戦隊モノのイラストでわかるジェネレ
ーションギャップ 黄色のデブを描く
のはおっさん

「戦隊イエロー=デブ」はおっさんの証

 スカパー! の案内キャラクターをつとめる「視聴戦隊ミタインジャー」は、スチャダラパー「スチャダラ外伝」のジャケットを手がけるイラストレーター・シャシャミン氏のデザイン(メインビジュアル参照)。黄色がデブに描かれているが、これでわかることはスカパー! の視聴者層がかなり年配であることを意味している。スカパー! の場合は予め顧客層をわかって(デブなイラストを)発注しているのだろうが…。

 テレビや雑誌イラストではなにかとデブに描かれがちな戦隊モノの黄色。これをデブに描くか否かで「おっさんか若者か」がわかると業界では囁かれている。イエローをデブに描く人はほとんど40歳以降といってもいいだろう。

 おっさんたちに『黄色=デブ』のイメージを定着させたのは、1975年~77年に放送された「秘密戦隊ゴレンジャー」におけるキレンジャー。黄色い出で立ち、かつ「カレーマニアで、デブ」。キャラクターの立ち方は半端無く、これが40歳以上の人達には刷り込まれ一般常識のようになっている。この流れを組む黄色でデブキャラといえば「大戦隊ゴーグルファイブ」(1982年~83年)のゴーグルイエロー、「鳥人戦隊ジェットマン」(1991年~92年)のイエローオウルなどがある。

今のイエローはデブじゃない、むしろイ
エローのないヒーローも…

 しかしそれ以降の戦隊モノはイケメン化も進み、ほとんど黄色でも普通の体型が主流となった。また黄色を女性が担当することも多くなった。そのため若者にとっては「黄色をデブに描く」こと自体が概念としてまったく理解できないのだ。

  さらに最近は「 キョウリュウジャー」(2013年ー)のように人数が多くともイエローの設定自体が無い戦隊ヒーローもある。

 黄色が女性…そんな現状を聞いておっさんは「え、その女の人、デブでカレー好きなの?」と聞きかえしてしまう。なんておっさんたちは頭が固いのか…。

 もしあなたがたまたま戦隊モノをイラストで頼まれた場合、黄色をデブに描いてしまったら要注意。そのイラスト、確実に若い人の心はつかめませんよ。

(文・編集部I)※メイン図版はODDJOB INC.HPより部分引用

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