「幽☆遊☆白書」声優4人が再結集　
25年間変わらぬ絆、新作アニメの裏側
を明かす

幽助、桑原、蔵馬、飛影が再結集！テレビアニメ「幽☆遊☆白書」の「25th Anniversary Blu-ray BOX」の発売を記念して7月29日、1994年に公開された劇場版「幽☆遊☆白書 冥界死闘篇 炎の絆」の上映イベントが東京・丸の内ピカデリーで開催された。主要キャストの佐々木望（浦飯幽助役）、千葉繁（桑原和真役）、緒方恵美（蔵馬役）、檜山修之（飛影役）が出席し、92～95年放送のテレビアニメの思い出や、新作アニメーションについて語り合った。

　劇場版が公開されたのが24年前であることにかけて「24年の年月を感じる瞬間」というトークテーマが提示されると、声優陣は「24歳以下くらいの声優さんやスタッフさんから『幽☆遊☆白書、大好きです』と言っていただいた時」（佐々木）、「鏡で自分の顔を見た時」（千葉）、「過去に演じた作品の『20周年』や『25周年』記念の企画や、改めてのアニメ制作収録、イベントに呼ばれる時」（緒方）、「現場で一緒になる若手の後輩から『幽☆遊☆白書を子どもの頃見ていました』と言われた瞬間」（檜山）と回答。佐々木は「放送当時、まだ生まれていなかった方々に『すごく好きです』と言ってもらった時、『彼らが生まれる前にアフレコしてたんだな』と思った」と感慨深げに話した。

　「テレビシリーズのなかで印象に残っているセリフ」というテーマでは、声優陣が各々のセリフを観客の前で生披露することに。佐々木は「もーオレ、キれちゃいました。プッツンします」と演じ、千葉は「雪菜さ～～～～～ん!!!」と“愛の大絶叫”。檜山は「フン」「チッ」「バカめ」とクールな声を響かせるも、「『邪眼の力をなめるなよ』とか、いろいろ言っていますが、この3つが（放送）当時の鉄板ネタでした」と暴露して笑いを誘う。

さらに緒方が、「オレは4人のうち、誰が欠けてもいやだ」と熱く演じ、「4人のうち、誰も欠けずに新作のアニメがちゃんと録れることも素晴らしいことじゃないですか！」とキャストが再結集した喜びをアピールすると、客席も拍手と完成をあげて同調していた。

「幽☆遊☆白書」新作アニメのキービジュアル(c) Yoshihiro Togashi 1990年-1994年 (c) ぴえろ/集英社　「25th Anniversary Blu-ray BOX [魔界編]」には、新作アニメ「TWO SHOTS」「のるか そるか」が収録されることが話題を呼んでおり、この日は場面写真が初披露された。「TWO SHOTS」は、蔵馬と飛影の出会いを描くため、緒方は「久しぶりにこの人（檜山）と戦ったんですけど、戦う時の呼吸の合わせ方というか、『飛影がくるな！』という空気感がわかる感じがした。久しぶりにやっても、やっぱり息が合うんだなって。その時代、一緒に戦った戦友というか」とアフレコを振り返る。

「のるか そるか」は、原作コミック最終巻に収録されたエピソードのアニメ化。佐々木が「テレビアニメのレギュラー収録で顔を合わせるみたいに、ほんの1週間ぶりに会うような感じでみんなが自然に再会できた」と話すと、千葉も「通常の作品は（共演者を）役者として認識するのですが、この前『幽☆遊☆白書』を録った時は、幽助、蔵馬、飛影っていう風に、登場人物として認識しているというか。だから全然違和感がなかった」と深く頷いた。

「今後実現できたらうれしいこと」を問われれば、全員一致でさらなる新作アニメを熱望するなど、25周年を迎えても作品への熱い思いを抱き続ける4人。佐々木は、集まったファンに向けて「25年間好きでいてくださった方々の力が合わさって、こういうイベントが実現できているんじゃないかな。ずっと応援してくださったことを、感謝しています。だから、皆さんが作った今の『幽☆遊☆白書』なんだと思います」と25年分の感謝を伝えた。

「幽☆遊☆白書　25th Anniversary Blu-ray BOX」全4巻は、第1巻「霊界探偵編」が7月27日、第2巻「暗黒武術会編」が8月28日、第3巻「仙水編」が9月26日、最終巻「魔界編」が10月26日発売。収録内容、各巻の価格等の詳細は公式サイト（http://pierrot.jp/yuhaku25/）で発表されている。