株式会社キューブ代表 北牧裕幸氏

株式会社キューブ代表 北牧裕幸氏

NGT48、BIGMAMAら出演
『長岡 米百俵フェス』の魅力を、
総合プロデューサー・
北牧裕幸氏が語る

10月6日&7日に新潟県長岡市で開催される『長岡 米百俵フェス ~花火と食と音楽と~ 2018』。長岡名物の花火、新潟のグルメ、トップアーティストたちのライヴが楽しめるこのフェスの成り立ち、見どころについて全3回に及ぶインタビューにて紹介。まずはこのフェスの総合プロデューサーで株式会社キューブ代表の北牧裕幸氏に話を聞いた。

長岡の魅力を伝えられる
フェスを作りたい

――10月6日と7日に新潟県長岡市で『長岡 米百俵フェス ~花火と食と音楽と~ 2018』が開催されます。まずはフェス開催に至った経緯を教えていただけますか?

「長岡市は私の出身地でもあるのですが、2~3年前に長岡市のほうから“長岡開府400年を記念して音楽フェスをやりたい”という話があったんです。音楽フェスはいまや日本中にありますし、最初はなかなか難しいのではないかと思っていたのですが、市のみなさんの熱意に押されるかたちで、『長岡 米百俵フェス』を立ち上げることになりました。やるからには“勝てるフェス”にしたいなと」

――長岡という場所でやる意味も必要ですよね。

「はい。今回フェスを立ち上げるにあたって、まず“長岡という土地の良さをしっかり味わってもらいたい”と考えたので。長岡市という土地は、交通の便がすごくいいんです。東京から新幹線で最速87分ですし、関越自動車道、北陸自動車道、磐越自動車道の3路線が使える。会場の東山ファミリーランドもJR長岡駅から車で約10分の好立地ですし、このアクセスの良さは大きなメリットですよね。また、長岡は8月の花火大会が有名で、毎年100万人以上を集めています。この長岡花火を『長岡 米百俵フェス』でも堪能してほしいと思い、誘致させていただきました。先日、会場で試射を行なったのですが、花火を打ち上げる場所と客席の距離が近く、“ドーン!”という音もすごい迫力でしたね。花火も間近で観られるので、みなさんに喜んでいただけると思います。そして10月は米どころ・新潟の新米が楽しめる時期。地元の食も味わってほしくて、名店、老舗店にお願いして、出店していただくことになりました。長岡の16の酒蔵が一堂に介し、試飲や購入ができるのも魅力だと思います」

取材:森 朋之
10月6日&7日に新潟県長岡市で開催される『長岡 米百俵フェス ~花火と食と音楽と~ 2018』。長岡名物の花火、新潟のグルメ、トップアーティストたちのライヴが楽しめるこのフェスの成り立ち、見どころについて全3回に及ぶインタビューにて紹介。まずはこのフェスの総合プロデューサーで株式会社キューブ代表の北牧裕幸氏に話を聞いた。

■長岡の魅力を伝えられるフェスを作りたい

――10月6日と7日に新潟県長岡市で『長岡 米百俵フェス ~花火と食と音楽と~ 2018』が開催されます。まずはフェス開催に至った経緯を教えていただけますか?

「長岡市は私の出身地でもあるのですが、2~3年前に長岡市のほうから“長岡開府400年を記念して音楽フェスをやりたい”という話があったんです。音楽フェスはいまや日本中にありますし、最初はなかなか難しいのではないかと思っていたのですが、市のみなさんの熱意に押されるかたちで、『長岡 米百俵フェス』を立ち上げることになりました。やるからには“勝てるフェス”にしたいなと」

――長岡という場所でやる意味も必要ですよね。

「はい。今回フェスを立ち上げるにあたって、まず“長岡という土地の良さをしっかり味わってもらいたい”と考えたので。長岡市という土地は、交通の便がすごくいいんです。東京から新幹線で最速87分ですし、関越自動車道、北陸自動車道、磐越自動車道の3路線が使える。会場の東山ファミリーランドもJR長岡駅から車で約10分の好立地ですし、このアクセスの良さは大きなメリットですよね。また、長岡は8月の花火大会が有名で、毎年100万人以上を集めています。この長岡花火を『長岡 米百俵フェス』でも堪能してほしいと思い、誘致させていただきました。先日、会場で試射を行なったのですが、花火を打ち上げる場所と客席の距離が近く、“ドーン!”という音もすごい迫力でしたね。花火も間近で観られるので、みなさんに喜んでいただけると思います。そして10月は米どころ・新潟の新米が楽しめる時期。地元の食も味わってほしくて、名店、老舗店にお願いして、出店していただくことになりました。長岡の16の酒蔵が一堂に介し、試飲や購入ができるのも魅力だと思います」

――花火、食、日本酒。長岡の魅力が集まったフェスになるというわけですね。

「そうですね。もうひとつの柱は、“ファミリーで楽しめるフェス”であるということ。音楽フェスの多くは若者に特化したラインナップになっていますが、『長岡 米百俵フェス』は2世代、3世代で楽しめるフェスにしたくて。出演者も岸谷香さん、渡辺美里さんといった80年代から活躍しているレジェンド、GLIM SPANKY、Shiggy Jr.などの若いバンドから歌のお兄さんこと横山だいすけさんまで、幅広いアーティストが顔を揃えています。『NHK紅白歌合戦』や日本武道館を経験している知名度の高いアーティストも数多く出演してくれるので、岸谷香さんは「M」、サンプラザ中野くん&パッパラー河合は「Runner」という代表曲やヒット曲も聴くことができます。ファミリーで来ていたくことを想定した場合、多くの方が耳にしたことがある曲が聴けることはとても大事だと思うので」

――音楽プロデューサーの本間昭光さん、島田昌典さんを中心としたハウスバンドの演奏も楽しみです。

「このフェスでしか観られないステージ、聴けない音楽をぜひ実現させたいと思い、アーティスト同士のコラボレーション、カバー企画なども用意しているんですよ。そのためには音楽監督を立てて、ステージ全体をしっかりコントロールしてもらわなくてはいけない。そこで本間さん、島田さんという日本を代表するプロデューサーに参加していただいたというわけです。サンプラザ中野くん&パッパラー河合×にゃんぞぬデシ、東京パフォーマンスドール×加藤諒などのコラボレーションもあるので、ぜひ楽しみにしていてほしいですね」

■長岡に受け継がれる“米百俵の精神”とは?

――新潟発のアイドルグループNGT48、長岡市出身のシンガーソングライター・琴音さんなど、地元に縁があるアーティストも出演。さらに長岡市民割引チケットも販売されていますが、まずは地元のみなさんに来てほしいという気持ちもあるのでしょうか?

「そうですね。市内、県内、県外のバランスが取れていることが一番いいと思うのですが、まずは市民のみなさんに応援してもらいたいので。長岡市の方々にはぜひ、おもてなしの精神でこのフェスを迎え入れてほしいと思っているんです。フェス当日には長岡駅前をTシャツで飾る企画などもあるのですが、そうやって“自分たちのフェス、自分たちの祭り”という意識を持っていただかないと、長続きしないと思うんですよね。『長岡 米百俵フェス』は発足当初から、5年、10年と続くフェスにしようと話していて、そのために長岡市とも協力体制を整えています。やり続けないと定着しないし、将来的には8月の長岡祭りと『長岡 米百俵フェス』を長岡の2大イベントにしたいと思っています」

――オープニングアクトをつとめるアーティストを選ぶ『COME100 オーディション』も、“地元初のアーティストを発掘する”という意図なのでしょうか?

「オーディションは、長岡に伝わる故事“米百俵の精神”とも関わっているんです。長岡は戊辰戦争の戦場になったのですが、復興のためにと支藩(三根山藩)から送られてきた米百俵を藩士に分配せず、将来を担う人材を育てる学校設立の資金に充てた。その逸話を山本有三が戯曲「米百俵」で描き、最近では小泉純一郎さんが施政方針演説で“米百俵の精神”として紹介したことでも知られています。今回のフェスでも、子供たちの未来、音楽の未来に役立つことをやりたいと思い、オーディションを行うことになりました。これも継続して、このフェスでチャンスを掴んだアーティストを送り出していきたいなと。その時に建立された学校は今も存在しているのですが、その学校の生徒のみなさんにも協力してもらいたくて。いきものがかりの山下穂尊がこのフェスのために書き下ろした「輝き」をレコーディングして、楽曲をフェスの最後を飾る花火の打ち上げのときに音楽花火としても聴いていただこうと思っています」

――なるほど。北牧さんは音楽プロダクションの代表として、いきものがかり、wacciなどを手掛けてきたわけですが、以前からフェスを主催する構想はあったのですか?

「そういうわけではないのですが、2016年に『いとうせいこうフェス』を開催したことがひとつのきっかけになっているかもしれないですね。東京体育館で2日間に渡って開催し、素晴らしいアーティストの方々に出演していただき、お客さんにもたくさん集まっていだいて。『長岡 米百俵フェス』は長岡の開府400年がきっかけでしたが、こういう大掛かりなイベントは僕らも楽しいですからね。お祭りを作るのが好きだから、この仕事をやらせていただいてるところもあるので(笑)」

――『長岡 米百俵フェス』は“お祭り”という呼び方が似合うと思います。音楽はもちろん、その土地に根差した文化、食などがここまでしっかり取り入れられているフェスは、稀ですよね。

「そうですね。よく“もの”から“こと”へと言われますが、音楽業界の重点がライヴに移る中でどういうイベントを提供できるかはいつも考えていて。これまでの音楽フェスは友達同士やカップルで行く人が多かった思いますが、今後はファミリー層にどうアピールするかが重要になってくるのではないでしょうか。家族みんなでフェスを楽しむことでたくさんの思い出を作り、絆を強めることにもつながると思います。キャンプ場もあるので、ぜひ利用してほしいですね。アウトドア好きの山下穂尊のアイデアも取り入れながら、初心者でも楽しめるように準備しているので」

――最後に、『長岡 米百俵フェス』に足を運ぼうと思っている方にメッセージをいただけますか?

「音楽、花火、食を味わっていただいて、長岡の魅力を知ってほしいなと思いますね。関東圏であれば日帰りもできますし、フェスが終わった後には市内に戻って食事などもできるので、地元のみなさんと交流してもらえると嬉しいです。そして、“毎年このフェスに来たい”と思ってもらえるようなフェスにしていきたいと思っています」

取材:森 朋之


【ライブ情報】

『長岡 米百俵フェス ~花火と食と音楽と~ 2018』
日時:10月06日(土)、10月07日(日)
会場:新潟県長岡市・東山ファミリーランド

<出演>
■10月6日(土)公演 ※50音順・敬称略
NGT48、神田莉緒香、岸谷香、GLIM SPANKY、琴音、サンプラザ中野くん&パッパラー河合、にゃんぞぬデシ、BEGIN、BIGMAMA、藤木直人、FLOW、wacci
MC:楠雄二朗 / U.K. 、長井短

■10月7日(日)公演 ※50音順・敬称略
いとうせいこう is the poet、Creepy Nuts、Shiggy Jr.、JUNNA、東京パフォーマンスドール、ねごと、ひなた、平原綾香、杏子/スキマスイッチ/松室政哉 from 福耳、安田レイ、横山だいすけ、渡辺美里
MC:楠雄二朗 / U.K. 、加藤諒

米フェススペシャル・ナビゲーター:山下穂尊(いきものがかり)
米フェスサポーター(ロゴデザイン):森本千絵(アートディレクター)

<HOUSE BAND MEMBER>
本間昭光 音楽監督(Key)
島田昌典 音楽監督(Key)

松永俊弥(Dr)
安達貴史(Ba)
林部直樹(Gu)
中村タイチ(Gu)
坂井”Lambsy”秀彰(Per)
足立賢明(Manipulator)

※チケット一般発売:9月9日(日)~

■『長岡 米百俵フェス ~花火と食と音楽と~ 2018』公式HP
http://comefes.net/

『長岡 米百俵フェス
~花火と食と音楽と~ 2018』

日時:10月06日(土)、10月07日(日)
会場:新潟県長岡市・東山ファミリーランド

<出演>
■10月6日(土)公演 ※50音順・敬称略
NGT48、神田莉緒香、岸谷香、GLIM SPANKY、琴音、サンプラザ中野くん&パッパラー河合、にゃんぞぬデシ、BEGIN、BIGMAMA、藤木直人、FLOW、wacci
MC:楠雄二朗 / U.K. 、長井短

■10月7日(日)公演 ※50音順・敬称略
いとうせいこう is the poet、Creepy Nuts、Shiggy Jr.、JUNNA、東京パフォーマンスドール、ねごと、ひなた、平原綾香、杏子/スキマスイッチ/松室政哉 from 福耳、安田レイ、横山だいすけ、渡辺美里
MC:楠雄二朗 / U.K. 、加藤諒

米フェススペシャル・ナビゲーター:山下穂尊(いきものがかり)
米フェスサポーター(ロゴデザイン):森本千絵(アートディレクター)

<HOUSE BAND MEMBER>
本間昭光 音楽監督(Key)
島田昌典 音楽監督(Key)

松永俊弥(Dr)
安達貴史(Ba)
林部直樹(Gu)
中村タイチ(Gu)
坂井”Lambsy”秀彰(Per)
足立賢明(Manipulator)

※チケット一般発売:9月9日(日)~

OKMusic編集部

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