【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#60 歌
手・郷ひろみの言葉

作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、バンドマン、振付師、……そして、歌手。きらびやかな日本の歌謡界を支えてきた偉人たちを紹介するとともに、その方々が発したエネルギー溢れる言葉を伝えます。常軌を逸した言動の裏に、時代を牽引したパワーが隠されているのです! このコラムで、皆様の生活に少しでも艶と潤いが生まれることを願います。

客席には間違いなく僕よりも優れた人が
観ているに違いないと思う

website『SANZUI』 vol.07_2015 spring (2015年05月/Text:Makoto Hasegawa)より

『SANZUI』にこの名言が掲載された年の10月18日に、郷ひろみは還暦を迎えた。デビュー(1972年)からジャパニーズ・ポップスのど真ん中を歩みながら、現在もなお前進し続ける。インタビュアーは、ライブで歌って、踊って、話して、観客を惚れ惚れさせる郷のパワーの秘密を探る。「ステージに立つうえで心がけていることはありますか?」という質問に対して、郷は「1本1本のステージ、1曲1曲の歌を大切にして最善を尽くしてパフォーマンスしていくこと」と回答。今回の名言は、その理由の抜粋である。当時、芸歴43年にして、奢ることのない精神性に剣豪のような風格を感じる。他にも、「出来たってところからが勝負」、「歌には完璧はない」など、格言が溢れている。

郷ひろみ(ごうひろみ)
1955年10月18日生まれ、福岡県糟屋郡須恵町出身。1972年、NHK大河ドラマ「新・平家物語」にて俳優としてデビュー(清盛の弟、経盛役)。同年、「男の子女の子」(CBSソニー)で歌手としてレコードデビュー。1973年、ブロマイドの年間売り上げが1位となり、西城秀樹野口五郎と共に新御三家と呼ばれる。名実ともにトップアイドルの仲間入りを果たす。1977年、テレビドラマ『ムー』(TBS)に出演。俳優としても高い評価を受ける。『カックラキン大放送!!』(1975年~1986年/日本テレビ)など、バラエティー番組にも出演。お茶の間の人気者となる。歌手としても、「よろしく哀愁」(1974年)をはじめ、「あなたがいたから僕がいた」(1976年)、「お嫁サンバ」(1981年)、「哀愁のカサブランカ」(1982年)、「2億4千万の瞳」(1984年)、「GOLDFINGER’ 99」(1999年)などヒット曲を出し続ける。現在まで103枚のシングルを発表。2018年はコンサートツアー<Concert Tour 2018 -Urban Velocity- UV>を開催。

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