【ライヴレポート】
『EBiDAN THE LIVE 2018
~Summer Party~』
2018年8月28日
at 東京国際フォーラム ホールA
初日のオープニングアクトとして登場したBATTLE BOYSは臆することなく堂々とステージをやり切り、“こんな大きなステージでやれるのは、みなさんのお陰です”と喜びを口にした。8年目となる『エビライ』はサーキットレースをテーマにしており、タイヤを模したステージセットや各グループのロゴを掲げたフラッグが会場を彩る中、レースさながらに華麗なスタートを切ったのは昨年に続いて2度目の出演となるEBiSSH。自己紹介曲「Let's EBiSSH!」で客席に駆け出してひとしきり盛り上げ、MAGiC BOYZのメンバー3人による新ユニットHONG¥O.JPにつなぐ。オーディエンスの携帯電話のライトで照らされながら、ラップとDJというスタイルでこの日が初パフォーマンスとは思えないほどの一体感を生み出し、続くさとり少年団はジャンプの連続にタオルを振り回すなど、元気いっぱいのステージを展開。また、AAAのカバー「恋音と雨空」で一気に惹き付けたフォークデュオのさくらしめじのステージでは、ラップパートで清水大樹(PrizmaX)が登場するというこの日ならではのサプライズも。
そして、EBiSSHとさとり少年団の合同ユニットONE N’ ONLYは赤い照明に包まれる中、息ぴったりのクールなパフォーマンスでオーディエンスを虜にし、その熱を引き継ぐように歓声に包まれながら登場したSUPER★DRAGONはアクロバットやフォーメーションで魅せる迫力満点のステージを繰り広げた。そんな頼もしい後輩たちからのバトンを受け取った超特急は浴衣姿で登場し、“最高の1日にしようぜ!”と新曲「Jesus」で口火を切ると「浮つきWAVES」でタオルを振り回し客席に乗り込み、会場中を熱狂の渦に巻き込んだ。
ここで『エビライ』では外せないシャッフルユニットのコーナーに。さくらしめじ改め“ぶなしめじ”では田中雅功役をユースケ(超特急)、高田彪我役を矢部昌暉(DISH//)が務め、「ひだりむね」をいろんな意味で初々しさたっぷりなハーモニーで届けた。超特急の「My Buddy」を本家顔負けの変顔や全力パフォーマンスで披露した“通勤快速”は、カイ役を毅(SUPER★DRAGON)、リョウガ役を楽(SUPER★DRAGON)、タクヤ役をなんと実の弟・NAOYA(EBiSSH)、ユーキ役を雅功(さくらしめじ)、ユースケ役を颯(SUPER★DRAGON)といった個性豊かなメンバーを布陣に、ヴォーカルのタカシ役を務める吉田仁人(M!LK)がリードをとりオーディエンスをヒートアップさせた。
再び各グループのステージに戻ると、森崎ウィンのパワフルなヴォーカルを軸に、各メンバーのパフォーマンスでも“本格派”と言われる所以を魅せ付けたPrizmaX。ここまでつないできたライヴの盛り上がりを“楽屋が揺れてます、みなさんの力で”(大樹)と驚きつつも手を緩める気配はないのが彼ららしい。そして、M!LKのオープニング映像で山中柔太朗、曽野舜太、琉弥の3人がM!LKに加入することがサプライズ発表されると、新メンバーを含む7人が登場し、驚きに包まれたまま新曲「Over The Storm」へ。《新しい時代が来た》とスタートの熱い決意を歌い、定番曲「テルネロファイター」では新体制になったことで一層インパクトが増したM!LKを印象付けた。
ドラマ主題歌として話題を呼んだ「僕たちがやりました」から幕を開けたDISH//は、北村匠海の力強い歌に生バンドならではのバイタリティーあふれたパフォーマンスで駆け抜けていく。オーディエンスも汗ばむほど白熱のステージを終えて“EBiDAN最高!”と、2時間以上にわたってノンストップで紡いだ26曲のラストを締め括った。
最後にこの日出演した9グループのメンバー42名が集結。新体制となり“上を目指していきます”(佐野勇斗/M!LK)という言葉とともに全員で深々とお辞儀をしたM!LK、“平成最後の『エビライ』、楽しかった~!”(ユースケ/超特急)などと各グループ思い思いにひと言ずつ挨拶したあと、DISH//をバックバンドに従え、全員でお馴染みの「SUMMER PARTY」を披露。ステージ上から客席まで全てが笑顔にあふれる中、大団円を迎えた。
撮影:米山三郎、笹森健一、小坂茂雄/取材:高良美咲
関連ニュース