「非課税」のCMばかり見るNISA口座っ
て何?

NISAで儲かったらボロ儲け?

NISAとは日本版ISAの愛称だ。といっても全然よくわからないだろう。日本版ISAとは2014年の1月から導入されるもので「少額投資非課税制度」を指す。要は「少額投資非課税口座(ISA口座)」を使って取引するときに、取引にかかる税金と利益にかかる税金が非課税となるような仕組みだ。

そのベースとなっているISAとは、英国のIndividual Savings Accounts口座(個人貯蓄口座)にならったもの。だがいったい日本版のISAとは、どういうシステムなのか。

ポイントは以下の通り。

1,NISAに利用される「ISA口座」はひとり1口座しか作れない。特に投資信託の場合証券会社では扱っている商品が異なるため、ほしい商品のある会社を吟味して入る必要がある。一度証券会社に「ISA口座」を開くと「第二期間」に入る2018年まで他の金融機関で開設できないので注意しよう。

2,2014年から2023年まで、「ISA口座」に預ける新規投資の上場株式等や投資信託が「毎年100万円」の非課税となる。つまり1年に累積して100万円までの投資商品の購入が「ISA口座」内で可能で、それの取引にかかる税金(「値上がり益にかかる税」と「分配金・配当金にかかる税」)の2つが非課税に。※新規投資のみが有効のため、「特定/一般口座」からの移管は不可。また、前年非課税枠の残りの使い回しはできない。

3,投資を始めた年から5年間が非課税期間。「ISA口座」内の商品は5年後の12月までは値上がり益、分配金・配当金は非課税となる。(その後は100万円を上限に新たな非課税枠に引き継ぐか、特定/一般の口座に移すことを選択)

4,年間の非課税枠は最大500万円。1年100万しか非課税枠がないが、5年目の2018年には非課税枠が合計して500万円になる(それ以上にはならない)。

注意点:「ISA口座」では、「特定/一般口座」でできるような損益通算、損失繰越控除はできない。

軽減税率廃止の変わりに出来た優遇制度

なぜこのような非課税枠を作ったのかというのは、2013年12月までは軽減税率があり、株の取引にかかる税金は10%だったのだが、2014年以降は20.315%と大幅に税率が上がる。そのため、国では条件(年100万など)を課すことによってそれを0%に抑える代替優遇税制を承認した。通常取引の税が上がる代わりの措置として導入されるものなのがNISAなのだ。

金融庁としては、貯蓄から投資へ家庭のお金をまわしてもらおうという意図がある。このNISA、一番のメリットとしては、大きく値上がった株の場合、利確した時に相当な節税効果があるということだが、庶民は地道にドル・コスト平均法(常時同じ金額ずつ買い足す技)を使って「投信積立」に利用するのが資産作りへの現実的な線かもしれない。年100万円をいま貯蓄したところで大した金利にはならないし、ちょっと冒険してみるのにどうだろうか? (取引手数料などは別途発生するため、手数料の安い所を利用するのが望ましい)

証券会社によって異なるが口座開設キャンペーンもあるので、口座作るだけで実際には預けなくてもお金がもらえちゃう場合もある。

気になったら「NISA」で検索して、様々な証券会社を比較してみよう。ちなみに仕組みをもっと細かく知りたかったら「剛力彩芽のNISAラクラクWEB」っていうのもあるぞ。

(文・編集部I)写真:suzi44/123RF



おすすめ雑誌:ダイヤモンド ZAi (ザイ) 2014年 02月号 [雑誌] (人気500銘柄激辛診断&楽天ポイント10倍ワザ&NISA入門&桐谷さん優待ゆく年くる年&株入門&四季報に対抗! 株データブック復活)

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