水森かおり、ファンとの距離の近さが
魅力の恒例カラオケパーティー

“ご当地ソングの女王”水森かおりが、9月3日(月)東京・日本橋のライブレストラン「HIT STUDIO TOKYO」にてDAM★ともカラオケパーティーを行い、最新シングル「水に咲く花・支笏湖へ」を披露したほか、じゃんけん大会やファン参加のカラオケを行う等、大いに盛り上がった。

このイベントは、カラオケDAMで「水に咲く花・支笏湖へ」を歌って選ばれた人が招待されて行われたもの。今回、1,000人を超える応募があったとのことで、当選した幸運な40組80名が会場に集まった。
13時になると、水森かおりの全国ツアーの専属司会を務めている西寄ひがしがステージに上がる。軽妙なトークでお客さんを温めると、全員による「かおりちゃ~ん!」コールに呼びこまれ、水森かおりがステージに登場した。このイベントの毎回の楽しみの一つは水森の着る衣装となっているが、今年は目にも鮮やかな黄色いドレス姿だ。ひまわりのように明るい水森にピッタリのイメージといえよう。まずは、2017年に15年連続紅白歌合戦に出場した際に歌った「早鞆ノ瀬戸」を披露。見事な歌声に吸い寄せられるように聴き入る観客たち。皆、うっとりとした表情で目の前の水森を見つめている。これだけの至近距離で歌を聴けることはめったにない体験だ。
「ありがとうございます!お集まりいただき、嬉しいです!今日は会場がムーディーな雰囲気なので、ドレスくらいは鮮やかに。“ゲッツ!”っていう感じで(笑)」と、ダンディ坂野の黄色いスーツを引き合いに出して笑わせる。今日初めて水森の生歌を聴いたという人もいたようで、客席からは「綺麗!」「かわいい!」「聴いたらもっと歌いたくなる」と、興奮した声が上がっていた。

「みなさん、どちらからいらっしゃいましたか?」との問いかけには、山形県や香川県、山口県など、遠方の県からという声が上がった。そんなお客さんたちを前に続いて歌われたのは、宮城県のご当地ソング「松島紀行」と北海道のご当地ソング「釧路湿原」。釧路の幣舞橋には「釧路湿原」の歌碑があるそうで、歌碑には水森の写真が貼ってあり、スイッチを押すと「結構なボリュームで」歌が再生されるのだとか。身振りを交えて情感豊かに歌う水森。曲の途中、一瞬歌詞が飛んでしまうハプニングもあったものの、珍しいシーンでファンにとってはむしろ貴重な瞬間だったかもしれない。「思い出した!失礼しました(笑)」と笑う水森にお客さんも笑いつつ拍手。こうした空気もこのイベントならではの和やかさがある。
最新シングル曲「水に咲く花・支笏湖へ」が、記念すべきご当地ソング100曲目であることが明かされると、客席から大きな拍手。まだ歌われていない都道府県は、千葉県、徳島県、宮崎県、福岡県の4県。最初は「47都道府県を全国制覇したいです」と冗談半分で言っていたものの、次第にそれが現実味を帯びてきたという。「その中でもこの曲との出会いが、水森かおりの歌手人生を大きく変えてくれたと思います」と、2003年に紅白初出場の舞台で歌った曲「鳥取砂丘」のタイトルが告げられると、大きな拍手が送られ、水森も一層力の入った歌唱となっていた。距離の近さもあり「歌ってるときは、みなさんが審査員みたいに見えて緊張する(笑)」という水森だが、もちろんその歌唱力、表現力は迫力満点だ。
ここで恒例の「じゃんけん大会」を実施。数々の賞品プレゼントの後、じゃんけんで勝った3名が水森の横でカラオケを歌えることに。会場がドッと盛り上がる中、女性2名、男性1名がステージに。みなさん「水に咲く花・支笏湖へ」をカラオケで歌う大ファンばかり。それぞれのキーに合わせて1コーラスずつ歌を披露した。どの方も、曲を聴き込み、何度も歌っていることがわかる歌いっぷりで、歌い終わると「今までで一番上手く歌えました」「かおりちゃんと一緒に歌えますように、って神棚にお願いしてきました」と、感激した様子で感想を述べていた。歌う方1人1人に寄り添って聴いていた水森は「素晴らしい歌声!」と絶賛。さらに「これで終わっちゃうのは、もったいないんじゃない?」という水森の提案で、アンコールとして再びお客さんとじゃんけん大会を開きカラオケをすることに。今回も男性1名、女性2名が参加。緊張した様子もありつつ、思い入れたっぷりに歌声を披露していた。どの方も、水森の歌を愛していることがよくわかる見事な歌唱で、見守っていたお客さんからも大きな拍手が贈られた。
24年目のデビュー記念日に行われる毎年恒例の中野サンプラザでのコンサートについての話になると、今回はドレスも全部新調するとのこと。また、2017年の紅白出場時のハーネスを付けて空中で歌う演出も再現される模様。さらに9月19日に発売されるオリジナルニューアルバム『歌謡紀行17~水に咲く花・支笏湖へ~』に話題が及ぶと、カバー曲も収録されているとのことで、八代亜紀瀬川瑛子の曲を一節披露する場面もあった。
そして最後は、「16年連続紅白歌合戦出場を目指す勝負曲」として、「水に咲く花・支笏湖へ」を歌唱。この日一番の気合いの入った真剣な表情での熱唱に、聴いているこちらもグッと力が入るように惹きつけられた。最後はリズムに乗せてビシっとポーズを決めて「ありがとうございます!」とニッコリ。イベントのエンディングは、ステージ上からお客さんとともに記念撮影を行った。
「今日は本当にありがとうございました。カラオケパーティーは3回目ですけど、改めて歌に対する情熱を持ったお客さんがお集まりくださったと思いました。もうすぐデビュー24年目に入りますけど、私は、この24年間というのはカラオケファンのみなさんに支えていただいて、成長させていただけた24年間だと思っています。これからもカラオケファンのみなさんと共に歌の幅を広げて成長していけるように頑張りたいと思うので、いろんな水森かおりの歌を愛して歌ってくれたら嬉しいです。またどこかでお会いしましょう!終わりー!」と、満面の笑みで客席に手を振り、万雷の拍手の中でイベントを締めくくった。
●水森かおり インタビュー

――お疲れさまでした!3年連続のDAM★ともカラオケパーティーとなりますが、「毎回緊張する」という言葉もありました。今回はいかがでしたか?

水森かおり(以下、水森):他のイベントやキャンペーンに比べると、お客さまの“歌への本気度”が全員すごいので、やっぱり今年も緊張しましたね。

――ステージで歌われたお客さんは本当にお上手で、歌い込んでいらっしゃることがよくわかりました。

水森:そうですね。やっぱり嬉しいですよね。週1回カラオケに通って歌っているとか、1日何回も歌っているとか言ってくださって、「あ、こうやって歌ってくださっているんだな」って思いました。私の歌を「歌ってるよ」っていうお声はいただくんですけど、実際にどんな風に歌っていらっしゃるんだろうっていうのを、今日みたいに聴かせていただけるのが、このイベントの楽しみな部分ですので。すごくジーンときて、みなさんの愛を感じました。

――今日も披露された、最新シングル「水に咲く花・支笏湖へ」は、どんな思いで歌っていらっしゃいますか。

水森:イントロやエンディングが今までと違ったアレンジで、新しい水森かおりの歌の世界をいただけたとて思っています。歌っていても新鮮ですし、せつない女性の歌なんですけど、その世界を歌うのが毎回楽しいです。
――曲の最後で“ビシッ”とポーズを決めるのがすごく新鮮でカッコよかったです。

水森:本当ですか?ありがとうございます。久しぶりにエンディングの振り付けがある感じの曲になりました。

――「水に咲く花・支笏湖へ」は、3/20に発売されたタイプAとタイプBに加えて、7/25にタイプC、D、Eとしてカップリングを変えて発売されましたね。タイプEには、「ふるさと日本の昔話」オープニングテーマの「僕たちの世界」も収録されています。いつもの演歌とは違った可愛らしい曲ですね。

水森:この歌は、歌のお姉さんみたいな気持ちで歌っています。ここまで色んなパターンで出すのは、今回が初めてです。そういう意味ではありがたいですけど、お買い上げいただくお客さまも、毎回握手会に来てくれたりして、「この方のお家には私のCDが何枚あるんだろう?」って(笑)。

――そのあたり、アイドルっぽさもありますよね。

水森:なんか、そうですよね(笑)。そうやってみなさんに支えていただいてここまできたので。後は年末に向けてラストスパートという気持ちでいます。

――16年連続紅白歌合戦出場に向けてのラストスパートですね。9月19日には、ニューアルバム『歌謡紀行17~水に咲く花・支笏湖へ~』が発売されますが、どんな作品になっていますか。

水森:今回は、オリジナル曲にアイドルっぽい曲があって、すごく幅が広がったなって思える1枚になりました。幅広い世代の方に聴いてもらいたいですね。

――9月25日には中野サンプラザで、恒例の「メモリアルコンサート~歌謡紀行~」が行われます。大掛かりな演出も期待して良さそうですか?

水森:そうですね、迫力があると思います。特に(2017年出演時の)紅白の衣装は。

――空中で歌うというのは、やはり水森さんでも相当難しいものなんでしょうか。

水森:そうですね、普段はすごく足を踏ん張って歌ってるので難しかったですね。初めての体験でした。

――今年でデビュー24年目となりますが、改めてこれから目指していきたいものはありますか?

水森:今日のお客さまもそうですけど、小学生くらいの子供さんもいらっしゃって、お客さまの年齢の幅がすごく広いなと思っています。最近、同年代の方とかちょっと下の世代の方で、「あんまり演歌は聴かないけど、水森さんの歌は好きです」って言ってくださる方が多くて。それはとても心強くて嬉しいなって思っています。これからも幅広い世代のみなさんに応援していただけるような作品に出会いたいですし、そういう歌手にもなっていきたいと思います。

取材・文●岡本貴之

リリース情報

『歌謡紀行17~水に咲く花・支笏湖へ~』
2018年09月19日発売
[初回限定盤]
CD+DVD / TKCA-74680 / \3,241+税
[通常盤]
CD / TKCA-74680 / \2,870+税
[CD、MT共通]
・水に咲く花・支笏湖へ
・鳥取砂丘
・越後水原
・ひとり薩摩路
・輪島朝市
・伊勢めぐり
全14曲収録予定
[DVD初回限定盤のみ]
1. 水に咲く花・支笏湖へ ミュージックビデオ
2. 水に咲く花・支笏湖へ 字幕入りカラオケ映像
※収録内容は変更になる場合がございます。

「水に咲く花・支笏湖へ」
発売中
【タイプC】
CD / TKCA-91103
\1,204+税
1. 水に咲く花・支笏湖へ
2. 水に咲く花・支笏湖へ (オリジナルカラオケ)
3. 水に咲く花・支笏湖へ (半音下げカラオケ)
4. 水に咲く花・支笏湖へ (半音下げカラオケガイドメロ入り)
5. 蜃気楼
6. 蜃気楼 (オリジナルカラオケ)
7. 蜃気楼 (半音下げカラオケ)
8. 蜃気楼 (半音下げカラオケガイドメロ入り)
【タイプD】
CD / TKCA-91104
\1,204+税
1. 水に咲く花・支笏湖へ
2. 水に咲く花・支笏湖へ (オリジナルカラオケ)
3. 水に咲く花・支笏湖へ (半音下げカラオケ)
4. 水に咲く花・支笏湖へ (半音下げカラオケガイドメロ入り)
5. 京都雪みれん
6. 京都雪みれん (オリジナルカラオケ)
7. 京都雪みれん (半音下げカラオケ)
8. 京都雪みれん (半音下げカラオケガイドメロ入り)
【タイプE】
CD / TKCA-91105
\1,204+税1. 水に咲く花・支笏湖へ
2. 水に咲く花・支笏湖へ (オリジナルカラオケ)
3. 水に咲く花・支笏湖へ (半音下げカラオケ)
4. 水に咲く花・支笏湖へ (半音下げカラオケガイドメロ入り)
5. 僕たちの世界
6. 僕たちの世界 (オリジナルカラオケ)
7. 僕たちの世界 (半音下げカラオケ)
8. 僕たちの世界 (半音下げカラオケガイドメロ入り)

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