8月13日@マイナビBLITZ赤坂

8月13日@マイナビBLITZ赤坂

d-girls、
全国ツアーの集大成を見せた
マイナビBLITZ赤坂公演の
熱狂と感動をレポート

彼女らと一緒に右手を
くるくるまわすだけで、
“僕らの未来はハッピー”になれる

サーキットガールズ・FRESH ANGELSのステージを挟んだd-girls後半戦のライブは、この日より発売になった最新シングル曲「natural」から幕を開けた。

衣装も刷新。「natural」はキラキラとした輝きを放つ楽曲で、ヴォーカルを杉本よしみと瀬戸千花が担当。秘めた情熱を躍動するトランシーなダンスビート=DENCHU SOUNDに乗せ投影。青春の息吹覚える「natural」は、d-girlsらしい感動と高揚を与えていく楽曲だ。

瀬戸千花をヴォーカルに飛び出したのが「bright」だ。この楽曲では、4人が再びビジュアルポイを手に舞台上へ華やかな光の文様を次々と描き出す。高ぶった感情をサビで爆発させ騒ぐ観客たち。何より4人の描き出すハート型の紋様など、ビジュアルポイを用いたカラフルなステージングに視線が強烈に惹きつけられていた。今のd-girlsは、確実にビジュアルポイをグループの魅力に転化している。そのステージングは、まるで光と興奮のファンタジアだ。

“同じ空の下 同じ場所で 何時も聞こえるみんなの声~同じ時を共に生きる僕らがいる”。飛び出したのが、d-girlsのライブでつねに一体化した熱狂を描く「stay」。目の前に広がる輝く景色を笑顔でがっちりつかみ取ろうと歌う杉本よしみ。サビではメンバーと観客たちが気持ちを一つに結び合っていた。なんてたくさんの光を心に降り注ぐ歌だろう。同じ時を彼女たちと一緒に過ごすこの瞬間をしっかりと瞼に、この身に焼き付けたい。光の中で心一つに熱狂する、それがたまらない興奮だ。

昂る熱、上がった気持ちへさらに輝きをまぶすように、彼女たちは「again」を投影。ここでは、百瀬めいがヴォーカルを担当。可愛らしさの中へ確かな力強さを抱いた歌声で《あの頃みたいにtry again》と、彼女たち自身の強い意志をハッピーハードコアなサウンドと満面の笑顔に重ね合わせ届けてくれた。

熱狂の歌のバトンを受け取ったのが、斉東由奈。彼女は「See you again」を通し、大勢の観客たちと“d”、“girls”と声のやり取りを交わしだす。彼女の歌声が、心へ嬉しい希望と明日へ向かう輝きを与えてくれる。軽快にステップを踏みながら歌う斉東由奈の姿に合わせ、一緒に踊る観客たち。それぞれ胸に描いた明日へ向かい、大きくステップを踏みながら歌い踊れ。それぞれが心に抱いた夢へ、彼女たちは笑顔でエールを送る。その気持ちが嬉しいじゃない。

歌のバトンは、こだま霞へ。彼女は、キラキラと輝くパーティチューン「Platinum party」を歌唱。とびっきりの笑顔を浮かべ、センターで歌うことへ最上級の喜びを覚えながら、こだま霞自身がキラキラと最高の輝きを放っていた。フロアー前方では熱狂したファンたちによるモッシュの風景も。胸をキュンと疼かせるポップチューンに合わせ、キュートな笑顔と仕種を浮かべ歌い踊るメンバーたち。ワクワクが、ドキドキがどんどん湧き出ていく。とめどなくあふれるこの可愛い衝動に、トキメキを覚えずにいれなかった。

ライブはノンストップで熱狂のレールを駆け上がる。杉本よしみと瀬戸千花が疾走する「brave heart」に飛び乗り、会場中の人たちを眩しく輝く未来へ連れていく。身体を直撃するハッピーなトランスチューンに身を預け、《君と繋いだその手をもう離せない》と歌う彼女たちの想いを強く抱きしめていた。誰もが思いきり手を振り、一緒に光の中で心一つに溶け合っていた。

銀河の世界でビッグバンを起こすように「moment」を通し、d-girlsのライブは一気に大きな輝きの中へ包まれた。躍動するDENCHU-SOUNDの上で5人は歌う女神と化し、フロアー中の人たちのハートへ未来や希望を詰め込んだ光を次々と降り注いでいく。気持ちの鼓動が破裂しそうだ。熱狂の中で自分も感情をビッグバンさせなきゃおさまらない。“この瞬間君が側にいてくれる幸せ”を誰もが歌を通し感じていた。“今すくに君に伝えたい”この興奮と感動をもっと大勢の人たちと分かち合いたい。

最後に飛び出したのが、会場中の人たちがハッピーな心に包まれた「Happy Go Go」だ。楽曲が始まると同時にぴゅあ娘リローデッドとFRESH ANGELSのメンバーもステージへ登場。“僕らの未来はハッピーハッピー”と歌う楽曲に合わせ、フロアーに生まれた幾つものサークル。彼女らと一緒に右手をくるくるまわすだけで“僕らの未来はハッピー”になれる。そんなパラダイス空間がここには広がっていた。誰もが汚れなき笑顔のまま、最高の幸せに満ちた空間をこの場所に描きだしていた。

OKMusic編集部

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