まだクリスマスの場所も? 正月のふ
りをしていても中国語圏はまだ正月じ
ゃない! 

 アジアでは、旧正月をベースとしている国が多い。沖縄より南方のほうにある台湾もその1つだ。台湾では一応現在の暦に合わせて新年に台北101(高層ビル)では花火をあげたりするが、ホテルや飲食店には元旦を過ぎてもほとんどのビルにまだクリスマスツリーが飾られており、正月を示す表示はほぼ皆無だ。そのため、昨年「Happy New Year!」などと書かれたLINEの宣伝のMRT(電車)が現行西洋歴の1月1日に走っていたときも現地では「まだ早いよ!」との声が聞かれた。(MRT内の他の広告では一切、正月ものは見られなかった)

 台湾に限らず、中国本土をはじめとする広域中華圏、朝鮮半島、ベトナム等も旧暦をベースとして暮らしている。またブルネイやモンゴルも「旧暦の1月1日」はお休みだ。必ずしも上記国家の全ての民族がそれに合わせて正月としているわけではないが、特に中華圏全般では1月1日には重きを置いていないため、正月に行くと「意外と通常営業」であることに驚く。

 ちなみに旧暦の元旦は、全ての国で同じというわけではない。これは時差により、旧暦のベースとなる天体運航の観測される時間が異なることが原因だそうだ。ずれによっては非常に決めづらく、そのような問題が生じないよう中国は公式管理をしている。また旧暦といっても全てが同じではなく、ロシアやモンゴルはそれぞれの暦を持っている。

 日本人が正月に各国を旅行するとなにかとシーズン扱いで、航空券から倍近い価格になりがちだが、アジアの外国人側ではあまり現行歴の正月に需要がないので、特に宿などは現地人系の代理店に直で頼むと、安く手配できるのかもしれない。

(文・編集部I)写真:2012 New Year Taipei 101 Firework / Luke,Ma(Flickr CC-BY)※写真は2012年のものです

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