DEPAPEKO(デパペコ)とは?インスト
ギターの頂点コラボ

DEPAPEKO(デパペコ)とは?インストギ
ターの頂点コラボ

日本を代表するインストゥルメンタルギターユニットDEPAPEPE(デパペペ)と、世界的ギタリストの押尾コータローによるユニットDEPAPEKO(デパペコ)が、カバーアルバム『PICK POP!』をリリースする。テクノ、ゴスペル、エレクトロなど各年代の多ジャンルな名曲をアコースティックギターのみでカバーしたインストアルバムだが、ギターしか使っていないとはとても思えないほど多彩なアレンジが施され、あらたな色づきが加えられた。本記事では、DEPAPEKOとはどんなユニットなのか紹介するとともに、DEPAPEPEと押尾コータローの来歴についても簡単にまとめてみた。

DEPAPEPE(デパペペ)とは?

DEPAPEPE(デパペペ)は、徳岡慶也(とくおか・よしなり)と三浦拓也(みうら・たくや)からなる2人組アコースティックギターインストゥルメンタルユニット。柔らかい音色と祝祭的なグルーヴ、爽やかなメロディーなどが特徴。ボーカル不在なのに歌が聴こえてくる楽曲が、世代を越えて支持を集めている。

アコギの静かなイメージを覆す存在として、国内のみならず海外からの評価も高い。特にアジアでの評価・人気が非常に高く、2015年12月には8つの国と地域(日本、韓国、中国、インドネシア、タイ、マレーシア、台湾、香港)で『DEPAPEPE ALL TIME BEST』をリリース。アジア各国で毎年ライブを行い、インドネシアやタイでは3000人〜5000人の観客を動員する。

徳岡慶也と三浦拓也はともに神戸出身。地元のライブハウスでバイト仲間として出会った。2002年にDEPAPEPE(デパペペ)結成後、2005年にアルバム『Let’s Go!!!』でメジャーデビューし、インスト音楽CDとしては異例の15万部販売数を突破。『Let’s Go!!!』は、インストアーティストのデビュー作として史上初のオリコントップ10入りを果たした。2006年、第20回日本ゴールドディスク大賞にてニューアーティスト・オブザイヤーとインストゥルメンタル・アルバムオブザイヤーの2冠に輝く。

ユニット名の「DEPAPEPE」(デパペペ)とは、三浦が出っ歯であることと、徳岡が以前組んでいたバンド「デルペペ」の名前を合わせたことによる。「インストミュージックをポピュラーに!」をテーマに掲げて活動中。

ちなみに、三浦は生粋のヘビメタファンであり、ロックバンド・アルカラのメンバーとして活動していたこともある。

代表曲は『START』など。『START』は、テレビやラジオのBGMをはじめ、ありとあらゆる場所で使われており、知らないうちにDEPAPEPEの音楽を耳にしているという人も多いだろう。千葉マリンスタジアムにてビジターチームのスタメン発表時のBGMに使用されたことでも有名。朝目覚めてから聴くのがおすすめで、眠い身体をさわやかな1日に送り出してくれる。
(DEPAPEPE『START』MV)

押尾コータローとは?

押尾コータローは、大阪出身のアコースティックギタリスト。迫力と繊細さ、ポップさと超絶技巧を兼ね備え、メロディアスな楽曲とパーカッシブな演奏が特徴。オープンチューニング(変則チューニングのひとつ)やタッピング奏法(弦を叩きつける)を得意とし、タッピング奏法を日本に広めたギタリストとしても有名。卓越したテクニックと楽しいパフォーマンスでインストギター界のトップに君臨する。

2002年にメジャーデビューすると、同年に全米メジャーデビューも果たす。スイスで開催されている『モントルージャズフェスティバル』に2002年から3年連続で出演するなど海外での評価も高い。近年はアジア各国での公演を積極的に行っている。その他、映画音楽、番組テーマ曲、CM音楽など幅広く活躍中。

『アメトーーク!』の「チョット弾けますギター芸人」では、フットボールアワーの後藤輝基が影響を受けたギタリストとして押尾を紹介し、エンディングで出演者たちと共演したことも記憶にあたらしい。

ちなみに、ピックではなく爪で弾いているため、爪の補強のためジェルネイルを使用している。

代表曲は『Together!!』など。三菱電機カーナビゲーションシステム『DIATONE SOUND.NAVI』のCMテーマ曲に使用された。ひとりで演奏しているのに、まるでバンドサウンドのように聴こえる。
(押尾コータロー『Together!!』MV)

DEPAPEKO(デパペコ)とは?

DEPAPEKO(デパペコ)は、DEPAPEPE(デパペペ)と押尾コータローとのコラボユニット。DEPAPEPEに押尾コータローの「KO」を組み合わせてDEPAPEKO(デパペコ)と読む。以前より交流の深い両者は、互いのライブにゲスト出演するなどしてこれまでに幾度も共演してきた。ファンのあいだでは人気が高く、長らく正式ユニット化・音源化が望まれてきた。

ついに実現した待望のDEPAPEKO(デパペコ)音源は、1970年代から2010年代までのJ-POPをアコースティックギター3本でカバーしたカバーアルバム。1970年代のテクノポップを代表するYellow Magic Orchestra『TECHNOPOLIS』(1979年)から、新しい曲では星野源『恋』(2016年)まで。少女時代『Gee』(2010年)やAKB48『恋するフォーチュンクッキー』(2013年)、Perfume『チョコレイト・ディスコ』(2007年)といったアイドルソング。SEKAI NO OWARI『Dragon Night』(2014年)に、アカペラの名曲であるゴスペラーズ『ひとり』(2001年)、そして梅沢富美男『夢芝居』(1982)といった渋い曲も選ばれている。

アルバムのラストにはお互いのオリジナル曲(DEPAPEPE『START』、押尾コータロー『翼 〜you are the HERO〜』)のカバーと、さらにはDEPAPEKO(デパペコ)としての書き下ろし曲『For You』を収録。

全体として、迫力あるタッピングをはじめとした押尾コータローの超絶技巧が、DEPAPEPE(デパペペ)の奏でる叙情的なメロディをさらに引き立て、より広がりのある音色をつくりだしている。一度聴いてみればわかるが、アコギのみによる楽曲とはにわかに信じがたいだろう(もちろん原曲にはドラムやシンセサイザーなど様々な楽器が使われている)。

聞き馴染みのある名曲たちがあらたな解釈を与えられたうえ、原曲の良さに改めて気づかされるため、過去の名曲への入り口としてもおすすめな1枚に仕上がった。

ダンスフロアーに華やかなアコギ

今回の音源化のきっかけをつくったのは、Perfume『チョコレイト・ディスコ』のカバーだったという。
(DEPAPEKO(押尾コータロー×DEPAPEPE)『チョコレイト・ディスコ』MV)

はじまりはDEPAPEPE(デパペペ)主催のバレンタインコンサート。このライブに押尾コータローがゲスト出演した際、「せっかくだからバレンタインにちなんだ曲をやろう」ということで、3人でPerfumeの『チョコレイト・ディスコ』をカバーすることに。その演奏が好評で、具体的にカバーアルバム制作の話が始まったという。

ご存知の通り、『チョコレイト・ディスコ』はPerfumeブレイクのきっかけとなった曲。ポップで特徴的なテクノサウンドはPerfumeというユニットの方向性を決定づけ、現在でもライブでは繰り返し披露される人気曲だ。
(Perfume『チョコレイト・ディスコ』MV)

このテクノサウンドとオーガニックなアコギサウンドのあいだには、かなりの距離があるように思える。テクノをアコギでカバーし、なおかつ高いクオリティを維持することは簡単ではない。

では、なぜDEPAPEKO(デパペコ)の『チョコレイト・ディスコ』は成功したのか? 

その要因はおそらく、3人の役割分担にあるだろう。リズムやベース、パーカッションに相当する部分を押尾コータローが弾く。主旋律を徳岡が弾く。そしてバッキングや合間のシーケンス・フレーズを三浦が弾く。アコースティックギター1本といっても、それぞれ異なる役割を3人がこなすことで、まったく別の楽器が奏でる音に聴こえてくるというわけだ(そしてこの3役、すべてがハイレベルで演奏されているため、ひとつでもこなすことは難しい)。

結果として、Perfumeの『チョコレイト・ディスコ』がサウンド・歌詞・振り付け・MVで表現していた「なぜか 教室がダンスフロアに」という感覚が、3本のアコギによってアップデートされることになった。これを言い換えるならば、DEPAPEKO(デパペコ)はアコギでダンスフロアを表現することに成功した。

ダンスフロアとアコースティックギター、まったく離れた2つの概念を結びつけたDEPAPEKO(デパペコ)のカバーアルバムは、アコースティックギターの概念自体を変える……かも!?

ミーティアでは後日、DEPAPEKO(デパペコ)の3人(押尾コータロー、徳岡慶也、三浦拓也)へ行ったインタビュー記事の掲載を予定。おたのしみに!!


●DEPAPEKO「チョコレイト・ディスコ」フルコーラス先行配信
https://smer.lnk.to/dppk
※iTunes Storeでは、アルバム「PICK POP!」のプリオーダーも受付中!

●アルバム発売情報
DEPAPEKO(押尾コータロー×DEPAPEPE)
Concept Album
PICK POP! ~J-Hits Acoustic Covers~
2018.9.19 Release!
【初回生産限定盤A】CD + Blu-ray / SECL2316-7 / \3,500 +税
【初回生産限定盤B】CD + DVD / SECL2318-9 / \3,500 +税
【通常盤】CD only / SECL2320 / \3,000 +税

アコースティックギタリスト・押尾コータローと、インストギターデュオ・DEPAPEPEのコラボレーションユニットによるJ-POPカバーアルバムが誕生!テクノ、ゴスペル、エレクトロからアイドルソングまで1970年代から2010年代までのJ-POPをアコースティックギター3本のみで大胆にカバー。様々な時代にJ-POPシーンを彩ったヒット曲の数々が、押尾コータローならではのギターテクニックと爽やかなDEPAPEPEサウンドにより驚きのアレンジで新たに色づきます。さらに、かねてからライブで共演した際などに披露してきたお互いの代表曲を各1曲共演、そしてDEPAPEKO初の書き下ろしオリジナル楽曲も収録した全12曲。アコースティックギター3本だけとは思えない、斬新なサウンドをお楽しみください!

[CD]
※収録曲 (オリジナルアーティスト名)
01. チョコレイト・ディスコ (Perfume)
02. 恋 (星野 源)
03. Gee (少女時代)
04. 夢芝居 (梅沢富美男)
05. Dragon Night (SEKAI NO OWARI)
06. TECHNOPOLIS (Yellow Magic Orchestra)
07. 恋するフォーチュンクッキー (AKB48)
08. ラブ・ストーリーは突然に (小田和正)
09. ひとり (ゴスペラーズ)
10. START (DEPAPEPE)
11. 翼 ~you are the HERO~ (押尾コータロー)
12. For You (DEPAPEKO)

[Blu-ray/DVD] ※初回生産限定盤のみ
・チョコレイト・ディスコ (Music Video)
・For You (Music Video)
・Making Movie

【初回生産限定盤/通常盤初回プレス分 封入特典】
(1)「DEPAPEKO Club Circuit 2018 “PICK POP!”」
 チケット優先受付シリアルナンバー付フライヤー
  ※1シリアルナンバーにつき1枚申込可能
  ※受付期間:9/19(水)10:00~10/4(木)23:59
(2)ミート&グリート・オリジナルポスター抽選応募ハガキ
 応募締切:10/25(木)消印有効
 A賞:「DEPAPEKO Club Circuit 2018 “PICK POP!”」公演会場でのミート&グリート
  ※各会場5名様
  ※各公演のチケットをお持ちの方のみ申込可能
 B賞:直筆サイン入りオリジナルB2ポスター
  ※アーティスト全員による直筆サイン入り
  ※CDショップ購入特典ポスターとは別絵柄となります

★CDショップ購入特典決定!
DEPAPEKO「PICK POP! ~J-Hits Acoustic Covers~」を下記対象の店舗・チェーンでご予約・ご購入いただいた方に、先着でB2告知ポスターをプレゼントします。
対象店舗はこちら
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/depapeko/shoplist/180919/

〇DEPAPEKO「PICK POP! ~J-Hits Acoustic Covers~」ご予約はコチラ
https://smer.lnk.to/depapeko

●ツアー情報
DEPAPEKO Club Circuit 2018 “PICK POP!”
・11/19(月) 渋谷 CLUB QUATTRO
・11/26(月) 名古屋 CLUB QUATTRO
・11/27(火) 梅田 CLUB QUATTRO
 Open 18:00 / Start 19:00
 チケット:自由席 \6,500 立見 \5,500 (税込/整理番号付/ドリンク代別途600円)
 一般発売日:10/13(土)
※未就学児童入場不可
※整理番号順の入場となります。自由席→立見の順にご案内します。
※立見エリアは入場時間によってはステージが見えにくい可能性があります。


DEPAPEPE
オフィシャルサイト
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押尾コータロー
オフィシャルサイト
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DEPAPEKO(デパペコ)とは?インストギターの頂点コラボはミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

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