【RUSH BALL 2018 クイックレポ】『
RUSH BALL』初登場のCrossfaith、轟
音響かせ強烈なインパクトを放つ!

RUSH BALL 2018 Crossfaith
『RUSH BALL』20周年にして、念願の初出演を果たしたCrossfaithがド頭から『RUSH BALL』ファンに熾烈なインパクトを与えた。国内だけでなく、海外でもその名を広めてきた彼らだが、実は地元·大阪出身。凱旋公演とも言える記念すべきステージを目撃しようと、メインの会場には早くからたくさんの観客が集結。緊張感を煽るカウントダウンのSEが鳴り響くなか、Koie(Vo)の「激しいのは好きか!」の言葉から、1曲目「Deus EXMachina」へ。8月1日に3年ぶりにリリースしたアルバム『EX-MACHINA』に収録されていたこの曲。初っ端から出音はこれでもかとデカく、Tatsu(Dr)のビートが大きな破壊力で観客へとぶつかっていく。油断禁物だと、聴く側にも覚悟を持たせるようなダイナミックさだ。開始5分と経たず、オーディエンスらはサークルやモッシュ、ヘドバンと全身でバンドの音に応える。
Crossfaith

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「オマエら!思いっきりかかってこい!!」の煽りから「CATASTROPHE」「MONOLITH」へと流れる。楽曲の展開はまるで怪獣映画でも観ているようで、そのうちラスボスが出てくるんじゃないだろうかと思わせるほど、重厚で極悪なサウンドが怒涛のごとく鳴り響く。いや、もはや怒涛という言葉も軽く感じてしまうほどだ。彼らのサウンドはメタルコアと括られることが多いが、その内はハードコアだし、デスメタルだし、インダストリアルもヘヴィメタルもだし、スクリーモやラウドもエレクトロも含んでいる。多ジャンルを絶妙に組み合わせ、エモーショナルでアグレッシブなサウンドを生み出していく。そしてKoieの迫力ある高音域、Teru(Vo/Pro)もスクリームにデスボと声を重ね、より圧のある楽曲へと昇華させる。Kazuki(Gt)の鋭利なギターサウンド、Hiro(Ba)の華やかさを兼ね備えたリズムやTatsuの足元から揺らすビート、全てが快感へと変わっていく。
Crossfaith
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「Wildfire」「XENO」と進み、これでもかと会場をごっちゃごちゃにかき混ぜ、ラスト「The Perfect Nightmare」へ。会場はよりカオスさを増し、最後の一音まで楽しもうと存分に暴れまくるメンバーたち。オーディエンスも彼らの音から逃れられるわけもなく、たっぷりと音を浴び、全身全霊で音を楽しみ全8曲のステージが幕を閉じた。
本人たちも「なんで今まで呼ばれなかったんだろう」と話していたように、来年の『RUSH BALL』にも期待したい。

文=黒田奈保子 撮影=田浦ボン
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