米津玄師、「Lemon」が大台の30週連
続1位到達！惜しまれながら引退した
安室奈美恵の「Finally」が急上昇!!
＜歌ネット週間ランキング＞

米津玄師の「Lemon」がなんと30週連続1位を記録。前人未到の記録であるのはもちろんのこと、この先記録が塗り替えられることはないのではと思うほどの偉業だ。なお、ビルボードジャパンが発表するランキングでも30週連続ベスト10入りを記録するなど、その勢いは留まることを知らない。米津はほか2位に「LOSER」、10位に「灰色と青（＋菅田将暉）」と計3曲がランクイン。いずれも前週と同ランクをキープしており、3曲とも引き続きこの人気は続きそうだ。

そのほか、今週は1〜4位までと9、10位が前週と同じ順位であるのが特徴。あいみょんやback numberなど歌ネットランキングで常に上位となるアーティストが揃っており、盤石の形を崩さない。特にあいみょんの「マリーゴールド」は、7月22日付ランキングで7位にランクインしてから現在まで9週連続でトップ10内をキープ。ここ6週間は3位と4位を行き来しており、こちらもまだまだ人気は続きそうだ。彼女自身、「毎日のように曲作りをして、やっとできたのがこの曲なんです。今の私の精一杯、全力やなって思った」（オフィシャルインタビューより）と語るほど渾身の1作であり、時代を経ても変わらない普遍性を持った曲であるのは間違いない。

5位には男性声優12人によるラップソングプロジェクト・Division All Starsの「ヒプノシスマイク-Division Battle Anthem-」がランクイン。コミカライズが3誌で同時にスタートしているほか、ゲーム化やカレンダー発売も決定するなどうなぎ上りの人気となっている。本作はラウドなビートに＜あ”ぁ！ 誰に向かってモノ言ってやがんだ＞や＜殺るかもしくは殺られるかだ＞など攻撃的なライムが乗り、実にアゲてくれる1曲。声優ならではの凜とした歌声と、言葉数の多い畳み掛けるようなライムのバランスが絶妙だ。

6位には9月16日、惜しまれながら引退した安室奈美恵の「Finally」が急上昇。＜今ここに立つステージで 新しいストーリーが始まる＞や＜心配なんかいらない 挫けそうな時も側にいるから＞など、彼女からのメッセージとも取れる歌詞が実に印象的。＜輝かしい未来へFinally＞と締め括られる本作。彼女のこれから先の人生がより輝かしいものになることを、ファンのひとりとして願うほかない。

7位にはNCT127の日本語版新曲「Touch」が初登場ランクイン。明るく爽やかなメロディラインに寄り添うように＜Stay oh このままでいてよ＞や＜目に映る全てが君だIt’s true＞など、スイートな歌詞が展開される。振り付けもまたかわいらしく、ハードな楽曲が多い彼らの新たな一面が垣間見える1曲だ。

文／木村桂子