愛媛県内某所

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「野球漫画喫茶どっきりホームラン」
9/1オープン:杉作J太狼XE「美しさ勉
強講座」連載81

軟弱な男たちの姿に見かねて、あの先生が立ち上がった!

杉作J太狼XE先生の「男の偏差値がぐんとアップする美しさ勉強講座」
81時限目・「野球漫画喫茶どっきりホームラン」9/1オープン 今年の六月末。週刊少年チャンピオン、7月12日付け、第31号の掲載分で水島新司先生の野球漫画『ドカベン』が最終回を迎えた。
 今年は2018年である。
 そもそも『ドカベン』は同じく週刊少年チャンピオンで連載がスタートした漫画だがスタートしたのは1970年代である。厳密にいつから始まったか。私が何年生の時に始まったかを記憶しているわけではないが、『ドカベン』という言葉とともに漫画がヒットして東映映画になったのが1977年の春である。
 監督は『トラック野郎』シリーズの鈴木則文。出演は主演のドカベンこと山田太郎役に新人の橋本三智弘、野球部キャプテンの永島徹役も新人の永島敏行。永島さんは『ドカベン』の次が東陽一監督、寺山修司脚本のATG映画『サード』になる。同年公開の次作が野村芳太郎監督、新藤兼人脚本の超大作松竹映画『事件』。『事件』では大竹しのぶ松坂慶子と三角関係に堕ちる青年を演じた。なお渡瀬恒彦、佐分利信、森繁久彌が脇を固めた。さらに同年公開は『帰らざる日々』。成人指定であるロマンポルノ路線も安定しつつあった日活が久々に撮った一般映画。私の大好きな映画である。監督は藤田敏八。永島さんは主人公の高校生を演じた。で、その高校生の同級生を演じた高品正広さんは映画『ドカベン』の岩城正美役でもあった。なお、高品さんのほかにも主要同級生は何人かいて、そのひとりが深見博さん。映画『嗚呼!花の応援団』の北口役といえば、ああ、あの人か、とわかる人も多いのではないだろうか。
 いまは2018年。少ないのかもしれない。
 だが多い少ないではなく記すべきことは記していこう。
 山田太郎のライバル、岩鬼役の高品さんは新人ではなかったが大きな役がついたのは『ドカベン』が最初である。たしか東映の所属か研修所出身かである。私はのちに石井輝男監督作品『無頼平野』で共演する機会を得た。ワイズ出版から出た『無頼平野』特集書籍製作の折には志願して聞き手を務めさせていただいた。高品さんは東映大泉の撮影所で石井輝男さんを何度かお見掛けしていて、もしかしたら出演もされていたのかもしれないが当時はそれほど大きな役でもなく、ついにちゃんとした役で石井輝男さんの映画に出られたので嬉しかった、とおっしゃっておられた。『無頼平野』の高品さんは悪玉・南原宏治の雇ったスゴ腕の用心棒。カミソリの刃を二枚同時使用して相手の顔面などを切り刻んで「外科医も縫えない」傷を負わせる。『無頼平野』は脚本も石井さん。
 橋本さん、永島さん、高品さん、皆それぞれ見た目が漫画の絵にそっくりだったのだが高品さんはとくに似ていた。頑張っておられた。若者たちに負けじと頑張ったのが内野手、殿馬一人役の川谷拓三である。顔と年齢は似てないのだが(当時、川谷さんは35歳だった)川に飛び込んだり蹴られて殴られてひっくり返っても平気な死に役、やられ役で売り出してトップスターになった直後であり(主演の東映映画『河内のオッサンの唄』が公開になったあと)イメージ的にはアクロバティックな動きが売りの殿馬とダブる部分はあった。が、やはり年齢、役のウェイト的にはおおいに驚いた。
 この『ドカベン』、全国の東映直営ならびに東映系列映画館でゴールデンウイークに三本立てで封切られた。同時上映は渡瀬恒彦主演の特撮映画『恐竜怪鳥の伝説』とセミドキュメントの短編映画『池沢さとしと世界のスーパーカー』だった。
 野球、恐竜、スーパーカー。川谷拓三と渡瀬恒彦と池沢さとし。いい流れである。もっともらしいことを誰も彼もが口にする昨今。もっともらしいことを誰も彼もが口にして、なんかたのしいか? こんな世の中に誰がした、である。
 てなわけで夢よもう一度。
 フリーダムな発想とド根性と不屈の闘志。野球漫画のあれやこれやをズラリ揃えた漫画喫茶が九月一日にオープンする。場所は松山市本町1-1-1南海放送二階特設会場。その店長が私。『黒い秘密兵器』や『ちかいの魔球』、『おれとカネやん』、『侍ジャイアンツ』の井上コオ先生が描いた『新巨人の星』まで、シリアスからギャグまでいろんな野球漫画を揃えてお待ちしています。結局宣伝かよと言えばそれまでだが、とにかく私は言いたい。
「コーヒーや紅茶代金だけで読み放題です。野球漫画喫茶どっきりホームラン。ぜひ、よろしくおねがいします」
 以上です。
(この項、おわり)
<隔週金曜連載>
写真:愛媛県内某所
【期間限定】野球漫画喫茶どっきりホームラン
営業日:2018/9/1(土)~9/30(日)
※特定日を除いて土日は休業
営業時間9:30-17:15 
場所:愛媛県松山市 南海放送本社2F N4BEANS(所在地は本文中に明記)
https://www.rnb.co.jp/radio/manga/
ぜひご来場ください!!
杉作J太狼XE twitterアカウント
https://twitter.com/otokonohakaba杉作J太狼XE監督作品 映画「チョコレートデリンジャー」twitterアカウント
https://twitter.com/choco_derri2017
【著者最新刊のお知らせ】
東映実録バイオレンス 浪漫アルバム(徳間書店)【全国書店・ネット書店で発売中】杉作J太郎・植地毅 著
https://books.rakuten.co.jp/rb/15332613/
【ラジオのお知らせ】
愛媛県・南海放送で毎週土曜21時から「MOTTO!! ~痛快! 杉作J太郎のどっきりナイトナイトナイト~」を放送中。radikoプレミアムなら全国で聞けちゃうし、タイムシフトもできちゃう! 
◎ラジコプレミアム詳細:http://radiko.jp/rg/premium/
◎番組詳細:http://www.rnb.co.jp/radio/motto-j/
◎番組twitter:https://twitter.com/jtaro_night
同局で毎週土曜17時半からは「爽快! 杉作J太郎のガンバレカープ大放送」も。
◎番組詳細:https://www.rnb.co.jp/radio/soukai-j/
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【杉作J太狼XE:プロフィール】
すぎさく・じぇいたろうXE
漫画家。愛媛県松山市出身。自身が局長を務める男の墓場プロダクション発行のメルマガ、現代芸術マガジンは週2回更新中。著書に『応答せよ巨大ロボット、ジェノバ』『杉作J太郎が考えたこと』など。
おすすめ本:Jさん&豪さんの世相を斬る!(残侠風雲編)@ロフトプラスワン(ロフトブックス)
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