【THE BACK HORN・RUSH BALL 2018 ク
イックレポ】14年ぶりにカムバック!
 魂の歌声を響かせたTHE BACK HORN

RUSH BALL 2018 THE BACK HORN
『RUSH BALL』と同じく今年20周年の節目を迎えたTHE BACK HORNが、2004年の出演から14年ぶりにRUSH BALLにカムバック! 荘厳なSEの中、勢いよくメンバーが姿を現し、戻ってきたぞといわんばかりにアピールした岡峰光舟 (Ba)のTシャツのバックプリントには大きく「THE BACK HORN」の文字が。夏の終わりの曇り空というこの日になんだかハマる「声」からライブが始まると、会場全体がバンドの生み出す音のうねりにダイレクトに呼応していく。拳を上げ何かを掴みとるかのように、エモーショナルな歌を全身で届ける山田将司 (Vo)。ハンドクラップの中、「シンフォニア」の歌詞には「帰る場所ならRUSH BALLにあるから」と織り込まれ、幕開け感のあるナンバーが胸が熱くなった。
THE BACK HORN
THE BACK HORN

「『RUSH BALL』 20周年のお祝いにかけつけることができました! 我々も20周年で。今日は他にも20周年の同期のバンドがたくさん出演しています」と松田晋二 (Dr)が、本日出演のACIDMANストレイテナーthe band apartらの名前をあげる。『RUSH BALL』とともに歴史を刻んできた同世代のバンドが、最終日の同じステージに集結しているのはなんとも感慨深い。
THE BACK HORN
そして「生きていくための音楽を短い間ですが感じていってください!」と3月にリリースした新作ミニアルバム『情景泥棒』から披露された「情景泥棒」では、岡峰光舟&菅波栄純 (Gt)も激しいアクションで全身で表現。そのサウンドには、結成以来止まることなく第一線を走り続けている彼らの生命力が凝縮されているよう。同じく新曲の「Running Away」は、民族音楽的なマリンバの音色が印象的で、ダンサブルな4つ打ちのリズムに山田の歌がのると溢れる情感が浮き彫りに。
THE BACK HORN
THE BACK HORN

そして「『RUSH BALL』も20年、バックホーンも20年」これからもどちらもよろしくね」とかき鳴らされたギターのイントロで大歓声があがったのは代表曲「コバルトブルー」。この曲のサビの突き抜け感は最高のひとこと! ステージの端まで走り、「刃」では、観客にマイクを向け一体感を生み出した。「力強く生きていく」ことをライブ空間で体現してきた彼らの音楽が『RUSH BALL』の歴史とともに、若い世代にも届き、受け継がれていくのを感じた時間だった。

文=岡田あさみ 撮影=田浦ボン
THE BACK HORN
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