【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#64 歌
手・由紀さおり

作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、バンドマン、振付師、……そして、歌手。きらびやかな日本の歌謡界を支えてきた偉人たちを紹介するとともに、その方々が発したエネルギー溢れる言葉を伝えます。常軌を逸した言動の裏に、時代を牽引したパワーが隠されているのです! このコラムで、皆様の生活に少しでも艶と潤いが生まれることを願います。

いつも私に似合う風が吹くわけではない
。自分に似合う、自分の風が吹くのをど
うやって待つか

『女性自身』(web版/由紀さおり「新しい自分を作る! 70代からの新たな挑戦」/2018.5.14)より

今回の名言は、2018年4月、アジアの子供たちに童謡を聴かせる活動で、ミャンマーから帰国したばかりの由紀さおりのインタビュー記事の抜粋である。「夜明けのスキャット」(1969年)の大ヒット。童謡ブームを巻き起こした由紀の実姉・安田祥子とのユニット。全米iTunesジャズチャート1位を記録した、ピンク・マルティーニとのコラボアルバム『1969』(2011年)。……確かに、由紀は歌手として最上の風をしっかりと掴み、多くの人に喜びを分かち与えてくれている。「何があっても自分の可能性を信じられる」という彼女は、69歳にして三味線に再チャレンジしているのだとか。チャレンジし続けることが、自分に似合う風を掴む術なのだと気付かせてくれる。

由紀さおり(ゆきさおり)
1948年11月13日生まれ、群馬県桐生市出身。少女時代から、実姉の安田祥子と共に、本名である安田章子の名義で童謡歌手として音楽活動をはじめる。1965年、「ヒッチハイク娘」(キングレコード)でレコードデビュー。以後、低迷期を経て、1969年に再デビューを果たした「夜明けのスキャット」(東芝音楽工業)が約150万枚の大ヒットとなる。1970年の「手紙」で『第12回日本レコード大賞』歌唱賞受賞。1973年の「恋文」で『第16回日本レコード大賞』最優秀歌唱賞受賞。歌手以外にも『8時だヨ! 全員集合』(1969年〜1985年/TBS)や『コメディーお江戸でござる』(1995年〜2004年/NHK)など、コメディエンヌとして活動しお茶の間の人気者となる。映画『家族ゲーム』(1983年)で日本アカデミー賞助演女優賞受賞。NHK連続テレビ小説『チョッちゃん』(1987年)で主人公の母親役を演じ高い評価を得る。現在も、歌手だけでなく、女優、司会、ナレーターなど、幅広いジャンルで活躍する。2012年、紫綬褒章を受賞。

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