現在7〜8割型日本語で歌ってるんですけど、ソロではもっと自由に色々なことに挑戦してみたいですね。まだ曲のストックも全然ないですし、構想の段階ではあるんですけど、来年あたりには動き始められるといいな。
ーーなるほど。MONJOEくんはいかがですか?
MONJOE:僕は……プロデューサーとしては、メインストリームと、アンダーグラウンドを繋ぐような、橋渡し的存在になれれば嬉しいですね。ポップ・フィールドにいるけど、もっと尖ったことしたいっていう時に、そのお手伝いをできればなって。
あと、もっと僕自身にフィーチャーした話をすると、映画音楽をやってみたいと思っているんです。NINE INCH NAILSのTrent Reznorや、RadioheadJonny Greenwoodも手がけていますし、Hans Zimmerみたいな、映画音楽特有の“深さ”を持った音楽に惹かれる部分があって。元々環境音楽とか、アンビエントも好きだったんです。そういう自分の今まで出せなかった側面も出せると思うので、機会があれば映画音楽にはいつかチャレンジしてみたいですね。
最近で言えばKendrick Lamarが『ブラックパンサー』(原題:Black Panther)の音楽を手がけて大きな話題となりましたよね。あそこまでいかずとも、もっと音楽業界と映画業界が相互的に盛り上がる感じになったらおもしろいですよね。
ーー今後も、お互いの活動に刺激を受けつつ、同世代としてシーンを盛り上げてくれることを期待しています。
MONJOE:それはもちろん、僕らも考えていることで。やっぱり下の世代の子たちに「カッコいいな。自分も音楽やりたいな」って思ってもらいたいですし。
Kai:いいね。そういうのが一番嬉しいよね。
MONJOE:うん。そのためにも、自分たちが頑張らないといけないし、それをわかりやすい形で提示することも大事だよね。
【リリース情報】

eill 『HUSH』

Release Date:2018.09.12 (Wed.) ※
Label:Spincoaster / lawson E
Cat.No.:HR7S103
Tracklist:
A1. HUSH
B1. HUSH -MONJOE remix- feat. Kick a Show
※HMV record shop渋谷・新宿・吉祥寺の3店舗では9月5日(水)より先行リリース
※7インチ・レコード
【イベント情報】

eill『HUSH』 7インチ・レコード発売記念インストア・ライブ

日時:2018年9月23日(日)19:00〜
会場:新宿ALTA6階イベント・スペース

※当日ゲストにはRemixに参加したKick a ShowとDJにSam is Ohmをゲストに迎えてのライブ

※観覧フリー
※サインご希望の方は当日レコードのジャケットをお持ち下さい。
■ イベント詳細(http://recordshop.hmv.co.jp/47019)
【リリース情報】

eill 『MAKUAKE』

Release Date:2018.10.03 (Wed.)
Cat.No.:XQBZ-1039
Price:¥2,200 (Tax in)
Tracklist:
1. MAKUAKE
2. FUTURE WAVE
3. ONE feat. K.vsh
4. HUSH
5. メタモルフォーゼ パラマジーノ
6. shoujo
7. 初恋
8. special girl
9. HUSH-MONJOE Remix- feat. Kick a Show
==

LUCKY TAPES 『dressing』

Release Date:2018.10.03 (Wed.)
[初回限定盤]CD+DVD VIZL-1424 ¥3,700 + Tax
[通常盤]CD VICL-65043 ¥2,700 + Tax
Tracklist:
01. 22
02. Punch Drunk Love
03. COS feat. BASI
04. Balance
05. Gossip
06. Lonely Lonely feat. Chara
07. Gravity
08. Joy
09. MOOD
10. ワンダーランド

[初回限定盤DVD]

LUCKY TAPES “22” Release One Man Tour 2018.6.23 @東京キネマ倶楽部
01. レイディ・ブルース
02. NUDE
03. Balance
04. Gravity
05. シェリー
06. MOOD ※Music Video
※初回限定盤:CD+DVD、クリアスリーブケース仕様
■ LUCKY TAPES オフィシャル・サイト(http://luckytapes.com/)
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DATS 『Digital Analog Translation System』

Release Date:2018.06.20 (Wed.) ※
Cat.No.:SECL-2296~7
Price:¥3,200 + Tax
Tracklist:
[DISC 1]
01. Memory
02. 404
03. Dice
04. Interlude
05. Cool Wind
06. JAM
07. Alexa
08. TOKYO
09. Pin
10. Heart
 
[DISC 2]
01. Memory (MIRU SHINODA Rework)
02. 404 (Licaxxx Remix)
03. Dice (Dos Dub Remix)
04. Interlude feat. Pecori & SunBalkan(踊Foot Works
05. Cool Wind (Yoshinori Sunahara Remix)
06. JAM (starRo Remix)
07. Alexa (GARDEN CITY MOVEMENT Remix)
08. TOKYO (Kai Takahashi Remix)
09. Pin (WONK Pin-Funk Remix)
10. Heart (Hidefumi Kenmochi Remix)
■ DATS オフィシャル・サイト(http://www.datstheband.com/)

Spincoaster

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