尾上松也、大原櫻子、宇宙Six原嘉孝
が赤坂サカスでキレッキレに熱唱!『
メタルマクベス』disc2 イベント

2018年9月15日(土)から、ONWARD presents 新感線☆RS『メタルマクベス』disc2 Prodused by TBSが、東京・IHIステージアラウンド東京にて上演される。これに先駆け、8月14日(火)、東京・赤坂サカス広場にて本作のイベントが行われ、ランダムスター/マクベス魔II夜役の尾上松也、ランダムスター夫人/ローズ/村木B役の大原櫻子、レスポールJr./元きよし役の原嘉孝(宇宙Six/ジャニーズJr.)がステージ上に登場した。
本作はシェイクスピアの名作にして悲劇「マクベス」をもとに、宮藤官九郎が脚本を手掛け、いのうえひでのりが演出を施し2006年に初演。高い人気と評価を受けた劇団☆新感線の代表作の一つ。2218年の荒廃した世界と1980年代の日本を行き来しながら描かれる本作は、disc1、disc2、disc3とメインキャストを入れ替えながら連続上演される。
詰めかけた観客に向け、3人は順にご挨拶。松也は「今日は少しでも『メタルマクベス』の魅力を知っていただけるよう楽しくやっていきたいです」、続いて大原は「いつもより涼しいですけど、水分補給しながら楽しんでいってください」と観客をねぎらう。最後に原は「僕にあえて興奮する気持ちはわかりますが、落ち着いて楽しくやっていけたら良いかと思います」と突然の強気発言。後程、松也から「原くんはあんな事を言っていましたが、昨日『俺、めっちゃ緊張してます』って言ってまして」と緊張を隠すための強がりだった事をばらされていた。
3人揃ったところで、冒頭では『メタルマクベス』の凄さをまとめた特別映像(ナレーション:冠 徹弥)を見ながら紹介していく流れに。
本作について松也は「宮藤官九郎さんの独特な世界観をいのうえさんがより広げている作品なんです。世界中を見渡してもこんな『マクベス』の世界を作った人はいない。唯一無二の作品だと思いますね」と作品の独創性に触れる一方、松也の役の一つ「マクベス魔II夜」という名前について「悪魔の魔、マークIIのII、そして夜、とメタルっぽくアレンジさせていただきました。発音するとまとぅ~やです」と無駄に発音よく口にして笑いを誘っていた。
大原は、disc1のゲネプロを観にいった際、現在disc1でランダムスター役を演じる橋本さとしの芝居を観ながら「松也さんが演じるランダムスターがずっと舞台上に出ずっぱりなので!」そして隣に座る松也に「…応援しています」と同情するように声をかけたところ「応援しないで!一緒に出てよ(笑)」と松也がすがるような声を出していた。
原は「レスポールJr.は父を殺された上にその殺害の濡れ衣を着せられる役なんです。だから松也さんと仲が悪い役で…(舞台の)裏では仲がいいんですが」とランダムスターたちとの関係を説明していた。
悪事に手を染めるランダムスターについて、松也はどこか庇うように「基本的に悪い事を指示しているのがこちら(大原)ですから、奥さんが黒幕なんです」と口にする。が、すかさず大原が「でも(実際に悪事を)やってるのはこっち(松也)なんです」ときり返す。松也は「…って、こういう感じなんですよ!」と妻の強さに苦笑していた。
この表情!唇がハートになってます!
そんな大原も自身が演じるランダムスター夫人については「とんでもない悪女だと思います」と語るが「でもそれは松也さん演じるランダムスターを愛しているからこそ。ひたすら夫を愛そうとする人物なんです。この想いって、女性は誰でも持っていると思うんです。だからこそマクベスという作品が多くの方に愛されていると思うんです」と夫人の心情に共感するようにコメントした。
稽古場での松也と大原の関係も、どこかランダムスターとランダムスター夫人のような様相のようだ。松也は「櫻子さんの手の上で転がされているというより、指の先でコロコロ転がされているような感じです。しっかりしていらっしゃいますから」と口にし、原もうなずきながら「稽古を観ていても(大原が)すごく自然にやられていらっしゃるので、プライベートでもそうなのでは?という疑いが…」とさらに話を続けると、たまらず大原が「やめてくれい!」と一喝。そして「普段は清純です(笑)」と言葉を続けると「自分で清純って言うんだ~」と松也と原がニヤニヤ。
原さんの表情、気合い入ってます!
原が演じるレスポールJr.のメインビジュアルがスクリーンに映し出されると「カッコイイ!」という声が観客から飛んだ。だが、原はどうも気になる点があるようで「俺、こんなにアゴ割れていましたっけ?」と自分の写真の一部を凝視。そして松也たちに自らのアゴを突き出して見せ「割れてないですよね?(メインビジュアルはアゴ割れを)描いているのかな?」と一人悶々。しまいには「(ジャニーズ)事務所もよくこの写真を選んだよなあ」と愚痴をこぼしながら笑っていた。
原さんのアゴに注目する二人。「割れてない・・・よねえ」
また、メインビジュアルと、この日着ていた服装について「普段はこんなにゴツゴツしたい衣裳は着ないんです。タンクトップに短パンとか、ラフな衣裳が多いので…」今も暑いです、と口にする原に、松也が「脱いじゃえば?」とサラッと言葉をかける。原は「事務所OKかな?」と脱ごうかなという素振りを見せるが、松也から「どう見てもNGだろ(笑)」と突っ込まれていた。
そんな原はレスポールJr.の役について「松也さんに敵討ちをする場面の怒りや希望といった気持ちを、ダンスと共に披露するので、楽しみにしてほしい」と見どころを語る。この言葉に松也が「原くんの今まで見た事がないようなおもしろシーンをご用意しております」、さらに大原も「ダンスをしている時の原くん、本当にかっこいいんです」と期待感を膨らませていく。「ハードルを上げられてる」と小声で返す原は「こう見えてダンスは仕事だから!長年やってきてますから!」と声を張る。が、「これ(『メタルマクベス』)も仕事だよ!」と松也に逆襲され、笑いながら撃沈していた。
内緒で観に来ていた浅利さん
実はこのイベントを客席からひそかに見守っていた、もう一人の出演者がいたことに松也が触れる。「今日はこの会場にマクダフ浅利が来ています!」その声に関係者席から笑顔で手を振ったのはグレコ/マクダフ浅利役を演じる浅利陽介。「しかも今日はマクダフ浅利の誕生日です!31歳です!おめでとう!」と松也から祝福を送られると、観客からも大きな拍手が沸き起こっていた。この日、3人には内緒で観に来ていた浅利。その事を全く知らなかった松也は、スタッフから小声で「浅利さんが来ています」と教えてもらいびっくりしたと語っていた。
存分に楽しんでいらっしゃいました!
イベント後半では、大原と原が本番で歌う楽曲のさわりを披露することに。大原は「魔女の予言」の出だしを会場に響きわたる迫力で歌い上げ、原はステージのセンターまで出てきて(すかさず座っていた椅子を後ろに下げ、原が踊るスペースを作る松也と大原)、「明けない夜は長い」の激しいイントロに合わせてダンスを見せ「明けない夜は長いっ!」と出だしを短く歌い切り、「短っ!」と自分に突っ込みを入れていた。
ラストは3人で「きれいは汚い、ただしオレ以外」を披露するここでしか観ることができないスペシャルライブ形式で披露された。だが、前奏が流れ、女性ダンサーがステージ左右から登場し踊るなか、松也が登場し、歌い出したがどこか怪訝な表情。しばらくすると手を挙げて松也が「音楽を止めて!最初からやりなおしまーす!」と中断、舞台袖へ一度全員ハケることに。
スタッフによる調整が長くなりそうということで、松也と司会がステージ上に登場し、お天気の話から、観客に質問したいことはあるか?などと声をかけて話を繋ぐ。さらに大原もステージ上に登場し、3人で間をもたせていた。ようやくスタッフからOKが出ると一度全員で袖にはけ、原と共に改めてステージに登場、「きれいは汚い、ただしオレ以外」を熱唱し観客から大きな拍手と歓声を浴びていた。
イベントの最後、松也は「『メタルマクベス』disc2はdisc1とはがらっと変わります。disc2にしかできないメタルマクベスをお見せしたいです」、大原は「何度観ても楽しめるお芝居だと思うので、是非足を運んでください。私も全力で役に臨みたいです」、原は「この作品に出演出来る事を非常に光栄に思い、またプレッシャーも感じてますが、原嘉孝にしかできないレスポールJr.を演じたいです」とそれぞれが意気込みを語り、来月に近づく本番への期待を持たせていた。
メタルポーズで決める3人
取材・文・撮影=こむらさき
※尾上松也&大原櫻子、そして浅利陽介へのスペシャルインタビュー後日公開予定!

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